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Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『エントラップメント』

2007-09-28 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『エントラップメント』。

製作国 : アメリカ 1999年
配給 : 20世紀フォックス映画配給
キャスト:ショーン・コネリー 、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ヴィング・レイムス
     ウィル・パットン、モーリー・チェイキン

老練な美術泥棒と美貌の保険会社調査員の駆け引きを描くサスペンス・ロマン。

皆さんは年取ったな、って思ったり、
年の割には若いじゃん?と思うことがありますか?
私は脇の下に肉が付いた時はかなりガッカリでした。。。

さて今回の作品は、どちらも自慢のものがありますね、って作品です。
とある美術品が盗まれた。
美術品専門の怪盗だと思った女性保険調査員は、
見事近づくことに成功。美術品専門の怪盗に盗みの話を持ちかけられる。
その仕事中に彼は彼女が保険調査員ということを知り問い詰める。
すると今度は女性保険調査員から大金の盗みの話を持ちかける。
さて、盗みは成功するのか?
そして美術品専門の怪盗と女性保険調査員の運命は?

ストーリーは二転三転するところや、
話が進んでいく中で2人の心情が丁寧に浮かびあがってきて、
割りとよく練られているいますね~。

それより何より演出ですよね。
主演のショーン・コネリー はこの時60歳。
高層ビルでの演出は本人ですよね?
老体にムチ打ってる感がありますが、
とび職の棟梁と思えば、まだまだイケる?(笑)
それにキャサリン・ゼタ・ジョーンズの身体の動きは、
その後の『シカゴ』を彷彿させますね~。
歌って踊れて柔らか身体の綺麗なママ。やるね~。
赤外線対策の練習風景は見ものですが、
赤外線表示が無い時はちょっと笑っちゃいます。

人間いくつになっても頑張れると
励まされる作品です。







映画 『 メリンダとメリンダ』

2007-09-27 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『メリンダとメリンダ』。

製作国 : アメリカ 2004年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:ラダ・ミッチェル、クロエ・セヴィニー、キウェテル・イジョフォー
     ウィル・フェレル、ジョニー・リー・ミラー、アマンダ・ピート
     ウォーレス・ショーン

マンハッタンの劇作家たちが、思いつきで描き始めた2種類のラブ・ストーリー。

皆さんは空想で物語を作りますか?
私の知り合いは空想物語をかなり取り溜めていて、
飲み会の後のミスドで延々2時間聞かされた時は脳が破壊されるかと思いました。

さて今回の作品は、やっぱりウディ・アレンの世界感は独特ね、作品です。
概要にもあるように、あるバーで作家たちが土台は同じで、
”喜劇”と”悲劇”の作品を即興で作り始める。
ちょっとした見方の見解で方向が変わっていく。
登場人物の女性の運命は?
最後のオチは?

う~ん・・・・・、
ウディ・アレン、やっぱ分かんないわ。
いや、ストーリーは分かります。
以前ご紹介した『スライディング・ドア』のウディ・アレン版。
ちょっとの違いで運命はガラッと変わる。
そして人間には”喜劇”と”悲劇”の両面を持っている。
一方が悲劇、一方が喜劇の設定で話が進んでいきます。
悲劇は初めからボロボロで周りからも悪評高い。
もう一方の喜劇はとても魅力的な女性。
言うことも飛んでいる。
こういう内容は好きですが、
なんてーか、こー、キレが無いんですよね~。
2つの物語がちょっと同じに見えてしまう部分があるんですよ。
髪型とか友人達とか完全に違うんですが、
主人公のキャラが時々被るので違いが分かりずらい。
基が同じだからあえてパッキリ変えなかったのでしょうか?

主人公役を演じたラダ・ミッチェルは他の作品に心当たりが無いですが、
悲劇バージョンで出演していたクロエ・セヴィニーが、
『KIDS』の時と重ねるとかなり大人の落ち着きがでたなぁと、
妙な関心をしてしまいました。

最後の脚本家の一言、
「喜劇も悲劇の最後は終わる。」みたいな台詞が印象的でしたね~。
人生は最後は死を持って終わってしまうんだから、
喜劇の人生でも、
悲劇の人生でも同じじゃん?みたいな。
ベースは同じ。
後は自分次第ですかね。







映画 『真珠の耳飾りの少女』

2007-09-26 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『真珠の耳飾りの少女』。

製作国 : イギリス 2002年
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ
キャスト:スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、トム・ウィルキンソン 、
     キリアン・マーフィ

