ハルナツアキフユ 

転移性悪性黒色腫(メラノーマ)と診断された夫のことや
巡る季節の中で思うことを綴っていきます。

退院~オプジーボ治療再開~病理検査の結果

2016年03月18日 | 悪性黒色腫(メラノーマ)


入院中の夫は、術後数日は落ち着いていました。
術後は早期に離床することが大切なのですが
3日後ぐらいからひどい痛みに薬がうまく効かなくなってしまい
横になっている時間が増えてしまいました。
夫は相当我慢強い人ですが、さすがに辛かったようです。
でも5日後からは痛みもだいぶ緩和され
日曜日にお見舞いにきてくれた姉や姪とも
にこやかに話すことができホッとしました。

食欲はあまりなかったのですが
とにかく早く退院したい一心の夫
きちんと食べ、よく動いて回復に向けて頑張りました。

そのおかげで入院して10日目に退院できることになりました。
とは言っても、胆汁のドレーンを3つも装着しての退院で
全て自己管理しなければならず不安も大きかったのですが・・・。

家に帰った夫はさすがに体力も気力も低下していて
痛みや食欲不振でかなりストレスも大きかったのですが
不自由ながらもきちんと自分で胆汁の排出処理をしたり
消毒やガーゼの取り替え、体の清拭などをこなしていました。
日に日に体力、気力、食欲も回復し散歩や外出も少しずつできるようになり
笑顔もぐっと増えるようになりました。

胆嚢をとったので油っこいものは食べられませんが
もともと普段から油っこいものは食べていなかったので
食生活で変わったのは食べる量が減ったということぐらいでした。

3月7日にはがんセンターに受診しオプジーボの治療も再開しました。
手術した当日のうちに国際医療センターのK先生が
がんセンターのT先生に電話で手術の結果報告してくださっていました。
術後の報告書もかなり詳細にわたって丁寧に書かれていて
K先生には本当に感謝するばかりです。

オプジーボ治療は今後も引き続きやっていくようです。
これからはT先生と相談しながら治療の間隔や量などを調整していくことになります。
もちろん肝転移を切除したからといってさらに転移がないとは限らず
CT検査をしながら様子を見ていきます。

がんセンター受診の翌々日には国際医療センターで術後の検査があり
経過もとても良いということでドレーンも取り外してもらいました。
体幹からはまだ3箇所管が出てもう少し留置するようですが。

14日は国際医療センターのK先生、I先生に受診しました。
病理検査の結果を説明していただきました。
切除したあの大きな塊はやはりメラノーマの転移でした。
411g、12×9×8.5cm
切断された断面図には黒っぽい部分はあまりなく
メラニンの少ないメラノーマなのだろうと先生はおっしゃいました。
病変の中央にはネクローシスが目立ち
周りにアポトーシスが見られていました。
うまく説明できませんが
免疫療法であるオプジーボを使っていることも病変の形成に関わってくるようです。

I先生の「本当にうまくいってよかった、よかった!」のお言葉と大きな笑顔に
夫も心から「手術してよかった!」と思いました。
体幹から出ている3本の管は4月の下旬まで抜けないので
残念ながらジムや温泉はまだお預けですが
3月中はしっかり休養、リハビリして4月の新学期を迎えることができそうです。

今回の入院や退院後の生活では
娘が大活躍してくれ
あれこれ心配したり世話してくれました。
息子も海の向こうから何度も電話してくれたりスカイプで励ましてくれました。
幸せだね、パパ!

早く回復して家族で温泉にでも行きたいと思っています。
心配してくださった方々ありがとうございます!