goo blog サービス終了のお知らせ 

Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『ガチ☆ボーイ』

2009-03-09 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ガチ☆ボーイ』。


製作国 : 日本 2008年
配給 : 東宝
キャスト:佐藤隆太、サエコ、向井理、仲里依紗、宮川大輔、泉谷しげる 、
      川岡大次郎 、 瀬川亮

学生プロレス(通称:学プロ)を舞台とした、笑いと感動の青春ストーリー。

皆さんは気が付いたら青アザ出来てた、ってことありますか?
私はドジ子なのでそんなの日常茶飯事です。
先月なんか、足の指が痛いなぁーって見たら、
青くカブトムシの幼虫みたいになってました。。。折れてる?

さて今回は、本能?身体?無意識?って凄いよね~、って作品です。

大学在学中に司法試験合格も夢ではないと言われる秀才の主人公は、
学園祭で見た学生プロレスが忘れられず、プロレス研究会の門を叩く。
”マリリン仮面”などというヘンチクリンなリングネームをもらい、
大切な事は何でもメモする真面目な主人公。
しかし肝心の「段取り」を覚えられず、ガチンコの試合をしてしまうがそれが客に大ウケ。
主人公の人気でプロレス研究会は活気付く。
そんな中、主人公が段取りを覚えられないのには理由があった・・・、さて!!

最近の日本映画、面白くなってきましたよね~。
それにアカデミーまで取っちゃうしね~。納得しますもん。
多分、今までのいい映画を沢山見てきた人達が製作に関わってるからでしょうね。
モックンのミーハー振りは映画好きな人なら分かる本性でしょね(笑)

だからという訳ではなく、邦画に対しても心を開き始めた私が見たこの作品、
やっぱ、格闘技系の作品はドラマがありますわ。
この作品、余りヒットした感が無いですが、評判は良いよね。
色んな批評を見ても好感触だし。実際いい映画でしたよ。

何はともあれ、撮影は全てガチンコ。
CGやスタントは一切使わず、俳優自らが体当たり。(スゴっ!)
東北の人気団体みちのくプロレスの指導のもとで
ちゃんと練習してすべての技をこなしている。
確かに試合風景はちょっとドンくさいんですよ。
しかしそれを感動的なシーンに生かす工夫をしているのが、
カメラワークといったスタッフの力量でしょうな。いいスタッフが携わってる。

正直ストーリーは他の映画を切り貼りした感じでしたな(笑)
特に、目が覚めると記憶が無いのよ~、
だからメモとインスタントカメラは必需品なの、ってとこは、
『メメント』のマネ?って思いました。
なのに、好きな人には毎日告るんですよね、本能って素晴らしい!
技も忘れちゃうんですよ。でも身体が覚えてる。本能って素晴らしい!

主役を演じた佐藤隆太はご存知モデル上がり。
でもあの誠実さキャラで今作品もいい演技をしてました。
プロレス技ガチンコってホントに頑張ったよね。俳優さんって凄い。
主人公の好きな子でマネージャー役にダルちゃんの奥さん、サエコが演じてます。
あの子もそこそこいい俳優さんだから復帰後がどう伸びるか楽しみだよね?
同好会のメンバー向井理、宮川大輔は、
私がハマってるドラマ、”銭ゲバ”でも競演してますな。

音楽もウルフルズとか使用してると何となく元気になりません?(笑)
不思議なバンドですよね~。


プロレスファン必見!
プロレス分からない男子も必見。
男のロマン?ってヤツが分かるかもしれないから、
女子も必見!
日本映画、楽しくなってきたぞ!オイ!