17世紀オランダの天才画家フェルメールの肖像画をモチーフにした、
ベストセラー小説を映画化。

随分涼しくなりましたね~。
気が付けば10月ですもの、そりゃあーた当たり前ですよ。
皆さんの秋は何の秋ですか?
私は芸術に浸る3日間の旅を計画中です。

さて今回の作品は、芸術ってやっぱ不実ですよね~、って作品です。
使用人が芸術家のダンナの部屋を掃除した事がきっかけで、
ダンナの絵の手伝いをするようになる。
そんな頃、パトロンに新しい絵を提供する上で挑発され、
使用人をモデルに絵を書くことに。
それが家族の怒りを買うことに。
絵は完成するのか?
さて使用人はどーなるのでしょうか?

この映画作品の事は知っていましたが、
フェルメール、って人が描いた絵画が基になっている事も、
Web上で「どちらの構図がいいですか?」って宣伝で、
牛乳を注いでいる女性の絵があって、
その絵もフェルメールの作品だった、って事も、
これで知りました。
かなり有名な人なんですね~(笑)

ストーリー的には芸術家をモチーフにした他の作品と大して変わりは無く、
芸術家にあるまじき激しい感情がこの作品には見受けられないかったので、
ソフトな印象でしたね。
激しいというところでは芸術家とモデルって恋仲になり易いじゃないですか?
今回もその設定なんでしょうが、
その部分は余り強調されてなかったですね。
またフェルメールが主役というより使用人の方が主な作りなので、
不運な生い立ちから始まるので最初はかなり退屈。
最後は、「へ~・・・。」
美術に興味がある人には参考になる作品だけど、
あまり興味が無い人にとっては綺麗なだけの作品かもしれませんね。

使用人を演じたのは公私共に引っ張りダコのスカーレット・ヨハンソン。
役と絵画がかなりシンクロしていて、
絵画が映し出された時は「この人は適役だなぁ。」と思いました。
芸術家のダンナ様役は『ラブ・アクチュアリー』や
『ブリジット・ジョーンズの日記』に出演しているコリン・ファース。
ブリティッシュ映画には欠かせない人になってるんですね。
使用人の恋人役に『プルートに朝食を』で、
見事なオカマちゃん役を果たしたキリアン・マーフィ。

個人的にはスカーレット・ヨハンソンの口半開き演技が気になりました(笑)
かなりバカっぽくて「何でこんな演技?」と思いましたが、
絵画がちょっとそんな雰囲気なんですよね。
だから役作り?なのかしら?
しかし始めの不自然な印象から、
余り台詞が無くとも感情がよく表現出来ていると思う。
汲み取れましたね~。

ただ今、国立新美術館で今まで海外展示がされていなかった、
アムステルダム国立美術館のオランダ美術コレクションにて、
フェルメール作品が見れるようですので、
興味がある方はこの作品を見てから芸術の秋を堪能されてみては?






映画 『マッチポイント』

2007-09-21 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『マッチポイント』。

製作国 : イギリス 2005年
配給 : アスミック・エース エンタテインメント
キャスト:スカーレット・ヨハンソン、ジョナサン・リス=メイヤーズ、
     エミリー・モーティマー、マシュー・グード、ブライアン・コックス、
     ペネロープ・ウィルトン

欲望と運に翻弄される、男と女。
はたして最後に勝利の女神が微笑むのはどっちなのか?
W・アレン監督が初めてロンドン・ロケを敢行して生み出した注目のラブ・サスペンス。

皆さんは今流行の”脳内メーカー”、試しましたか?
3ヶ月くらいで3億アクセスとか。
ちなみに私の脳内は”金”と”欲”がキレイに2分されてました。。。。。

さて今回の作品は、男の人はどーしても浮気がしたいのね、って作品です。
イギリスの金持ち会員制テニスクラブでコーチとして働く主人公は、
そこで金持ちのボンボンと知り合いになり、
ボンボンの妹を紹介され付き合うことに。
そこに現れたのがアメリカから来た自他共に認める”男が放っておかない女”。
テニスコーチも心を奪われてしまう。
しかし彼女はボンボンの女。
結局テニスコーチはボンボンの妹と結婚。
豪華な暮らし、
オヤジの会社にも入社でき、
将来まで約束される順風満帆な生活。
そんな折、ボンボンとお色気ムンムン女が破局。
さて、その事実を知ったテニスコーチの取った行動は?

