HARIKYU'S CAMERA CLUB 「BLOG 」

「HARIKYU'S CAMERA CLUB」の別室写真館です。
お気軽にお楽しみ下さい。

「秩父札所を往く ⑯」 ~ 16番札所 西光寺 ~

2011年01月31日 | 秩父札所を往く
「秩父札所を往く ⑯」 ~ 16番札所 西光寺 ~




① 秩父市中村町にある16番札所「無量山」西光寺。

秩父市の旧市街には概ね一つの町会に一つの霊場がある。
この札所の山門には仁王や閻魔はいなかった。




② 簡素な本堂である。
秩父札所にはこんな質素な建物の方が似合っている。

  
  

③ 本尊は秩父には数少ない「千手観音」。
数多くの救いの手を持つことから、このように呼ばれている。




④ 境内にあった「酒樽大黒」なる大樽。
千社札や名刺が沢山貼ってある。




⑤ 由来によるとこの樽は、
<yellow>「酒蔵奥深く仕込樽として 大正年間に作られし樽。時代と共に使用しなくなりたるを昭和四十年代、茶室として造りしが、偶々大黒天を祀りしところ、招福の御利益ありと多くの参詣を集め、願をかけ名刺を残すという他に例のない大黒天となりける。因みにこの樽は三十石樽といい、一日三合三十年分入るという。」</yellow>
とあり、大変縁起の良い樽のようである。






⑥ 本堂に併設して、四国八十八ヶ所霊場全ての本尊のミニチュアが祀られた回廊がある。
ここを巡れば四国八十八ヶ所霊場全てを巡礼したのと同じ功徳が得られるそうだ。
ちょっと虫の良すぎる話のようでもあるが。




⑦ 境内のお清め処のすぐ側にある観音像。
女性である観音様が、何か袋のついた棹状のものをつかんでいる。
男性である私は非常にイケナイことを連想してしまったのだが、バチが当たるだろうか。




⑧ 水受けの鉢に綺麗な花が生けられてあった。
地元のご婦人の厚意である。
秩父の霊場は無人の札所が多く、地域の方々が交代で管理清曹オている所が多い。
地元の方々の札所への愛着を感じる一風物であった。


★ 次回(時期未定)は17番札所「定林寺」をご紹介します。