(写真〜掛川市にある粟ヶ岳山頂、東山いっぷく処山頂店 “かっぽしテラス“〈掛川市東山1051‐1〉。「粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス」が正式名だそうです〜手前は、地元の方々の作られた、今年の干支の「ねずみ」)
ちょっと時を巻き戻した梅雨入り前、5月の終わりのこと。その日の気持ちの良い青空を見て、そうだ “粟ヶ岳“ 行こうと思い立ち、ふらりと行って参りました。ここに行くのはなんと30年近くぶり〜何人かの友人から山頂に食事も出来るテラスが出来たと聞き、どんなかしらと出掛けたわけです。
粟ヶ岳には2回目となるわけですが、初めての遠い記憶によれば、山に入ってからの車道は狭く、車のすれあいも所々でやっと出来るレベルのものであったような〜山道に車を進めて行くと、やはり記憶のとおり。途中、駐車場が何ヵ所か設けられていて、そこに停めてあとは徒歩で山頂を目指すことも出来るようになっていましたが、自分は車で〜。
(写真〜かっぽしテラス裏手〈山側〉より)
山頂〜以前はテレビ塔があった記憶はありましたが、記憶にない建物〜これが噂に聞いた“東山いっぷく処 山頂店 かっぽしテラス”ですね〜。
かっぽしテラスはふたつの茶色い柱状の建屋とその柱を結ぶ 渡し(展望台) の部分からなっています。下(海側)から見て右(上の写真では手前)の柱の中に“いっぷく茶屋”のお店があります。
メニューはドリンクの他、食事も出来て、自分は数量限定メニューの「かっぽし定食」を頂きました。なんと最後の1食〜豚の焼き肉プレート、とてもジューシーでおいしかったです。
ガラスも何の仕切りもない目の前に絶景を望みつつの食事は超素晴らしかった〜目の前を燕くんも〜(^-^)
展望台からは伊豆半島、遠州灘、富士山静岡空港、大井川など、まさに絶景でした。残念ながらこの日は見えませんでしたが富士山も見えるそうです。
案内板に展望台からの眺めと粟ヶ岳山頂の様子が図に表されていました。伊豆半島があんな風に長く横たわって見えるのにはびっくりしました。
この案内図で今まで知らなかった「阿波々(あわわ)神社」様、
松尾芭蕉さんの句碑、そして石川依平さんの歌碑があることを知りテレビ塔よりもさらに奥へ〜。神社の鳥居をくぐると右手に阿波々神社様のお社がありテープによる雅楽の調べが流れていました。山を歩いてみえた方も含め、参拝される方も多くいらっしゃいました。
松尾芭蕉さんの句碑には
“馬に寝て 残夢月遠し 茶の煙(けぶり)”
とありました。紀行文、「野ざらし紀行」の中に収められている一句だそうです。宿を早立ちした芭蕉さんが馬に乗っていてうとうとしてしまい、はっと目が覚めると今見ていた夢が瞼に残っており、〜ふと目をやれば、遠く“有明の月”が見えて、朝の茶を入れる支度の煙が立ち上っている〜と言った意味だそうです。当時から、お茶の里だったことがうかがわれる一句ですね〜(^-^)
余談ですが、食事の時のお茶は通常紙コップでセルフのお茶だったようですが丁度お茶が切れていて、切れている旨をお店に伝えると湯呑みでこんなに美味しそうな冷や茶を入れてくれました〜すばやい対応が嬉しかったです💕 茶所掛川の美味しい味に優しい心遣いが加わって最高の一杯でした。
句碑から程近く、粟ヶ岳山頂の“標(しるべ)“がありました。
徒歩で、車で〜沢山の方々で賑わう、粟ヶ岳山頂でした〜。徒歩でみえた初対面の親子連れの方たちとお話出来たり、すばらしい景色を見たり、気持ちが晴れました〜思いきって行って良かったです。感謝!\(^-^)