映画 『美しい人』

2009-02-02 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『美しい人』。

製作国 : アメリカ 2005年
配給 : エレファント・ピクチャー、ツイン、博報堂DYメディアパートナーズ
キャスト:キャシー・ベイカー 、グレン・クローズ、ダコタ・ファニング、
    ホリー・ハンター

全5話から成っていた『彼女を見ればわかること』のロドリゴ・ガルシアが
再びものしたオムニバス映画。全9話。

いや~皆さん、人間の限界はどのくらいでやってくるのでしょうかね~・・・。
毎日15時間近く働いていると身体が酒を受け付けなくなるんですよね~・・・。
身体の水分の半分以上がアルコールで出来ている私にとって、
受け付けない、今が限界なのかも~・・・・。

さて今回は、慣れって怖いわ~、って作品です。
第2話「ダイアナ」夜のスーパーで偶然昔の恋人に再会したダイアナ。
差し障りのない会話を続けるうち、お互いの感情が高まっていくふたり。
第5話「サマンサ」車椅子の生活を続ける父親と、
その介護に疲れた母親は直接会話を交わすこともなく、
いつも娘のサマンサを通じてしかお互いの様子を知ろうとしない。
最終章「マギー」墓参りにやってきたマギーと娘のマリーの親子。
新緑の午後のひとときが過ぎて行くが…。

このブログの一番初めにご紹介した『彼女を見ればわかること』の所謂、続編ですね。
あの作品、とっても好きなんですよね~。
女の日常を上手く表現出来ていて。
その続編とあらば期待するじゃないですか?公開当初から気になってたんですよね。
今回の前回と同じようにアカデミー賞にノミネートされる老いも若きも
名だたる女優陣による出演です。
1話が10分前後というオムニバスですが、人間の移り気や、寂しさを、
とても感じよくまとめてました。

ただね~、2番煎じ感が出ちゃったんですよ。私は。
なんか見ててダラけるっつーか、物足りないっつーか。
前作の方が良かったなぁ・・・。
勿論、演技派ばかりが揃い組みですから、演技は安心して見れるんですがね。

私的には第2話「ダイアナ」が良かったかなぁ。
私は昔の彼とは友達に余りならない派なので、
多分、スーパーで見かけたら・・・逃げる?・・・カナ。(テヘっ)

これは毎日をゆったり過ごしている
主婦の方がよろしいかと・・・。
ちなみにこの監督、『ダイ・ハード』や『007』みたいに
パート3なんか考えてるのかな?
さすがに三度目はワンパターンでしょ?





映画 『潜水服は蝶の夢を見る』

2009-01-27 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『潜水服は蝶の夢を見る』。

製作国 : フランス=アメリカ 2007年
配給 : アスミック・エース エンタテインメント
キャスト: マチュー・アマルリック、マリー=ジョゼ・クローズ 、
     マックス・フォン・シドー

病院で動くのは左目だけという絶望的な状況の中でも、
生きる希望を見出す主人公とそれを支える人々の話。

インフルエンザが流行ってますね~。大丈夫ですか?
私は予防接種をしたということもありますが、
ヨガのお陰かまったく問題ありませんね。
しいて言えば”金欠”という万年病くらいですかね・・・。

さて今回は、そんな状況でもオッパイかよ!って作品です。
病院のベッドで目を開けた主人公は自分が何週間も昏睡状態だった事を知る。
そして身体がまったく動かず、唯一動かすことができるのは左目だけだという事も。
主人公は世界的に有名な雑誌「ELLE」の編集者で三人の子どもの父親だった。
彼は言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。
やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。
その時、彼の記憶と想像力は、動かない体から蝶のように飛び立った…。

ほんまモンの話なんですわ。
この作品の他に本人が登場しているドキュンタリー映画も見ましたが、
まぁ、周囲の人の助けが地道なんですわ。脱帽。
もちろん本人だって左目だけのまばたきで意思を伝えるって
とてつもなく体力を使うだろうし大変なんですがね。
1字、1字まばたきですよ。本の出版なんて気が遠くなるでしょ~!

