~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

アップグレード

2019年10月13日 21時42分31秒 | 映画
見てきました!


※ネタバレ注意



※ネタバレ注意

まず、最初に。

台風の後で色々大変だったと思いますが、劇場のスタッフの方お疲れ様でした。

開始5分くらいで音声トラブルのため頭から上映しなおし、というレアなこともあってちょっと面白かったです。




本編は面白かった!

めっちゃSFで未来な話なんだけど、妙にリアルというかなんというか。

車の自動運転とか、音声認識する家具とか、今でも存在しているものなんだけど完成度(?)が段違い。
完全に実用化されてて、それが”当たり前”な社会って感じでした。

あと摩天楼を飛び交う監視ドローンとか、カッコイイ機体の飛行機(?)とか。


でも、そういうSF感をめちゃくちゃ押してるって雰囲気でもなかった感じがするのはなんでだろ。

まあ、そんなこんなであらすじどおり、妻を殺され、主人公も四肢麻痺になって車椅子生活。
そこで助け舟を出すのが、超一流企業の社長、エロン・キーン。
なんかデイン・デハーンみのある雰囲気でミステリアスでちょっと危うげな感じ。

そんな彼から超高性能AIの「ステム」をもらうわけなんだけども、まあこのキャラがいいね。


よくある人間と異生物との共存的なキャラクター。
「寄生獣」の「ミギー」しかり、「ヴェノム」しかり、本能的な振る舞いを推奨する寄生体と、人間としての理性に苦しむ宿主という構図。
とくにAIなもんだから、より効率的・合理的に答えをだしていくから反論の余地がないというか。

そんなステムを入れて再起した主人公が容疑者宅で初めてステムに主導権を渡すんだけど、まあ予告にもあったようにスイスイ避けて的確に打撃を加えていく。
まさに機械のような精密な動き。まったく無駄がない。

ただ、「止めろ!」の一言で息の根を止めてしまうステム。んん~突然のグロテスク(^ω^)
見終ったあとに知りましたが、監督が「ソウ」シリーズの方だったみたいです。


しかし、ステムに主導権を預ければ、四肢麻痺の自分でも凶器をもった相手に対抗できるとしってしまった主人公の
無鉄砲さ加減は頼もしくもあり恐ろしくもあり。

でも敵側もかなり改造(アップグレード)されてて、なかなか。
手に銃入ってるのとか、ちょっとウホホってなりました。
あとくしゃみの中に入ってたあれなに!あーいうの好きですよ!

AIの精密アクションはいわずもがな、後半の展開はサスペンス。
SFアクションかと思いきや、ウィキペディア先生によると「バイオレンスアクション・ホラー映画」という。


最後の最後の展開は正直読めなかったです。
いや読める余地は絶対あったけど、エロン怪しすぎ問題。
からのステム怖すぎ問題。

AIってなんでみんな人間になりたがるのだろうか。

AIだから?
完全な存在のAIのほうがよくない?
完全ゆえに不完全に惹かれるのか?
物理的に何かが出来る肉体が必要なだけなのか?

そして、これまでのAIとか機械が人間を支配する系作品のオチとして、今まで見たことなかったパターンでした。
きっとグレイは全てが夢で、アシャとまた過ごせるしあわせな生活を送るんだろうな。
あの後のステムはどこにいったんだろう。
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