そもそもハーレーは量産車ではなく尚且つカラーはBlackを除き毎年すこしづつではあるが変わっていく。
その中でFLDのような新機種が発売されるとその年は不足ぎみになるが小ロッドで尚且つ輸入もの!ってんで、クリアランスにいらっしゃるお客様の中で
FLDをご注文いただけるのはごく少数?なんです。
このカスタムパーツとなるとまたこの半分!
宣伝広告の締め日に間に合わせる為に造った最初のModelと次の物とではこんなにちがっちゃうのです。 それをまた外注となりますと材料もステンから鉄などに変身することがある訳です。
昨日より初仕事がはじまり、伝統的なリア・バンパーの鍍金が仕上がったので取り付けた。
一番奥からショベル、エボ、そしてツインカムと微妙に角度は違うもののサイドバックのラインに合わせた角度がいちばん良い。
純正らしくワンオフでこさえた物だ。
まだ発売され間もないFLDのリア・バンパーのリクエストが数多く聴かれる。
純正で発売されてない部品はニーズの無いものだけでなく、どうしても取り付けられない物もけっこう有る。
一昔前のウルトラ・サイドカーには三段ステップやまるで船のような先頭に取り付ける丸パイプバンパー、デコトラのようなシャンデリア等ありとあらゆる光物を取り付けた。
今回のヘリテイジのようにツーリング用純正バックをソフテイル系に取り付けるのもけっこう流行るかもしれない。
「softail系にツーリング用の大きなサイドバックを取り付け、おまけにリアバンパーをワンオフでこさえてほしい!」
って言われ本日より製作開始。
流石に全体のフォルムはバランスを考えながら位置決めから入るがどうしてもハーレーオリジナルのセンスには届きはしない。
でもお客様のご要望にはお応えしたいので見えないところでトラックのボディーに使う位の分厚い材料を使いどこにステーがあるのか解らない様に工夫したりしながら
こういう感じに仕上げました。
明日鍍金屋さんに持って行き仕上がったらまた掲載いたします。
本日は下仕上げまで終了。
お客様自らデザインし尚且つ製品に色塗りをご自分で施され持参された。
お取り付けにも神経を使うがこれだけ綺麗に仕上げるのは塗装屋さんでもかなり時間と労力が掛かる。
筆さしで仕上げたらしくそうとう真剣に塗られた感じがしております。あと何点かでユニクロ鍍金パーツも無くなる。
オーナーの許可を得てから完成写真を掲載するようにいたします。
市販のものはGoldの塗装がされてません。
ジャガーのバックシャンは一流だ。でもコンパニオンのヒップはなおさら刺激的!
じゃなくて世界のトヨタのLFAのリアビューはMede in Japanの誇りである。
このLFAは排気音はもちろん吸気音をスポーツカーに満足できる大きくも無く小さくも無いSaundを満たすようにあのYAMAHAが担当し、昨日のインテークの技を駆使してリアゲートのクリーナーBOXに納められてる。70年代に流行ったSolexタコアシDualマフラーのサウンドを醸し出してるのだろう。
排気に関しても40年間内燃機関に携わったおいらの論文をそのうち論じてみたい。
キャブレターの調整やチューンで昔から悩むのは低速域からの立ち上がりと中速から全開までに出る落ち込み。ヨシムラさんやFCRのメーカーでもかなり煮詰めるまでに研究時間が掛かった。
ハーレーのキャブもCVタイプになる前の可変ベンチュリータイプはSOLEXやウェーバーと同様でアイドルor全開しか考えてなかった。
マニアの方は覚えているだろうかこれらに取り付けるエアーファンネルは高速型が短く、そうでない街乗り用は実に長いラッパのようなものが着いてたのを。
そんな吸気ポート内の圧力変化をバルブのタイミングに合わせ充填効率や脈動効果を考え可変吸気システムを採用してるのがYAMAHAのスポーツバイクにある。
左右写真のファンネルアクセル開度により上下する。
このところハーレーのアフターパーツメーカー商品でヨーロッパもんが注目されてる。
もともとHD純正部品は他機種にもいろいろと汎用できるがチョイト少しは我々が加工しないと合わないものもある。
ローライダーにワイドグライドのトリプルツリーを付けるとハンドル切れ角度も変わりフォークがタンクに当たる。これらをイッパツで解消するべく探したのがsjpのパーツ。
これぐらいのことなら知ってるわい、といわれるかもしれませんがこのツリーはドイツ規格TUVを取得してる。
VDE規格 http://www.justis.as-1.co.jp/academy/14/14-5.html
BS規格 http://www.justis.as-1.co.jp/academy/14/14-11.html
TUV http://www.justis.as-1.co.jp/academy/14/14-17.html
兎に角今までインナーチューブが入りずらかったりおまけに傷がつかぬようシリコングリスを付けてみたりかなりの苦労が多かったのがぴったりスッキリ!
