ハルナツアキフユ 

転移性悪性黒色腫(メラノーマ)と診断された夫のことや
巡る季節の中で思うことを綴っていきます。

3ヶ月ぶりのCT検査 ー右から左へー

2013年10月21日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)


今日は3ヶ月ぶりのCT検査でした。

この間痙攣を起こしてから何かと心配な私をよそに
夫といえば
1人で山登りに行き、プールで泳ぎ
骨折で車の運転ができない私を毎日車で送り
もちろん仕事も1日も休まず・・・。

でも今回のCTはやっぱり不安な気持で迎えました。
診断されてから半年ということもあり
脳の経過もまだまだ油断できない状態です。
健康に見えても体の中で何が起こっているか
わかったものではありません。

検査後、待つこと3時間。
いつものようにI先生の明るい声で診察室に迎えられたものの
声のトーンが今ひとつで何かあると察してしまいました。

「小さいのがひとつ見つかっちゃいました。」
と、申し訳なさそうな先生。

初めて腫瘍が見つかったのは右肺下葉でしたが
今回は、なんと左肺下葉で大きさは3.5mmほどです。
右から左への転移です。

3.5mmでも転移には違いなく
今の段階では手術するには小さすぎるため
もう少し大きくなるのを待って手術をするか
放射線治療をするかどちらかのようです。

見つかったのは残念でしたが
他の臓器はまったく転移が見当たらず
肺にたったひとつだと思えばラッキーです。
しかも肺だからまたI先生に手術していただけるし・・・と
ポジティブに考えなくては。
右肺の経過を思い起せばおそらく何も症状もないでしょうし
来年になってから手術でも大丈夫でしょう。

あっ、そういえば来週は骨シンチグラフィーの検査でした。
全身の骨に転移がないかを見つけるものです。
11月11日は、また脳のMRIだし
放射線の被爆量を考えると
それだけでまたがんになるんじゃないかと心配ですが
仕方ないですね・・・。
以前は年に一度の人間ドッグのレントゲンでさえ嫌がっていたのに。

まあ、ブツブツ言っていてもがんは治らないので
ここはしっかり踏ん張って支えていかねばと
ちょっと元気を出して今日が終わります。

さあ、明日からまたがんばろう。












突然の痙攣

2013年10月01日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)


前回の脳MRIの検査が終わったあと
脳の腫瘍に対してほとんど症状が出ていないことを受けて
「もうそろそろランドセン(右足の無意識に起こる動きを抑制する薬)も飲まなくてもいいかな?」
「でも念の為、もうしばらく・・・」なんて話をI先生としていました。
そして「もし強い不随意運動が起きた時はこれを飲むように。」と
イーケプラというお薬もお守りにいただいていました。

最近の夫は、大学の新学期も始まってバタバタと忙しくなり
体の方も特に異常がなく元気に過ごしていました。
そんな中で、先週私が右足の甲を骨折してしまったため
夫には私の職場の送り迎えから買い物までやらせることになり
本当に申し訳ないなと思っていたところ・・・
土曜日の午後、仕事帰りの夫から電話がかかってきました。
「右足が激しく痙攣して、どうにもこうにもコントロールできない!」
駅に着いてcafeで一息入れていたら
突然、右足が激しく上下左右に動き出しどうにもならないと。
でも、お守りで持っていたイーケプラを飲んだら数分後にはなんとか収まったようです。
今まで何ともなかったのに
やっぱり恐るべし脳転移・・・と愕然としました。

本来なら、家にいた私が車で迎えに行き
そのまま国際医療センターに行けるところなのに
この足ではそれもできず・・・。
夫が運転し、私は隣に乗って病院に向かいました。
いざというとき役に立たない自分がなんとも情けない。

土曜日にもかかわらずI先生もK先生も待っていてくれ、すぐにMRIの検査へ。
心配そうなK先生が「よくなければ手術をしないといけないかもしれませんね。」と。
検査にはずいぶん長い時間がかかりました。
待った分、最悪のシナリオも想定して自分なりに覚悟しました。

結果は・・・
現存の腫瘍も特に大きくはなってはいないのだけれど
腫瘍の回りの浮腫はやはりいまだに小さくはなっていない。
でも、「今すぐに何かしなければならない状態ではない。」との診断でほっとしました。
腫瘍がネクローシス(壊死)であるか
レジデュアル(残存する腫瘍)であるかの識別は
脳を開けてみたわけではないので難しいのでしょう。

もし今後、痙攣が続いたり他の障害が出るなら
開頭手術で腫瘍を取り除くのか
もう一度、サイバーナイフ照射をするかどちらかでしょう。

しばらくはイーケプラを飲み続けて
痙攣発作が起きないようにしたいものです。
10月7日にもう少し詳しい結果の説明を聞きに行きます。
それまでに少し私の足もよくなりますように。