そんな状態なのに主人公ったら
「先生は美人だ。」とか、
「こんないい女なのに。」とか、
結構スケベなんですよね。人間ってやっぱ欲の塊なんでしょうね(笑)

所々で「ELLE」で働いていた時や、愛人と一緒の時の回想シーンが出るんですよね。
私は「ELLE」が好きなので、回想シーンを楽しみにしてましたが、
話の流れでいったら時間を取ってられないじゃないですか(笑)
少ししか画面に出ないのが残念でした。

音楽は軽快なモノやクラッシクなモノを織り交ぜて、まあまあかな。
作品と主人公の雰囲気は『シャイン』に似てるものがありましたね~。

もっとグッと来るものを期待してましたがほどほどですな。
フランス作品としては見やすいですか。
ただ事実は小説よりも奇なり。
皆さんの執念はすごい!
やれば出来る!何事も。




映画 『ヴィーナス』

2009-01-01 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ヴィーナス』。

製作国 : イギリス 2006年
配給 : ヘキサゴンピクチャーズ、シナジー
キャスト:ピーター・オトゥール、レスリー・フィリップス、ジョディ・ウィッテカー
    リチャード・グリフィス 、 ヴァネッサ・レッドグレーヴ

常に死と隣り合わせの老人であっても、快楽を追求し
生涯現役を貫く主人公の生き方を肯定した愛すべき映画。

明けましておめでとうございます。
今年もゆる~くブログ更新しますので、お付き合いくださいね。
今の時点で既にビール3Lは開けてますので気持ちよかです。

さて今回は、いくつになっても異性に興味があれば若さは保てる?って作品です。
かつて女性たちと浮き名を流したベテラン俳優の主人公も老境に入り、
今では端役の仕事を細々と続ける一人暮らしの孤独な老人。
そんな時、親友の姪が出現し久々にときめきを覚える。
粗野で非常識な姪を持て余していた親友を尻目に、
女心の専門家を自負するモーリスは俄然張り切って親友の姪にに近づくのだが
さて・・?

多分設定が80歳近いと思うんですよね~。
ホントじじぃですよ。エロじじぃ。
姪役の女の子は10代後半もしくは20代前半な訳ですよ。
そんな年下の女性にちょとキモいお願いとかするんですよね~。
まあ、欧米では一般的な言葉だと思うけど、
下心ムンムンの年寄りが言っているのを表現の乏しい日本人が見ると、
サイテーのエロじじぃですよ(笑)

でも何となく分かるんですよね~、
いくつになっても自分は年老いてない、まだまだ現役って思いたい事実。
ましてや主人公は女に苦労してなかったタイプ。
実際演じているピーター・オトゥールは『アラビアのロレンス』など、
名立たる作品に出演した名優。
私の記憶では『ラストエンペラー』家庭教師役。
ぱっと見、歳行ったヒュー・グランド(笑)役柄も似てる。
それもそのはず、『ノッティング・ヒルの恋人』を手掛けた監督だから、
似ているのもうなずける。

それにしてもこの若手の女は誰だ?相手役として演じるには若すぎるし。
なんでも映画デビューは今回が初。まあ、脱ぎっぷりは認めよう。
ベテランと並んで演じるには演技力が弱い。
路線的にはスカーレット・ヨハンソンなのかな?

音楽は好感持てた。
確か、、『ノッティング・ヒルの恋人』の主題歌”She”も耳についた。
今回の”プット・ユア・レコーズ・オン”も大ヒットしたから聞けば分かるかも。

最後は私も自分の将来と重ねてしまい、考えるところがあったが、
全般的に損はしないが、フツー。
若手女優の今後を見守るべく、
アイテムに入れるのもいいかもね。


映画 『エマニュエルの贈り物』

2008-12-20 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『エマニュエルの贈り物』。

製作:デジタルサイト 2005年
キャスト:エマニュエル・オフォス・エボワ、ジム・マクラーレン、ルディ・ガルシア・トルソン
      ロビン・ウィリアムズ


西アフリカのガーナ。そこで障害をもって生まれた主人公の
揺るぎない信念、前向きな姿勢、弛まない努力の数々。

こんにちはぁ~、皆さん。
街がクリスマス一色になってきましたね。
そした新しい年へのカウントダウンが始まりました!
っつー事はまた一つ、年を取るって事ですがね・・・・。

さて今回は、冷蔵庫にあったコーラをグッと飲んだらめんつゆだった、
母さん入れ物考えて、って作品です。(久々なのにこのイントロ長い?)

