水爆実験

　昨日、北朝鮮が水爆実験を行ったというニュースが流れていたが、威力が小さく、前から宣伝されているブースト型というものであると思われる。ブーストは原子炉級プルトニウムを核兵器とするために重要な技術であり、不完全核爆発で生じたエネルギーで核融合を発生させ、それで生じた高速中性子で核分裂を生じさせて、リカバリするらしい。
北朝鮮の行っている核実験の規模が軒並み小さいのは、威力を増すことより、小型化を最優先しているからであり、恐らく、相当小型化が進んでいるものとみられ、実際のことはわからないが、人が二人いれば担いで運べるぐらいになっている可能性がある。
　ミサイルを飛ばさず、宣戦布告もなしに敵対している国が吹き飛べば言うことなしなので、日本のどこかに密かに配置される可能性があるが、保存期間や点検の制限のために、使用する前の数か月以内に運び込むので、今のところは存在しないとみられる。しかし、北朝鮮からはFRP製や木製の帆船、半潜航艇などででレーダーに映らずに日本に到着することは可能なので、いつ運び込まれるかはわからないとはいえる。ミサイルを飛ばさず、宣戦布告もせずに核爆発を自動車爆弾によって生じさせる作戦を実行するには、敵対する国家に対して核攻撃を行う可能性のある国家が複数あることが必要になってくるわけだが、現在のところ条件は満たされていないため心配の必要はあまりない。しかし、将来的にはあり得るので、どうするか考えておいたほうが良いのかもしれない。