ウディ・アレン作品って食わず嫌いでした。
こだわりが強すぎて何だか面白くなさそうだったし、
自分が結構出てるでしょ?
何かナルちゃんな雰囲気がありません?見た目のナヨナヨだし。
アメリカの俳優さん達は結構この人の作品に出たがってたでしょ?
どこかいいのか分からなかった。

しかし、この作品は違いましたね~。
在り来たりな内容なんですよ。
でも何でしょうね~、
妙に色気があり、
ちょっと悪だし、
よく出来ているんですよ。
雰囲気はサラッとしたドレッシングっじゃなくて、
よーく練った濃厚なクリームを”ヌター”って塗っていく感じ?
重い、というより、隙間が無い?という感じ?
(こんな表現でいいの???)

・・・・・とにかく(笑)
随分と印象が違いましたね。
その後見たアクション物が確かにつまらなく、
ワンパターンに感じてしまいましたよ。
BGMのオペラも効果的に使われてましたね~。
この人はこういう文化は興味が無いと思っていましたが、
いやいや、初めから最後までオペラ・オペラでしたね。
劇中にも何回も登場。
まるで「ヨーロッパのお金持ちはオペラがお好き。」と言わんばかりに。

主人公を演じたジョナサン・リス=メイヤーズは、
私はこれといって記憶が無いのですが、
野心を隠しつつ、クールに振舞う今回の役は上手かったですね。
それにお色気ムンムン女は若手ではこの人でしょうな。
スカーレット・ヨハンソン。人気者です。
彼女は今回の様にすこしクラシカルな背景が似合いますね。
そして魅力的だし。おじさん受けしそうだしね~。
ボンボンの妹役を演じたエミリー・モーティマーは、
『ER』のアビーに似ているって事ばかり残ってました(笑)

独特な雰囲気を持ってるウディ・アレン作品が苦手と言う方、
この作品から入ってみたらいかがでしょうか?
やっぱり男の人は危険な魅力を追いかけたいのね~。
ハンターだわ!!






映画 『ドッジボール』

2007-09-19 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ドッジボール』。

製作国 : アメリカ 2004年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:ヴィンス・ヴォーン 、ベン・スティラー 、クリスティン・テイラー 、
     リップ・トーン

誰もが知っているのに今一つマイナーなスポーツ、
ドッジボールに焦点を当てた異色のコメディ。

皆さんは小学校の時、どんなスポーツが流行りましたか?
”手打ち野球”とかやりました?
鉄棒の”逆上がり”でスカート破きました?
ゴム段で最上段のゴムを引っ掛けようとして転びました?

さて今回の作品は、この競技にそんなに熱くなるなよ、って作品です。
お金の無いお客には料金を取らないお人よしのジムオーナー。
そんなんだから全然儲からない。
そこで最新機器の揃ったジムに乗っ取られそうになる。
居場所が無くなると困るジム利用客と、
借金の返済が出来ないお人よしオーナー。
そこで目を付けたのが”ドッジボール世界大会”の優勝賞金。
さーて特訓が始まりますが・・・・。

これは典型的にアメリカンユーモアーなんですよね。
笑いのツボが分からない。
かなり個性的なキャラクターが揃っているし、
最新機器の揃ったジムオーナーの見た目とかも面白いんですが、
やっぱりアメリカンなのよね。

スポ根モノって”負け犬”風から始まりますよね~。
その方がカッコが付くの?
この作品も紛れも無くそのパターン。先が見えます。

お人よしオーナーに『Mr.& Mrs.スミス』のヴィンス・ヴォーン。
最新機器の揃ったジムオーナーに『ナイト ミュージアム』のベン・スティラー。
彼はコメディに結構出てますが、
こんなに変装して出演するのは初めてなんじゃない?
それに彼の実の奥さんも出演してます。

『ピンクパンサー』や、
『裸の銃弾を持つ男』や、
『Mr.ビーン』とか好きな方には最高じゃないでしょうか?
以前、アメリカ行きの飛行機の中で、
いかにもアメリカンサイズのオッちゃんが、
大笑いしていたのを思い出す作品です。。。。





映画 『ブリジット・ジョーンズの日記』

2007-09-18 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ブリジット・ジョーンズの日記』。

製作国 : アメリカ 2001年
配給 : UIP
キャスト:レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース、
     ジェンマ・ジョーンズ 、ジム・ブロードベント

30歳代独身女性の日々を描いた英国ベストセラー小説の映画化。

皆さんは日記を付けてますか?
私は思った時に手帳にチョロっと書いたり、
気になる記事を貼り付けたりしてます。
手帳は”ほぼ日手帳”です。意外とミーハー(笑)

さて今回の作品は、こんな30女も可愛くない?って作品です。
32歳のブリジットは酒飲み・ヘビースモーカーの彼氏ナシ。
ダイエットをして素敵な彼氏をゲットしたいと常々思っている。
そんな時、職場の上司が気になり始め・・・・。
プライベートでは紹介された堅物男となにかと接点があり、
憎まれ口を言い合うが、気になる存在に。
さてブリジットの恋愛は?