右足に障害をもって生まれたエマニュエルには、
この地で生きる多くの身体障害者と同じ運命、のけ者や見捨てられるという事。
ガーナでは、障害を持って生まれた子供は呪われた者とみなされ、
物乞いの道しか残されていない。
しかし母親のしっかりした考えの下、自らの人生をそして国全体の意識を変えるべく、
不屈の精神で努力を重ねる。
その信念はやがて海を越え、遥かアメリカへと伝わった・・・!

まずね、冒頭でも言った様に、ちょっとHなお話かと思ったんですよ(笑)
数秒で勘違いと分かりましたがね。
しかし、恥ずかしさがすぐ感動に変わりました。
アフリカの状況は日本で恵まれて生活している私達が想像するより遥かに厳しいのです。
ちょうど現在派遣切りの話題が連日報道されていますが、
そんなもんじゃない。
ガーナでは身体障害者で産れた時点で全てを失ってしまうのです。
せっかくこの世に生を授かり光を見出したのに。
彼らに待っているのは”捨て子”に”物乞い”
そして、”呪われた子”と言われる悲しい運命のレール。

しかしエマニュエルの母親は諦めず、彼に教育をうけさせ、
プライドを持て、と育てる。
子育ては親の考えがモロ反映されるプロジェクト。
エマニュエルの奇跡は彼の努力の向上心の賜物と分かってはいるが、
人格者の母親の偉大さの反映でもあると思う。
周りからは「変なヤツ」と思われるだろう。信念って大事だ。

エマニュエルも自身に多大なプレッシャーを強いる。
そしてアピールする、権力者や小さくなっている身体障害者に。
彼は同じ仲間の為に応援歌よろしく、自分を鍛え上げ、
援助してくれる人を探す。
それは”物乞い”だけの選択の無い人生を失くす為。
彼は仲間に贈り物までする。

この作品を見て自分はなんて弱くて、
妥協ばかりの中途半端な人間なのかと思い知らされた。
彼の頑張りにはとうてい叶わないけど、
純粋で、周りに感謝し、自分の待遇を卑屈に思わず、
前向きに生きていきたいと思えた。

そしてガーナの身体障害者の人、もちろん日本の沢山の不幸な身の上の人に
少しでも援助出来る人でありたい。

温暖化、派遣切り、金利下げ、内閣支持率低下(笑)
日本にも沢山の問題がある。
この作品を見て他国の問題だけと思わず、
また、
他国でも力になれるはず、
そして、
運命を切り開くには努力あるのみ、と、
これからの子供に是非知って欲しい。
オススメの作品だ。


映画 『パルプ・フィクション』

2008-12-04 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は 『パルプ・フィクション』。

製作国 : アメリカ  1994年
配給 : 松竹富士
キャスト:ジョン・トラヴォルタ 、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、
      ハーヴェイ・カイテル 、ティム・ロス

アメリカの低級犯罪小説であるパルプマガジン的なストーリーをコンセプトに、
殺し屋たちの話を3つの物語が交錯するように語られるコメディあり、
ヴァイオレンスありのドラマ。

♪ジングルベ~ル、ジングルベ~ル・・・・
ィヤッホ~イ!!! 皆さん、お元気でしたかぁ???
空元気でも出してないと申し訳無いワタクシで~す!!!

