今朝の全体練習は、応援合戦でした。紅組白組応援団は、朝8時からの早朝練習で汗を流し、全体練習に臨みました。太鼓担当の「ダダダダダダダ」という音声(オンジョウ)から、応援合戦は始まります。
三三七拍子、シュプレキコール、エール交換・・・そして応援歌。応援団は懸命に頑張ります。紅白それぞれの団長も必死です。それに応え、各学年の子どもたちも大きな声で歌を歌い、手拍子をし、拳を振り上げて応援歌の大合唱をします。ところが・・・・・・・・
肝心の6年生が、まわりを気にしてか声も小さいし、拳も上げる子か少ない・・・・・・この状態を見て、6年生の担任の先生たちは、全体練習後、子どもたちをプレイルームに集めました。担任、ひとり一人が自分の思いを語りました。聞いている子どもたちも眼もだんだん真剣になってきました。各先生たちの印象深いフレーズを少しだけ紹介します。「組体操のテーマは団結です。大技をするのが組体操の目的ではない。みんながつながって一つのものを作り上げることが組体操の目的です。それは、組体操のときだけではないんです。みんなの組体操を見ているとそのがんばりに涙が出てきました。今朝の応援も涙が出ました。でも、組体操の涙とは違います。残念な涙です。」「気持ちがあっても表現しないと伝わらない。応援団の仲間ががんばっているのに応えるのが声や拳です。」「朝から、応援団長は声をからしている。もう少し抑えたらとアドバイスしましたが、今日の練習も一生懸命でした。その思いをどう思う?」「6年生の運動会は、二度とやってきません。この仲間とできる応援も組体操も明後日を過ぎるともう二度とやってきません。全員がつながって初めて成功なんです。ひとり一人が自分のためだけにするのが運動会じゃありません。つながりの中で感動がうまれるんです。」
檄・檄・檄でした。その檄を聞いた子どもたちは、全員立ち上がり、狭い部屋でしたが、紅白に分かれ、応援歌を伴奏なしで歌い始めました。最初は、応援団長の掛け声から始まり「僕らは白い・・・・」「僕らは赤・・・・」と大合唱。大きな声より、歌っている表情(笑顔笑顔笑顔)がとってもいい。先生たちも一緒の大合唱。またまた先生から涙。でも、その顔は笑みにあふれていました。「いい顔やん、みんな!」笑みあふれた大合唱にちょっとジーンとしながら、プレイームから外に出ましたが、その声は玄関ホールにまで鳴り響いていました。「天に鳴響む(テニトヨム)」という沖縄の表現があります。太陽にかかる枕詞のような表現ですが、なぜかそのフレーズが頭に思い浮かびました。