観てきましたー。
※このさきネタバレ注意!
偶然にも公開初日に観ることが出来ました。
そしてまさかの監督とキャストの舞台挨拶とトークショーもみれました。こういうの初めてだったけどなかなかいいですね。
しかしまた、難しい映画だこと!
面白かったんだけどね!
説明が非常に難しい。
今作は映画美学校(?)てとこの生徒の修了制作作品らしいのです。なのでメジャーな映画に比べると見劣りするところはあるかもですが、個人的には好きです。
役者の人たちも、最初こそ「いかにも手作り感だなあ」って正直思ったけど、見てるうちに完全に「夢問町の人々」だって思いました。
イッポはゾンが気になるし、レミは気になる反面怖がってるし、アキラはなにか拭いきれない思いがありそうだし。
ミチコさんの安定感がすごい。
彼女の、場をいい意味で弛緩させてくれる感じよかったです。
ニノミヤとナガレの同級生コンビはなかなか癖が強い。
ニノミヤは最初こそ胡散臭さしかなかったけど、後半は自分で自分を抑圧した結果拗らせてしまった、三人のなかで一番子供っぽい人だったのかなって。
ナガレは、そんなニノミヤを見守ってくれてたのかなって。なんだかんだ誰よりもニノミヤのことわかってる感じだったし。
<ゾン>て結局なんだったんだろうね。
答えはないのかもしれないけれど、自分のなかでは「夢、憧れ」とかそんなものなのかなーって。
一般的な大人たちは、ゾンの向こうとかなんてどうでもよくて、今目の前のことに必死というか、現実を見ている感じがした。
一方で、ゾンの向こうが気になるイッポとレミはまだ子供で、つまりは現実を見るよりもまだ夢や憧れが強い年頃。ただレミのほうがやや現実的(?)で、未知のゾンを怖いと思ったりもしている。
その間にいるのが、ナガレやニノミヤやアキラなのかなって。
アキラはバー湯で住み込みで働いてはいるものの、こっそりゾンの近くにいってみたり、子供たちにゾンがなかった頃にいった海のことについて尋ねられると「もういけないから」と無理やり諦めているような様子。大人になって現実を見ていくうちに、あきらめた夢や憧れを忘れられないような、そんな雰囲気。
ニノミヤも、ほんとは飛び出していきたかったけどその勇気がなくて、なにかと言い訳してきた結果、スーツは着てるけどやってることは怪しげなセミナー。「産まれ直し(?)」のワークショップとか、あの頃に戻りたい自分の願望なんじゃないかとさえ思えてくる。
そんな煮え切らないニノミヤをナガレは待っていたのかなって。きっとナガレもいち早くゾンの向こうに行きそう(というかちょっと行きかけてたし)な人だけど、ニノミヤを放っておけなかったように見える。だからこそ、最後の二人の喧嘩のシーンでニノミヤの本音(?)を引き出したあとは、一人だけ先にゾンの向こうへいってしまったのかなって。俺の役割は終わったといわんばかりに。
結局ゾンの向こうは、なんの変哲もない同じ世界。
入る前は、なんの確証もないことをあーだこーだと議論していたけれど、一歩踏み出してしまえばそんなものなんだった。自分が理由をつけて逃げているだけだった、そんな風にも感じ取れました。
ゾンに入った瞬間の無音だったり、画面の広がりだったりはなかなかインパクトありました。
とかなんとか長々と書いたけど、もう一回見たらまた違う感想になりそう。
途中途中の、メイキングとか裏側が映ってたのはどういうことだったんだろう。
監督キャストもいってたけど、パンフレットも読みごたえあるみたいなのでそちらも楽しみ。
というか、撮影が四年前で、役者たちが合成だ音楽だ衣装だ制作側に関わっていて、そっちのほうが、役者として撮影してるよりも長かったとか、もうなんだかわかんねぇなこれ状態でした。
こんな映画はそうそう見れないなと思うと同時に、公開初日に見れて良かったなあって思いました。
なんか、見た人と話したい気分。
そういう映画ほど、周りに見ている人が少ない寂しさ。
みんなもミニシアター行こう。
※このさきネタバレ注意!
