
こんにちは!スタッフの松本です。
金曜日はツボの話、今日は「五行穴(ごぎょうけつ)」をご紹介します。
先日、院長のブログで「東洋医学と西洋医学の考え方」という記事がありました。
どんな症状の患者様でも、まずは全体を診て、どこのバランスが崩れているのかを判断し、治療を決めます。
その一番大切な治療に使われるのが、五行穴です。
そもそも五行とは、古代中国の自然哲学で、万物は木、火、土、金、水の5つの要素からなるという説です。
それに習い定められたツボが五行穴です。木穴、火穴、土穴、金穴、水穴があり、各経絡それぞれにありますので、全部で60穴もの五行穴が存在します。
これらは全て手足にあります。しかも肘から下、膝から下にあるのです。
当院を初めて受診される患者様に、手や足が出せる服装での受診をお願いしているのは、手足に大切な五行穴があるからなのです。このために、脉診や腹診などから身体全体を触診で観察して診察させていただいているのです。
この五行穴を正しく治療に活かすには、患者様のお体がどのような状態になっているかを見極めなければなりません。
例えば咳がある患者様でも、原因が肺なのか腎なのかで、治療に使うツボは変わってきます。
患者様のお身体としっかり向き合い、一番必要なところに、そっと鍼をする。
東洋医学的な鍼治療とは、とても優しい鍼なのです。
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