ハルナツアキフユ 

転移性悪性黒色腫(メラノーマ)と診断された夫のことや
巡る季節の中で思うことを綴っていきます。

9/19 脳MRI検査の結果

2014年09月20日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)


前回の脳MRI検査から3ヶ月が経ちました。
実は、アメリカ滞在中の8月のこと、
本人曰く「右脚に軽い痙攣発作が起きたけど数分で回復したから大丈夫だった!」と。
その時は息子が一緒だったから心配することもなかったようです。

浮腫が回復していくのに時間がかかるのだろうと思っていたけれど
軽くても発作が起きるということは
やっぱり浮腫が小さくなっていないんだろうかと
ちょっと不安を抱いての検査でしたが
やっぱりよくない結果でショックでした。

N先生は、「浮腫は明らかに大きくなっていて、腫瘍もやや大きくなっています。」
ただ、PETでさらに検査しないと果たして腫瘍が再燃しているのかどうかの判断はつきません。
1年3ヶ月も前にサイバーナイフ照射を行ったことを考えると、
今になって照射の影響で浮腫が大きくなっているとは考えにくいです。
現に発作が起こっていることを考えると、
腫瘍が再燃していることで浮腫が大きくなっている可能性もあります。
10月にPETで検査し、腫瘍が再燃している疑いが濃くなったら手術しましょう。」

ここで考えられる可能性として・・・
オプジーボ治療を行うと、一時的に腫瘍が大きくなったり増えたりすることがあると言われますが
それが脳腫瘍にも当てはまるかどうかと先生に尋ねると
「まったくないとは言えませんが、オプジーボが脳腫瘍にどのように作用するか明確ではないのでなんともいえません。
すでに2回オプジーボ治療をしたので、3回目、4回目ぐらいまで様子を観て脳の腫瘍がどう変化するか見てみるのもいいでしょう。」

相談の結果、
10月9、10日にメチオニンPETとFDG-PETを行うことにしました。
その結果は17日にわかりますが、結果次第で手術した方がいいということになるかもしれません。
10月2日には3回目のオプジーボ、23日には4回目オプジーボ、その後臓器のMRI検査があるので
その兼ね合いはどうなるのだろうか・・・という不安もありますが
まあ、前回のようにPETで全く赤く出なければ再燃ではないということなので
きっとそうなるだろうと期待したいと思います。

しかし脳転移はなかなかしぶとい。
右足の麻痺が残ってしまうのは仕方ないですが
さらに広がってしまうのは避けたいものです。

今日は久しぶりにI先生にもお会いして
オプジーボ治療の経過をお伝えしたり
今後の方向性やら、神経伝達のしくみ、
運動のこと、ハイキングのことなど
アドバイスをいただきました。

心配ごとはちっとも減りませんが
I先生とお話ししたら
夫も私もちょっと安心した気持ちになれました。


さて、10月は思ったよりずっと忙しくなりそうです。
私も頑張らなくちゃ・・・。





9/11 オプジーボ治療 2回目

2014年09月13日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)



1回目のオプジーボ治療から3週間
目に見える変化や副作用はなく
元気に過ごしてきました。

11日は、朝6時半に車で家を出て
8時半にはがんセンターに到着。
血液検査、レントゲン検査を終え
10時にはT先生に診ていただきました。

先生は、
「甲状腺機能障害が出ることもあるので毎回検査しますが
今朝の検査結果はまだ出ていません。
血液検査の他の数値、肺のレントゲン共に問題ないですね!
では今日もオプジーボの治療を行いましょう。」と。
今後のスケジュールについては
10月2日に3回目、
10月23日に4回目とCT等の検査となります。

今回は、通院治療センターでの点滴となりました。
数日前にやはり点滴を受けた方から
「待ち時間がとても長く4時までかかってしまった。」と聞いていたので
待たされると覚悟して行ったのですが、今日は比較的空いていたのか
案内の方に「いつもなら2、3時間待ちですが今日は少ないので1時間待ちですね。」と言われ
12時過ぎには開始、2時過ぎには終わりました。

さて、第1回目の8月21日の時点では薬価が決まっておらず
無償で受けることのできたオプジーボ治療ですが
9月2日には早くも決まったようです。

〈薬価収載情報〉
オプジーボ点滴静注(ニボルマブ(遺伝子組換え))
薬価収載2014年9月2日
【医薬品名】
オプジーボ点滴静注20mg(20mg2mL1瓶)
オプジーボ点滴静注100mg(100mg10mL1瓶)
【成分名】
ニボルマブ(遺伝子組換え)
【メーカー】
小野薬品工業(株)
【効能効果】
根治切除不能な悪性黒色腫
【主な用法用量】
通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回2mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注する。
【薬価】
・20mg2mL1瓶 150,200円
・100mg10mL1瓶 729,849円

夫は70kgなので1回の治療で140mgを投与することになり
かかる費用は1,021,788円となります。
3割負担で306,536円ですが、3週間おきの治療だと
10月は2回で61万3千円+検査費となります。
数ヶ月後には高額療養費、付加給付でほとんど戻ってくるとはいえ
ちょっと金額が大きすぎます。
これは「限度額適用認定証」をもらっておかないと!と思い
数日前、夫の職場の健康保険組合に出向き交付してもらっておいたので
窓口での支払いは自己負担限度額ですみました。

これからのがん治療はメラノーマに限らず
とても高額になっていくのだろうと思いますが
保険適用である限りは負担は少なくてすみ、とてもありがたいことです。
でも保険者は負担増で破綻しないだろうか?と心配にもなりますが・・・。

オプジーボの治療を始めました!とあちこちから声が聞かれます。
前回1回目でお会いした関西のHさんやTさんも頑張っています。
いつもブログを読ませていただいているAさんは以前から治験続行中です。
みなさん一緒にがんばりましょうね!