様は30女の恋愛物語なんですわ。
それをかなりコミカルに演出してる。
でも現実に近いから本も売れたし、2作目も作ったんだと思う。
確かに私も何かにつけて飲んだくれてるし、
(最近特に。量が日に日に増えてるのが心配。)
ちょっと自分を励ましたくなると音楽聞きながら、
歌っちゃったり、踊っちゃったりしちゃうんもんね(照)
意味も無くダイエットが重要に思えて頑張っちゃってたり、
そのくせ頭にくると暴飲暴食。意味が無い。

でもそれが女性の一部なんじゃないかな。
少しでもスタイルを良く見せたくてデカパン履いたり(やるやる!)
料理上手に見せたくて慣れないことして失敗作の出来上がりだったり。
スタイルが良くて、
ゴージャスな部屋に住んで、
立場がある仕事をして、って、
そういう人もいるけど、
ブリジットの方が”等身大”ですよね。

また彼女が何か仕出かす、もしくは、
事件が起こる時の選曲がいい。
画面に向き直るもんね。

ブリジット役はまさにはまり役、レニー・ゼルウィガー。
この人はいい役をちゃんと選んでるよね。自分のキャリアを落とさない。
ニヒルな上司役はこの人しかいない!ヒュー・グラント。
でもどーしても『ラブ・アクチュアリー』のダメ踊りが頭をよぎるよ(笑)
堅物男に『恋におちたシェイクスピア』コリン・ファース。
典型的なイギリス俳優だ。

感動とか、大作とかではないが、
力を抜いて安心して見れる作品。
30女は万国共通。



映画 『ストレイトストーリー』

2007-09-14 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ストレイトストーリー』。

製作国 : アメリカ=フランス 1999年
配給 : コムストック配給(コムストック=テレビ東京=ポニーキャニオン=テレビ大阪)
キャスト:リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン、
     エヴァレット・マクギル、ジェイン・ヘイツ

長年音信不通だった兄に会うためトラクターに乗って、
ひとり旅に出る老人の姿を描くロードムービー。

皆さんは一人旅をしたことがありますか?
私は現地集合(海外でも)の旅が多いので目的地までは一人が多いです。
飛行機のラジオ(?)が壊れた時は、
満席で移動も出来ず、話し相手も無く、暇つぶしアイテムも無く、
アメリカまでの14時間がとても長かったです・・・。

さて今回の作品は、おじいちゃん頑張りましたね、って作品です。
喧嘩別れをした兄ちゃんが病気になり、
お見舞いに行きたいが、足の悪いおじいちゃんは、
自動車の免許も無く、娘が止めるのも聞かず自力で行く計画を。
なんと、時速8キロの芝刈り機で。
車で行けば1日の距離をおじいちゃんは何週間もかけて向かう事に。
さて、おじいちゃんは無事辿り着けるのでしょうか?

まずね~、
芝刈り機に乗って、色々なものに抜かされまくってるおじいちゃんんが、
かわいいんですよね~。
たまに坂道で突っ込んじゃったりね。
真っ暗な中も地道に移動したり。
初代トラクターが壊れた時に怒って発砲したり。

夜は焚き火をしているけど、
夜の闇に星が輝いているシーンと、
おじいちゃんの淡々と語られる人生の話。
(人生論と堅い言い方では表現したくない)
話の内容と合わせて印象深いです。

殆どそれだけ。

「いやっほー!」という盛り上がりも無ければ、
「なかなか着かないゾ!くそぉ!」といった派手さも無く、
ただただ、タイトルの様に真っ直ぐ進んでいく。兄ちゃんに会いたくて。

”ストレイト”ってじいちゃんの名前だったってのも後から知った。
ラストシーンは意外な程あっさり。
実話が元になっているらしいから、(ホントかよ!凄い!)
実際の生活ってあんな感じじゃない?と頷ける。
足腰が悪くてそんな乗り物に何週間も乗ってる方が酷だったのでは?なんて、
疑問も正直あるが。