TUVでも規格の通ったものには違いが有る。
もちろん機種に合わせたハンドルロック角度もぴったりしてた。
作業時間も短縮されユーザーにとっては願ったりかなったりの代物!
こんな規格聞いたこと無いし関係ないよ、なんて言えない。
クラブハーレーの取材でもお世話になってる中野さんが自分でデフのオイルシールを交換しようとバラしたところ
どうしてもプーラーが無いのでレースを抜いてほしいと持ち込んできた。
バイカーズステーションやクラブハーレーにはいつもコピーライターとして出稿されてるのでご存知の方もいると思う。
スナップオンの特殊工具を使い、いざ脱着!っと・・・・・いくら回しても抜けない。
BMやグッチは暖めればすぐ抜けるんでヒートガン!・・・・でもだめ。
「こりゃ何かあるなー。」このままじゃー自慢の工具もいからちまう。セットをはずしてデフケースを良ーく見る。
観察力かそれとも眼か良いだけか、竹内が細いストッパーリングを見つけた。
老眼でマニュアル無しの整備は竹内に軍配が上がったのだ。
ここまでばらす中野さんも竹内もけっこうやるもんだ。
何故暖気運転が必要なのか?
みなさんには毎度お伝えしておりますが、そもそもピストンは楕円で真円ではなく、熱が入り膨張し、はじめて真円になり圧縮もれやオイルも漏れずに快調にクランクを回すことになる。
じゃーどの位暖めるのか?少なくともロッカーカバーを手でさわって体温以上が望ましい。
ところで、ピストンボアはどれくらいなのか、この写真で機種がお解かりの方は1級整備士!
Bore4.00in、Stroke4.38in通称ストローカーと呼ばれるこのエンジンは排気量110.00cu。inのCVOに搭載のものです。
メトリクスでは1800ccがボア101.6mm、1700ccは98.4で1580cc、95.3mmとなっております。
ファットヘッドと呼ばれるツインカムBigTwinはストロークは皆111,1mm。
覚えておいてほしい事、約4インチのボアが4インチ以上の上下運動をしてるって事を。
加工屋さんにお願いしたステンレスステーが出来上がってきた。
初版は上を切り、下はえぐり直し、また切り飛ばしたステーに角度を変えて溶接で足して伸ばし苦心と苦労の連続。
で加工時間が(特にステンなので)長くかかってしまう。純正のステーを使うと、どうしてもカウル全体が落ち着く場所に収まらない。
ヘリテイジ系のやっこカウルを発売してるメーカーのも位置がすこし立ちすぎてる。
標準仕様のウィンドシールドはナセルのあたりがかなり前面に出ており、このステーを加工してやっこを付けるのは至難の業。
時間の短縮と仕上げの良さとでレーザーカットでステーを作ってみた。
FLDカスタムを2度展示会に出品しお客様の意見を聞いた中で多かったご要望は内側の処理とこのステーにリグ&カーナビを入れることだった。