さて今回は、何年たってもわっかんねーモノはわっかんねー!って作品です。
概略載せようとしましたが、面倒で止めましたわ(笑)
この作品を初めて見てから早1●年。
大人になったし、最近ではヨーロッパ物が身に染みる様になったので、
この作品も分かるようになったと思いましたが、
分かった事は「昔はみんな痩せてましたね」って事だけ。
時間が経っても大人になりきれて無い(?)かしら?
あとブルース・ウィリスの髪がまだありましたね~。
今から思えは大御所ばかり。
ジョン・トラヴォルタ 、サミュエル・L・ジャクソン、
ユマ・サーマンなんかこの後に純愛作品『好きと言えなくて』を演じるなんて嘘みたい。
とにかく今ではギャラがどれ位?って出演ばかりですよね~。

この作品でとにかく印象に残っているのは、
ジョン・トラヴォルタ とユマ・サーマンのツイストコンサート場面でも無く、衝撃的な前置きでも無く、
中盤の機械的な穴掘り(おネエさんはこの言い方しか言えないわ!!)でも無く、
私の大好きだったテレ東の『シネマ通信』の初回ゲストがタランティーノだったって事。

「この日本人かぶれのアメリカ人は(オタクを通り越してた)何ヤツ??」

って当時の彼氏とラブホに行った事を思い出すわ♪

そしてこの作品はとにかく日本における前評判がかなり高く、
それもそのはず、この年のカンヌやアカデミーで話題騒然でしたもん。
話題だけで知人に勧め、初デートで利用した人から今でもイヤミのネタ。
そしての台詞の言い回しの悪さは一際だった。

印象的な場面以外では未だに覚えてない事だらけ(笑)
それでもサントラを購入し、音楽使用場面まで間違っている始末。

その後の『キル・ビル』での交通手段の飛行機は糸を垂らした模型と、
タランティーノには裏切られるばかりの私。

それでも憎めない、
オレンジ色の憎いヤツ(古い?分かる?)
若者には分かるまい・・・・。




映画 『厨房で逢いましょう』

2008-10-20 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『厨房で逢いましょう』。

製作国 : ドイツ=スイス 2006年
配給 : ビターズ・エンド
キャスト:ヨーゼフ・オステンドルフ、シャルロット・ロシュ、 デヴィット・シュトリーゾフ

容姿に自信がない天才シェフと満たされない日々を送っている主婦とのほのかな恋を、
官能料理で織り成すグルメ・ムービー。

皆さん、お久しブリブリブリっす!!(クレヨンしんちゃん風に)
いや~、ひと夏越してましたな。すんまそん。
久しぶりだと何からお伝えするか迷いますね~(笑)
でも”食欲の秋”でっしゃろ?私は”酒欲の秋”ですがね。
この時期は天候もいいし、ワインが出回るんですよね~。

さて今回は、いつもこの手は料理目的なんですが、って作品です。
南ドイツの保養地で小さなレストランを営む天才シェフ作る料理は、
舌の肥えたグルメたちもうならせる。
しかし人づきあいが苦手な彼が出逢ったのはビアガーデンで働く主婦。
シェフの料理を食べた彼女は、たちまちその味の虜になる。
やがて二人は親しくなり、シェフは主婦に料理をふるまうことが最大の楽しみになる。
しかし彼女の夫にその事がバレて…。

とにかく、料理が見たかったの!!
どんな素敵な料理が出てくるか!
確かに美味しそうな料理だけど、やっぱ小道具の域なの?
もっと出して欲しかったなぁ~。だってこの作品の目玉でしょ?
“エロチック・キュイジーヌ”とまで言ってたくらいだし。
確かに5ツ星ホテル「エルププリンツ」の料理長、フランク・エーラーの料理は、
一目で美味しさが伝わり、かつ、優雅でそれを”エロス”と言ってもいいだろう。
「人生を変える料理ってこれだよなぁ」って思った。
しかもこのシェフ、前菜からデザートまで全て作れるんですよ!凄い!
序盤のケーキも良かったけど、中盤以降に出てくる3種類のデザートは全て食べたかった!
彼女はたった1つのケーキをそれも1切れだけくれ、ってマジかよ!って思った(笑)

