横須賀市久里浜のピアノ教室「音のアトリエ・YUKI」
教室ブログへ ようこそ
秋真っ盛り。 今が一番過ごしやすい季節ですね。
最近、在籍する生徒さん達を指導しながら感じることは、
新しく入られた生徒さん、他教室から移ってきた生徒さんの中にも
諦めずに理解しようとする姿勢が定着する子が少しずつ増えてきたこと。
時短、詰込み、情報戦とスピードが求められる時代ですが
ついていきづらい、わかりづらい事も溢れていて、
そこで、戸惑っている子ども達も少なくありません。
そんな子ども達にこそ私は、
「諦めない、慌てない、焦らない」
と言い聞かせています。
最近は、スマホ、タブレットなどを使うことが当たり前の時代になり、
しかも、文章での説明よりも動画の方が理解しやすい傾向にあるためか
動画がそこここに溢れている
そして、興味がなければ、指でスワイプして読み飛ばしたり、早送りできるため
じっくり読む、理解するという脳の使い方を苦手とするお子さんも増えている。
そうすると、少し
考えることを必要とすると苦しくなって涙がポロリ・・・・。
そこを
涙を流すことがいけないのではなく、
考えようとしている証 そして、チャンスと私は考えているので
一緒にわかるまで取り組む。
それには、時間がかかるときもあるし、
先週わかっていたけれど、今週来たらわからなくなったという場合もある。
そこを私は諦めずに、せかさずに、じっくりと考えさせていく。
これを もし保護者の方が、
小さな子どもには「酷」
だとか、面倒くさい
と感じられると
なかなか『ピアノ学習』に繋げていくには難しいかもしれない。
つい先日まで、ドレミ読みのルールがなかなか理解できず、
むしろ、苦手と感じたり、背を向けそうになっていた生徒さんが
毎週、取り組むプリントでようやく点と点が線で結ばれるように
「わかる!」を実感してきたようで、ドレミ読みのルールが理解でき、
徐々に自信をつけてきた。
そして、それはリズム練習にも。
休符を読み飛ばしてしまいそうになったところに、自ら即座に気づき、
休符に対して「すまん!」なんて謝ったりしてるし。(笑)
また、
「お家での練習でイライラしていました!」とレッスンノートに
お母さまからの報告があった生徒さんのテキストには
自分で書き記したあとがあり、
「これはどうしたの?」と尋ねると
「何回弾いても間違うから、イライラして印をつけた」という。
私が、「そうなのね!これは、目がにらみつけてる絵かと思った」というと
本人は、ゲラゲラ笑っていたけれど、よほど悔しかったんでしょうね。
でも、悔しくても練習していた結果弾けるようになったと。
なんともユニークな生徒たちなのです。
理解するのに時間がかかってもいい、
諦めずに取り組む、自ら気づいていくための力をつける
そんな子ども達が一人でも多く、
この教室で育っていってくれると嬉しい。