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廃校をたずねて⑨ 青梅市立第九小学校跡と第十小学校跡

2011年05月11日 | 廃校をたずねて

廃校をたずねて ⑨

~ 青梅市立第九小学校跡 と 第十小学校跡 ~


今回は東京都下、青梅市の廃校を2校紹介する。

「第九小学校」が同市・成木地区、「第十小学校」が同市・小曽木地区に建つものだが、両地区とも埼玉県・名栗村(平成17年4月飯能市に吸収合併)に隣接する山村地帯で、秩父地方と同様の少子高齢化・過疎の集落でもある。

高度経済成長期、子供たちの将来を嘱望して建てられた鉄筋3階建ての近代的な学校も、時代の変遷と共に、廃校も止む無しといったところだったのであろう。




① 閉校記念碑。

校章は青梅の梅をデザインしたものらしい。 
第九小学校跡。

なお、ここ「青梅市」の殆どの小・中学校は数字系列化された素っ気無い校名が付けられている。

東京都では昭和40年代のはじめに美濃部亮吉氏による革新都政が誕生して以来、都内の各所でも革新市制が続出した時期があった。

その革新行政のスローガンの代表的なものは「差別の撤廃・公平・合理化」というもので、各地で従来からあった地域的な校名を、学校の新設・統合の際に数字系列の学校名に変えてしまったのである。

私は政治評論家ではないので、このことの是非について語る気は毛頭ない。
しかし、「差別の撤廃・公平・合理化」と「学校名の数字系列化」という脈絡はあまりにも無機的な行政措置ではなかったのか・・・と考えている。 




② 校舎の全景。 

敷地が細長く、正面からは写真が撮れない。

九小跡。 




③ 近寄ると朽ちたバスケットボールのャXトが。

九小跡。 




④ ラガーマンの像らしい。 卒業製作か?

九小跡。 




⑤ 二宮尊徳の像だが、どうも鉄筋校舎に尊徳像は釣り合わないような気がする。

九小跡。 




⑥ 尊徳像のまわりには無雑作に木材が立て鰍ッられている。
学校跡は現在、「青梅森林組合」の事務所になっている。

九小跡。 






⑦ こちらは第十小学校跡。

学校は現在、小曽木地区の「ふれあいセンター」として使用されているようだが、まったく人気はなく、管理人も不在のようだった。 




⑧ どなたか偉い先生の胸像なのだろうが、よくわからない。

しかし、どんな功績があったのかは存じ上げないが、公立の小学校に一個人の胸像を残すということは如何なものか。

十小跡。 




⑨ 周辺には石灰岩の採石場があり、校舎裏の道路をひっきりなしにダンプカーが疾走しているので環境はあまりよろしくない。
砂塵で建物も汚れている。

十小跡。 




⑩ ブランコの上部がたぐられて使用不能の状態になっていた。

万が一の事故に備えての措置かもしれないが、これまたぬくもりの感じられる行為ではない。

十小跡。 




⑪ 交通安全教育のための「止まれ」の目印。
もう子供達が渡ることもないだろう。

十小跡。 

なお、鉄筋校舎の廃校というのは、木造校舎の廃校とは違って温もりやなつかしさがなく、妙な寒々しさが残るだけだった。

今回の写真でそれを感じ取って頂けたらば、と思う。



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (akishimat)
2021-04-17 00:16:16
第十小学校は小曾木地区ではありません。
成木8丁目です。
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