作品の構成はヨーロッパ系の淡々と演技で語る、っぽい雰囲気。
少し暗がりのシーンが続き、「こりゃー最後まで見れっかなぁ~・・」と思いましたが、
まるで3歳児のように「それで?」「それで?」と続きが知りたくなり、
結局一気に見てしまいました。
演出のなせる業なのか、歳を取ったせいなのか?(笑)
音楽も作品にとてもマッチしてましたね。
犬にご馳走を与えるシーンで使用されていたオペラ?は、
よく耳にするのですが、何て曲目なんでしょう?知りたいです。

出演者も正直ドイツとかの俳優さん達で代表作とか知りませんが、
主婦役のシャルロット・ロシュは音楽番組の司会者で映画初出演だそうですよ。
シェフ役のヨーゼフ・オステンドルフも中盤の表情の演技がとても素晴らしかった。
自分の気持ちの折り合いをつけるのが苦しい、まさに恋心がひしひしと伝わってきました。
そして『ショコラ』よろしく、カカオは媚薬なのかしら?
でもって、このシェフはかなり大胆に料理を作るのだけど、
ちょっと見た目、汚いんだよね~。彼女の前では大丈夫だったのかしら?

でもね~、何回も言いますが、もっと料理を出して欲しかった・・。
『宮廷料理人ヴァテール』も『ディナーラッシュ』も『マーサ幸せのレシピ』も、
それが売りでやってるのにさ~。
ファッション映画と同じだよね~。ダンス映画くらいだよ、満足するのは。

最後の意外な結末に驚きですが、
秋の夜長に官能を求めている女性には
かなりオススメな作品です。

映画 『ナイト ミュージアム』

2008-07-29 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ナイト ミュージアム』。

製作国 : アメリカ 2006年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:ベン・スティラー 、ロビン・ウィリアムズ 、カーラ・グギーノ 、
     ディック・ヴァン・ダイク

夜の博物館(ミュージアム)で展示物たちがまるで生きているかのように動き出す、
珍騒動のファンタジー・コメディ。

皆さんは動物園ってお好きですか?
私はあの独特のにおいがダメですね~。
でも今一番行きたいところは”ライオンキング”です。
甥っ子が興味を示さないのが残念でなりません・・・。

さて今回は、あら結構いいじゃない?って作品です。
主人公は失業中のダメ男。彼のいきがいは最愛の息子。
その息子が別居中の妻の新恋人になつきだした。
主人公はが自然史博物館の夜警の仕事にありつくが、
初日の夜、館内で不思議な光景を目撃してびっくり。
あまりに驚いた主人公は辞職を考えるが許されず、再び勤務へ。
さて主人公の取った行動は……。

何回も言っているかもしれませんが、
私、ファンタジーって好きじゃないんですよ。
この作品が日本でも大ヒットしてるのは勿論知ってましたが、
見る気にはなりませんでしたね~。
ただ気にはなってましたよ、だってロビン・ウィリアムズが出演してるし。
私の中の沢山ある定説の中で、
”ロビン・ウィリアムズ=いい作品”ってのがあるのでね。
主役で出ているベン・スティラーだけでは興味を引かなかったかも(笑)
『メリーに首ったけ』では犬に息子(!)をかじられたし、
『ミート・ザ・ペアレンツ 』ではダメ花婿役、
コメディー役者、という点では才能のある役者だろうが、
いま一つ好きになれない。

この作品、たまたま見たんですよ。
そした意外にも面白いし、ちょっとウルってきちゃいました。
ただの博物館の飾り物が夜になると動くってだけじゃなかったんですよ。
同じような作品、ありましたよね。『マネキン』とか。
今回はどちらかというと、『ホーム・アローン 』的な要素を感じましたね。
いい俳優も出てるんですよ。
オーウェン・ウィルソンとか。かなりちっさいですけどね。
彼はベン・スティラーと公私共に仲良しらしい。
よく一緒に出演してるよね。

