ハルナツアキフユ 

転移性悪性黒色腫(メラノーマ)と診断された夫のことや
巡る季節の中で思うことを綴っていきます。

5月の風

2017年05月05日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)


5月に入りました。
午後、調子が良ければ公園でちょっとだけ日光浴します。
心地よい風が頬を撫でてとても気持ちがいいです。

貧血で時に顔が真っ白な夫ですが
太陽の光を体いっぱい浴びると
気持ちがアップします。
もちろん浴びすぎはメラノーマの元ですが(笑)

退院してからの夫は
平均して朝方は熱が高くなり、痛みもひどくなります。
午後には熱も下がって痛みもやや落ち着くことが多いようです。
でも日によっては薬を飲んでもなかなか痛みが治まらない時もあります。

腹部は、溜まった腹水と大きくなっている腹膜播種で膨れてパンパンになっています。
薬の副作用もあって便秘もひどいのでさらに膨れています。
食べるとお腹が苦しいのでたくさん食べられません。

普通のベッドでは寝苦しさがひどくなり
取り急ぎ介護保険を申請し、暫定で電動ベッドを借りました。
連休明けには訪問看護もお願いしようか・・・と考えています。
痛みの軽減、熱や貧血のコントロール、便秘のコントロール
食事や栄養補給・・・等々、ケアマネさんや訪問看護師に相談しながら
週に1回の受診でI先生に診てもらえればいいなあと考えていますが
貧血がひどいと入院しなければ輸血できないので
その時は入院も仕方ないなとは思っています。

昨日は娘が夫の好きなカレーを作ってくれました。
愛情たっぷりのバーモントカレー甘口がお気に入りです。
調子が悪くなければ夜は映画を一緒に観ます。
昨日は「REMEMBER」邦題「手紙は憶えている」を観ました。
あの「サウンド・オブ・ミュージック」のクリストファー・プラマーが87歳で健在!
夫もあんな風に長生きするはず・・・とつくづく思います。
私が先に逝き、年老いた夫は娘や息子の言うことには耳も貸さず
呆けても好きなように生き、杖を振り回して世間の腐敗を嘆く・・・
そんな風になると誰もが思っています。

明日、目が覚めたら
お腹がぺちゃんこになっていて
熱もなく
痛みもなく
大きな声で「お腹空いた!」
と、言ってくれたらいいな・・・と
寝顔を見ながらそんなことを考えています。