リンチの作品としてはかなり好感が持てる。
まず、ズバリそのものってのが彼の作品にしては分かりやすくていい。
一貫した作風。
余分な肉をこそぎ落としたような演出。
映像を邪魔しない選曲。
哀愁漂う表情をする人物に自然のままの背景。
秀作だ。
リンチらしい作品がお好きな人には物足りないかな。

主人公を演じたリチャード・ファーンズワースは、
本作で最高齢でアカデミー賞にノミネートされた。
彼の演技は顔に刻まれたシワの様に年輪が感じられる。

敬老の日におじいちゃん、おばあちゃんを敬うのもいいが、
自分の老後を想像しながら見てみるのもいい。










映画 『レイヤー・ケーキ』

2007-09-13 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『レイヤー・ケーキ』。

製作国 : イギリス 2004年
配給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
キャスト:ダニエル・クレイグ 、 コルム・ミーニイ 、 ケネス・クラナム 、
     シエナ・ミラー 、 マイケル・ガンボン

犯罪社会から足を洗おうとしていた切れ者の麻薬ディーラーが、
最後にとんだ任務を背負い込まされ、悪戦苦闘する。

皆さんはこれで最後にしようと思ったのに、
なかなかきっかけが掴めない or 言い出せないと言う時がありませんか?
私はこの3ヶ月間、ずっとそんな状況でした。
辛いっすよね~。

さて今回の作品は、あらら~こんなハズじゃなかったのに、って作品です。
もう裏社会からは足を洗いたいのよね~、って男が、
最後に2つだけ仕事を請け負った。
これにはとんでも無い裏があり、
それを知った主人公は反逆に出る。
さて、主人公は裏社会から脱却できるのか?
それとも染まっていくのか?

とにかく話や人物像が入り組んでいて、
登場人物の名前が覚えられない。
それでいて名前がしょっちゅう出てくるからイライラする(笑)
名前が分からないから繋がりが見えずらくなる。
「ブリティッシュ映画でこの感覚って・・・?」と考えてみたら、
『スナッチ』にとっても似てる!!
そりゃそうだ、監督は『スナッチ』の製作してた。
なのに主人公は名無しなのよね~。気づかなかったけど。
作品における名前の印象って案外無いんだね。
なら人物に魅力がよっぽどあるか、
スゴイ事仕出かして印象を残すか、だと思うけど、
この作品の登場人物は個性的だとは思うけど、
系統が似ているので思い出せない。
その辺をもうちょっと整えて欲しかったな~。

話の本筋は面白いと思うけど、
メリハリがイマイチ。
だから盛り上がりも無いし、
目を見張るような展開も無い。
パンチが無い。
カメラワークも今ひとつ。

でも「今ひとつでした~。」って片付けるには何か惜しいのよ。
スタイリッシュ作品まであとホント寸差。
惜しい!

名無しの主人公役に『007/カジノ・ロワイヤル』で、
見事ボンド役をゲットしたダニエル・クレイグ。
いい男だけど、感情が見れないあの目が嫌い(笑)
少しキレ気味のマフィア役にコルム・ミーニイ。
何処かで見たことがあると思ったら、
『ダイ・ハード2』に出演してたらしい。
主人公が気になっちゃう女性役のシエナ・ミラーは、
『アルフィー』で共演したジュード・ロウと婚約までした。
まあ、そこそこいい役者が揃ってる。その割には・・・・。

ラストシーンにインパクトがあり、
もう一度見直した作品。
そしてタイトルの『レイヤー・ケーキ』とは?
最後まで目が離せない構成なのに勿体無い。。。











映画 『ユナイテッド93 』

2007-09-11 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ユナイテッド93 』。

製作国 : アメリカ=イギリス 2006年
配給 : UIP映画
キャスト:ハリド・アブダラ 、ポリー・アダムス[女優]、オパル・アラディン、
     ルイス・アルサマリ、デヴィッド・アラン・ブッシェ、リチャード・ベキンス

アメリカ史上最悪のテロ攻撃事件として記憶された2001年9月11日の出来事を、
当事者の視点から再現した衝撃的作。

皆さんは悪ですか?
私は多少、悪な部分もあると思いますが、
人に危害を加える悪ではないと思ってます。

さてこの作品は、アメリカの911テロ事件のお話です。
当時ワールド・トレード・センターへの民間機が激突は有名でした。
今回の話はハイジャックされた4機の航空機のなかで、
唯一、目標に到達することなく墜落した機を、
ドキュメンタリー形式で撮影されたもの。