ロケで使用した自然史博物館もこの作品のお陰で
入場者数が前年の2割増だったとか。
海外の方々って小さいうちから公共施設利用率、高いですよね。
以前、NYに行った時、MoMAも平日にも関わらず親子連れが多かった。
小さいうちから芸術や文化に触れさせるってのはいい事だと思う。
大人になってからも興味の幅が断然広がりますもんね。

『ジュマンジ』より怖さは無く、
『ハリー・ポッター』よりファンタジー感が薄く、
『ナルニア国物語』より動物が身近に感じられ、
お気楽に親子で見れ、また、夏休みに外出場所の選択の一つになる、
そんな作品です。



映画 『グッバイ、レーニン!』

2008-07-25 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『グッバイ、レーニン!』。

製作国 : ドイツ 2003年
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ
キャスト:ダニエル・ブリュール 、カトリーン・サーズ 、チュルバン・ハマートヴァ 、
     マリア・シモン

ベルリンの壁崩壊という大事件を舞台に、たまらなく健気で切ない家族の物語。

皆さんはどんな死に方を願いますか?
私は酒を飲んだ翌日にポックリ逝きたいですね~。
「あ~婆さんらしい死に方だね~。」って言われながらね(笑)

さて今回は、地域性を知っとくって大事よね、って作品です。
主人公の母は、夫が西側へ亡命して以来、祖国・東ドイツに忠誠心を抱いている。
建国40周年を祝う夜、母は自分の息子がデモに参加している姿を見て、
心臓発作を起こし、昏睡に陥ってしまう。
意識が戻らないまま、ベルリンの壁は崩壊し東西ドイツは統一。
8ヵ月後、目を覚ました母に再びショックを与えないため、
主人公は周囲を統一前の状態に戻し、
世の中が何も変わらないふりをしようとするが・・・・。

確かこの作品は「笑いあり、涙ありの感動作」だった気がしましたが、
製作がドイツだからか、”笑い”の部分が今ひとつ笑えませんでした。
ちょっと堅いのよね。
時代はベルリンの壁が崩壊される前後。
その頃の東西の関係を多少は知っているつもりだったけど、
病気で意識が戻らない間に統一された事を、
ショックを与えない為に隠し通す程の事だとは知らなかった。

主人公は病気に倒れた母親にショックを与えない為に並々ならぬ努力をする。
母親が食べたいピクルスが販売されていない為、
ゴミ箱をあさり昔の瓶をゲット、入れ替える。
母親の部屋に入る時は東西統一前の服装。
TVを希望する母親の為に昔の番組の録画を流す。
何か感づかれると同僚を丸め込み、ニセ番組を作成する。
それを主人公の彼女は痛々しく思うし、
嘘を突き騙している事が我慢できない。

途中、お金の問題や子供達が知らなかった母親の事情なども盛り込まれ、
見応えはある。
意外な事実を知った母親のラストは複雑な心境になる。

必要な嘘はどこまで許されるのだろう?
そして必要な嘘の容量は?
超えて常習化することはどうなんだろう?
そして自分が同じ様に必要な嘘を付かれて死にたいか?否か?
相手を思う、嘘。
それを知ってて知らないフリをする嘘。
果たしてそれでいいのだろうか?



映画 『ロッキー』見比べ

2008-07-24 | Weblog
『ロッキー』見比べ

テーマソングを聞くだけで『ロッキー』と分かるほど、
国民的なスポーツ映画の傑作のこの作品。
『007』の時と同じく12時間見比べちゃいました(笑)
一度はやってみたかったんだよね!

