ハルナツアキフユ 

転移性悪性黒色腫(メラノーマ)と診断された夫のことや
巡る季節の中で思うことを綴っていきます。

Lucky Guy

2013年07月22日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)


今日は明後日、アメリカに帰る息子も一緒に
夫と3人で埼玉医大国際医療センターに行ってきました。
先週18日にすでにCTの検査は終えているので
今日朝一で検査した脳のMRIと合わせて
放射線腫瘍科のK先生と呼吸器外科のI先生から
その結果を聞きました。

まずは左頭頂葉の腫瘍。
やや小さくなっているだけでしたが
K先生は「すぐには小さくならないものです。
次回、9月のMRIではきっともっと小さくなるでしょう。」
そして
「右足の感覚異常も起こっていないし
脳の他の部位にもまったく転移がみられません。
心配することはありませんよ。」
と、力強くおっしゃってくれました。
脳転移はやっかいなだけに
ホッと安心、思わず笑みがこぼれました。

さて、体幹のCTの結果です。
こちらの方が実はすごく不安でした。
あちこちにいくつも転移している可能性も大きいからです。
でも、I先生に
「肺にもリンパ節にも、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓にも転移はありませんよ。
腹水や胸水もないし、よかったですね。」
とにっこり言われて嬉しくて涙が出そうになりました。

もちろん、あまりに小さいと映らないので
今後は定期的にCT検査をしながら
転移を確認していかなければなりません。

でも、とにもかくにも
今は脳転移ひとつ以外は見つかっていないということなので
こんな嬉しいことはありません。

1年位のうちにはひょっとしたらいい新薬が
日本でも承認されるかもしれないので
それまで転移せずに保ってくれたらいいなと願っています。

木曜日には皮膚腫瘍科のY先生にも相談して
今後の方針を考えていきたいと思います。

今日は本当に最高の日。
パパ、よかったね。
やっぱりあなたはLucky Guy!

まだまだ闘いは続くけど
とりあえず今日は嬉しい一日でした。
心配してくれたみんなにも
いい報告ができてよかったです。

皆さん
ありがとうございました。























ハルからナツへ

2013年07月14日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)


脳のサイバーナイフ照射から1ヶ月が経過しました。
外はまさに真夏で暑い日が続いています。
夫は特に気になる症状もなく
仕事も運動も普通にこなして一日一日を過ごしています。

アメリカに留学している息子も夏休みで帰国し
たまにしか会えない彼女ともっと一緒にいたいだろうに
ハイキングに行ったり、映画を観に行ったりと
娘も仕事や学校の合間を縫って
できるだけ親と付き合ってくれているのは嬉しいことです。

その息子も背中や胸のあたりのほくろが気になっていたので
I先生に自治医大さいたま医療センター皮膚科のD先生を紹介していただき診ていただきました。

ほくろがメラノーマかどうかの判別は
左右非対称、輪郭がいびつで円状ではない、輪郭があいまいでぼやけている、
濃いところと薄いところがあり色が不均一、表面がデコボコして盛り上がっている、
直径6ミリ以上、急速に大きくなり、出血するなどの症状があれば怪しいようです。
ダーモスコープという特殊なルーペを使って
大きめなものは、じっくりみていただきました。

結果は、「おそらく大丈夫でしょう。」
ということでちょっと安心しましたが
次回帰省した時に、一つは念のため切除して病理検査することになりました。
息子は5年前にも近所の病院で診てもらっていますが
経過をきちんと写真に撮ったり記録しておくことが大事です。

メラノーマも初期のうちに切除してしまえば、ほぼ転移することがありませんが
痛くも痒くもなく違和感もなければたいがいは放置されてしまいます。
また、日本人は足の裏や爪、鼻腔、陰部など
あまり気づかないところ、意外なところに発症することもあって
そうであることさえわからないことも多いようです。
夫も原発が不明なので
いまだにどこだったっんだろうか?と考えてしまいます。
定期的に皮膚科で診てもらっていたのに
ほくろなんかどこにもなかったのに
皮肉なものだとつくづく思います。

さて
来週18日は全身のCT、22日は脳のMRI・・・
もうじたばたしても仕方がないので
覚悟はしていますが
夫が10人に1人のラッキーガイであることを祈っています。
もし今回何も見つからなくても
半年後、1年後、3年後、5年後にはわかりませんが
それはそれで受け入れていけると思うので
今回だけはどうか見つからないでと祈るばかりです。

でも転移していた場合に備えて
アメリカでの新薬の治験への参加に向けて
こつこつと準備を進めている夫の姿を見ていると
私も頑張らなくちゃ!と強く思うこの頃です。