<pink>「あの夏で待ってる」 第12話</pink>
執拗に救助ャbトが追ってきますが、突然哲朗「姉」のダンナが現れるなど仲間達のフォローで次々に撃退、「海人」と「イチカ」は目的地に向けて・・・・・。
車内イチャイチャとかもあってやっと「あの場所」に辿り着けた「海人」と「イチカ」でしたが、そこは案の定「木崎湖」でしたね。
「おねてぃ」と「おねツイ」の舞台となったあの場所。
~ 唯一の望みにかけてイチカの頭の中にあるイメージの場所を必死に目指す一同。
執拗に追ってくる救助ャbドを撒くため、そして食い止めるために、1人、また1人といなくなっていく仲間たち。
イチカを想う人々の協力によって、目的地へと急ぐイチカと海人を待っているものは、果たして。 ~
で、「イチカ」達の先祖の残した遺構はと言うと、木に刻まれた「アイアイ傘」だったんですが・・・・・。
「おねてぃ」に「みずほ」と「桂」が木に文字を刻む場面なんてあったかなぁ?思い出せない。
何だか「おねてぃ」との繋がりも曖昧にされてしまったような。
・・・・・さて、その後は何が起こったのかよくわからないうちに救助ャbトにつかまった「イチカ」は結局連れ戻されちゃう、という涙のサヨナラ展開。
そのお別れ場面も感動的ではあったけど、何かいま一つ物足りない演出でした。
「海人」のセリフ、 『人が死んだら天国に行けると言う。でも僕はそうとは思わない。死んだ人間はきっと誰かの心へと旅立つのだ。思い出となって生き続けるのだ。けれどそれもやがては消えて行く。だから人は何かを残したいと願うのだ。忘れてしまわないように。忘れないように僕はカメラを回し続ける。フィルムに焼き付けたあの夏を。その続きを。』
って、「イチカ」は死者扱いですか。(^_^;)
狂言回しに終始した「檸檬」先輩の正体も、「りのん」が特別顧問を務める組織の幹部?というか、やっぱり正体不明。
何だか凄い最終回でした。
まぁ、最後に「イチカ」が再び戻ってきたような場面があったから、これはパッピーエンドだったんですよね。

さて、本作も今回で終了した訳ですが、私は最初この作品は、「おねてぃ」のような宇宙人と地球人のピュアピュアラヴが主軸に描かれると思っていたんですが、いざ終わってみると「おねてぃ」と「あの花」を足して2で割ったような変な群像劇でした。
では足して2で割って1以上になったかと言うと、逆にどちらの作品の良さも引き出すことができずに0.5~0.6くらいの出来に終わってしまったような気がします。
何よりもスタイルが良くて、「赤髪」・「年上」・「メガネ」・「人気声優」という恵まれた素材があったのにもかかわらず、メインヒロインたる「イチカ」の魅力が十分に描き切れていなかったし、宇宙人であるという設定も、こと終盤直前まではまったく生かされていませんでしたね。
人気面でも終始青髪の「柑菜」に喰われてしまっていたのは、非常に残念だったと思います。
また、「海人」と「イチカ」の恋愛模様も「おねてぃ」的アクシデントから始まったとはいえ、いつの間にかの言葉上だけでの好いた惚れたの間柄になっただけで、王道展開として幾つかのイベントを経て次第に愛情が深まっていく・・・・・、といったような具体的描写が乏しかったのも説得力がありませんでした。
加えて「海人」や「柑菜」たち地球人同士の大4角関係 ? の群像劇も、どこかで見たようなシナリオに終始していて、特に「柑菜」の「海人」に対する恋愛感情は必要以上に描かれすぎていて、どうしても「柑菜」に感情移入を起こしやすい展開になり、前述のように「イチカ」の存在を喰ってしまったのは本末転唐ナはなかったかなぁと。
・・・・・本作は以前に「ギャルゲーアニメじゃないんだから。」と書いた事もあったんですが、どうも本作は商業ベース主導に作られた作品のように思えます。
これはこちらのDB論客である名もなき詩人さんとのコメントやりとりでも確認したんですが、本作の企画意図については、はじめ冒頭に書いたような「あの花」の世界に「おねてぃ」を被らせたような作品を作ってみようという無謀なプロデュースがあったのではないか。
さらに本作はゲームの販促アニメではなく、原作となるノベルやコミックもない完全なオリジナルアニメですから、DVDや関連商品が売れなければアニメ化の意味、要するに商売の意味をなさない。
そこでできるだけ多くのファン層・購入層を広げるべく「おねてぃ」のような1人ヒロイン制ではなく「イチカ」 : 「柑菜」 : 「美桜」たち主要キャラクターの描写比率を5 : 3 : 2位の比率で描く最近流行の群像劇を前提として、群像劇ならばと定評のある長井龍雪氏を監督に据え、さらに「おねてぃ」の脚本家である黒田洋介氏を脚本ならびにシリーズ構成作家に招いたのではないか、ということですね。
ところが群像劇部分については長井氏の手腕で何とか無難にまとまったものの、黒田氏は宇宙人と地球人の恋愛については「おねてぃ」でほぼ書き尽くしているから、旧作と被らないようにするとどうしても話が薄くなり、「イチカ」の魅力も引き出せ切れなかったのではないか。
と、同時に黒田氏の創作力の限界も感じてしまいました。
この命題の前には、かつてのアニメの革新者である黒田氏も個性を出し切れなかったのですかねぇ。
本作を見て感じた事は、長井監督の作風と黒田氏の脚本はどうも相容れないものがあるのではないかな、ということでした。
第12話 「あの夏で待ってる。」
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高校生時代しか味わえないであろう、体当たりの恋心。それでいてとても切ない恋心。柑菜を中心にということになってしまうのが主人公イチカ食われた原因ですが、それでもよく表現されていたのではないかなって思いました。
しかし、内容的にはご指摘の通りだと思います。
この作品はあの花とおねティの幻影に振り回された、不幸な作品だったんじゃないかなって思いました。
終盤2話は私も楽しめました。
何はともあれハッピーエンドってのは良い事ですよね。
賛否両論のこの作品、果たしてメディア商品売れますかねぇ。
まぁ、一部では既に売り上げを伸ばしている所もあるようですよ。
レンタル店では「おねてぃ」が結構貸し出し中になってますので。(笑)
もちろん言いたいことは後半部分で、前半部分は電車の中でのカイの「死んでしまった両親と思い出をもっと残したかった」という台詞にかかってるんだと思います。
あの夏は最終話の完成度高くて、ふと見返したくなっちゃうんですよね。