『ロッキー』
とにかく、全員が若い!シルヴェスター・スタローンの舌っ足らずの喋り方、
全くリズムを刻まない足元、ホントに1作目って雰囲気がいいですよね。
力任せ感がありますよ。
皆さんご存知でしょうが、全く売れないスタローンが自分を売り込む為に脚本を書き、
これがムリなら祖国に帰るつもりが、今では彼の代表作になったわけですよ。
犬のバッカスも自前(彼の本当のペット)だそうです。

『ロッキー 2』
本作からスタローンは監督・脚本・主演の三役を務めている。
前回の惜しくも勝負に負けてしまったロッキー。
だが、一躍人気者になった彼はCMの話もあるが不器用さゆえに流れる。
妻のエイドリアンは重荷。なのに仕事も無く無一文に。
そこに世間の評価に業を煮やした勝者アポロが再戦を申し込む。
一度は離れたボクシング、妻も賛成では無い。でもやりたい。
そこには一番の理解者、妻のエイドリアンが見るに見かねて後押ししてくれる。
さて、今度は世の中が納得する様な白黒付くのか・・・!

『ロッキー 3』
アポロとの勝利のあと、彼はチャンピオンとして快進撃を続け、
10度の防衛に成功。しかし昔ほどのハングリー精神が無くなり引退を決意。
そこに荒々しい挑戦者が名乗り出るが、トレーナーのミッキーは負けを予期。
その通りの結果になる。
試合後、トレーナーのミッキーが死んでしまう悲しい状況に。
その代わりとアポロがトレーナーになり、再びリングに戻るべく特訓を始める。
さてロッキーの再試合はいかに・・・!

『ロッキー4/炎の友情』
前回の対戦相手、アポロがロシアから来た殺人的ボクサーと試合をし、
リングに倒れ帰らぬ人となる。
ロッキーは彼の敵を打つべく、敵地に乗り込み試合をする。
近代的なトレーニングに対して、ロッキーは自然の中で特訓する。
そして敵地にも関わらず、ロシア人を見方に付け勝利する。

対戦相手ドラゴ役のドルフ・ラングレンは只今筋トレビデオを出してるらしい。
ハリウッドは何でも商売になるね。
今回はアポロの派手なリング演出時にジェームス・ブラウンも出たり、
出だしでは裕福感を出す為に兄のポーリーにロボットが宛がわれたり、
今までとはかなりポップで当事にしたら奇抜仕上がりになっている。
その分、らしさが無い気が。
その中でもドラゴに印象が残るとは・・・。

『ロッキー5/最後のドラマ』
ロシアでの試合で脳の障害が認められるロッキー。
もはやボクシングは彼にとって死への階段でしかなくなっている。
亡くなったミッキーの遺産としてジムを引き継ぎ、
ロッキーのファンというボクサーのトミー・ガンを育てることでトレーナーとして復活。
しかし大事に育てたトミー・ガンは彼を裏切る。
別人になったトミーとの再開で兄のポーリーが殴れら2人はストリートファイトへ。
され勝負は付くのか・・・!

『ロッキー・ザ・ファイナル』
レストラン経営をし、すっかり隠居生活している伝説のボクサー、ロッキー。
エイドリアンは数年前に他界。息子は会社勤めで親の七光りに困惑気味。
そんな中、現役ボクサーとのバーチャル試合が放映され、
現役ボクサーは本当の試合を申し込む。
現役から退いて何年もたつロッキーはどうするのか?



最後に、
『ロッキー3』から路線が変わってきたかの様に思えて、
特に『・・・5』は「これってロッキー?」と疑ったし、つまらなかった。
『・・ファイナル』はまるで初心に戻ったかの様でいい出来栄えだった。
エイドリアン役のタリア・シャイアが本当に亡くなってしまい、
登場しなかったのが残念だったが、
兄役のバート・ヤングは相変わらずのお気楽で懐かしかった。
最後にはふさわしい傑作だった。
『ロッキー』というと、
日常生活→なんか試合する事に→特訓し始め辛いよぉ~→リングで頑張る
→最終ラウンド持込→エイドリア~ン!!  ってパターンだよね(笑)
で、冒頭は前回までのあらすじタイムなのよ、親切(笑)
でも最後の曲で何故か勇気が出てくる。
『あしたのジョー』もそうだけどボクシング作品って最高!
そしてスタローンのマルチな才能、思い切った行動に脱帽。

元気の無いお父さん!
これ見て泣こうよ!!