偶然にも公開初日に観ることが出来ました。
そしてまさかの監督とキャストの舞台挨拶とトークショーもみれました。こういうの初めてだったけどなかなかいいですね。
しかしまた、難しい映画だこと!
面白かったんだけどね!
説明が非常に難しい。
今作は映画美学校(?)てとこの生徒の修了制作作品らしいのです。なのでメジャーな映画に比べると見劣りするところはあるかもですが、個人的には好きです。
役者の人たちも、最初こそ「いかにも手作り感だなあ」って正直思ったけど、見てるうちに完全に「夢問町の人々」だって思いました。
イッポはゾンが気になるし、レミは気になる反面怖がってるし、アキラはなにか拭いきれない思いがありそうだし。
ミチコさんの安定感がすごい。
彼女の、場をいい意味で弛緩させてくれる感じよかったです。
ニノミヤとナガレの同級生コンビはなかなか癖が強い。
ニノミヤは最初こそ胡散臭さしかなかったけど、後半は自分で自分を抑圧した結果拗らせてしまった、三人のなかで一番子供っぽい人だったのかなって。
ナガレは、そんなニノミヤを見守ってくれてたのかなって。なんだかんだ誰よりもニノミヤのことわかってる感じだったし。
<ゾン>て結局なんだったんだろうね。
答えはないのかもしれないけれど、自分のなかでは「夢、憧れ」とかそんなものなのかなーって。
一般的な大人たちは、ゾンの向こうとかなんてどうでもよくて、今目の前のことに必死というか、現実を見ている感じがした。
一方で、ゾンの向こうが気になるイッポとレミはまだ子供で、つまりは現実を見るよりもまだ夢や憧れが強い年頃。ただレミのほうがやや現実的(?)で、未知のゾンを怖いと思ったりもしている。
その間にいるのが、ナガレやニノミヤやアキラなのかなって。
アキラはバー湯で住み込みで働いてはいるものの、こっそりゾンの近くにいってみたり、子供たちにゾンがなかった頃にいった海のことについて尋ねられると「もういけないから」と無理やり諦めているような様子。大人になって現実を見ていくうちに、あきらめた夢や憧れを忘れられないような、そんな雰囲気。
ニノミヤも、ほんとは飛び出していきたかったけどその勇気がなくて、なにかと言い訳してきた結果、スーツは着てるけどやってることは怪しげなセミナー。「産まれ直し(?)」のワークショップとか、あの頃に戻りたい自分の願望なんじゃないかとさえ思えてくる。
そんな煮え切らないニノミヤをナガレは待っていたのかなって。きっとナガレもいち早くゾンの向こうに行きそう(というかちょっと行きかけてたし)な人だけど、ニノミヤを放っておけなかったように見える。だからこそ、最後の二人の喧嘩のシーンでニノミヤの本音(?)を引き出したあとは、一人だけ先にゾンの向こうへいってしまったのかなって。俺の役割は終わったといわんばかりに。
結局ゾンの向こうは、なんの変哲もない同じ世界。
入る前は、なんの確証もないことをあーだこーだと議論していたけれど、一歩踏み出してしまえばそんなものなんだった。自分が理由をつけて逃げているだけだった、そんな風にも感じ取れました。
ゾンに入った瞬間の無音だったり、画面の広がりだったりはなかなかインパクトありました。
とかなんとか長々と書いたけど、もう一回見たらまた違う感想になりそう。
途中途中の、メイキングとか裏側が映ってたのはどういうことだったんだろう。
監督キャストもいってたけど、パンフレットも読みごたえあるみたいなのでそちらも楽しみ。
というか、撮影が四年前で、役者たちが合成だ音楽だ衣装だ制作側に関わっていて、そっちのほうが、役者として撮影してるよりも長かったとか、もうなんだかわかんねぇなこれ状態でした。
こんな映画はそうそう見れないなと思うと同時に、公開初日に見れて良かったなあって思いました。
なんか、見た人と話したい気分。
そういう映画ほど、周りに見ている人が少ない寂しさ。
みんなもミニシアター行こう。