初めは普段の機内を見ているようで何の驚きも違和感も無かった。
それが”普通の幸せ”というものなんだろう。
テロ軍団が動き始めてからの中盤くらいから目が離せなくなり、
ラスト15分くらいは眉間にシワは寄り、
手はグーになり、
心の中で「頑張って!!」と
身体が硬直してました。

ドキュメンタリー形式という撮影方法が余りにも生々しく、
他の同じ題材の作品よりも恐怖を訴える力があった。
しんどかった。
監督はこの撮影をする為に乗客の家族にコメントと了解を取り、
名前も真実、服装も持ち物も限りなく真実に近い、
それぞれの人物像を俳優に勉強させるといった徹底振り。
またご本人が出演されてもいる。

驚いた事の1つに、
乗客達は電話を掛けまっくっていた。もちろんコッソリだけど。
それでもヒソヒソ声や雰囲気が分かると思うのに。
犯人も焦ってたし、言葉が分からなかったから分かりずらかった?
見ているこっちがヒヤヒヤした。

それから乗客達が一丸となり立ち向かっていった。
かなり驚きな武器を手にして。(見れば分かる。)
果たして日本人は同じ状況で立ち向かう勇気や、
一丸となる勇気があるのだろうか?

そしてこの作品は話題になった事の中に、
アラブ系、イスラム系に対する偏見が起きないか、という事。
実際、この映画以前から偏見はあるが、
911をキッカケに増大したのでは?
以前ご紹介した『60デイズ』でも同じ格好をしているだけで、
かなり酷い態度を受けてましたね。
犯人役をやった方はその後、大丈夫なのでしょうか?
凄い決断ですよね。

疑問に感じたことは他にも、
「これはアメリカだからかな?」と言うこと。
テロや飢餓、戦争や病気などは色々な地域で起こっている。
この作品の様に訴えたくても予算や術が無く、
訴える事の出来ない事実の方が多いはず。
この作品の圧倒的な威力を知ったと同時に、
世の中に知らせる事が出来る幸せ、
平穏な場所でコメントできる幸せを痛い程感じた。

あの事件の本来の恐怖と、
今の自分の置かれている状況と、
世界の平和を、
改めて感じさせられた凄い作品だった。
人間なら見るべき!














映画 『ツイスター』

2007-09-10 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ツイスター』。

製作国 : アメリカ 1996年
配給 : UIP
キャスト:ヘレン・ハント、ビル・パクストン、ジャミー・ガーツ、ケアリー・エルウィス、
     ロイス・スミス、フィリップ・シーモア・ホフマン

巨大なトルネード(竜巻)の脅威と、それに立ち向かう人々の姿を描いた
パニック・スペクタクル超大作。

皆さん台風9号が直撃をしている時、どちらに居ましたか?
私は会社の飲み会でした・・・・。
珍しい事やるから嵐が起こっちゃったのね・・・。

さて今回の作品は、自然の力って凄い!って作品です。
竜巻の研究部隊が人々の生活に襲い掛かる竜巻を未然に防ぐ為に、
竜巻の構造を知るための実験的装置を持参し、
巨大な竜巻を追いかけるお話。

言わずと知れた作品ですよね~。
ユニバーサルスタジオでもアトラクションになってる位有名な作品。
スピード感があるストーリー展開、、カメラワーク、
迫力満点のCG,
人間模様もちゃんと盛り込まれ、
本当に楽しめる娯楽映画ですね。

また、竜巻の存在が良く分からない時に見て、
「うわー、竜巻の威力ってこんなに凄いから大変なんだ!」と、
現場の大騒動、破壊力、住民の気持ちが分かりましたね。
ハリケーン”カトリーヌ”の被害も相当なもんでしょう。

竜巻一つで1本の映画を作ってしまうなんて当時は驚きでした。
製作にティーヴン・スピルバーグが参画してますからね。
規模がでかくなるよね。
あの人余り好きではないですが、
確かに楽しいものは作りますし、
アカデミー賞がいただける内容を作りますよね。
そこが気に入らないんですけどね(笑)
それでもテーマがシンプルな割には、
ストーリー展開もラストまでの盛り上げ方も良かったですよね。

俳優も当時は「パッとしないね~。」と思ってましたが、
ヘレン・ハントは今では大女優の域だし、
フィリップ・シーモア・ホフマンなんてアカデミー受賞男優ですよ?
見せますよ。

台風シーズンはまだまだですから、
天気予報で台風情報を見たら、
この作品をチョイスしてみては?
お子さん必見!
○○も飛びますよ!!