あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
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第47回日本伝統鍼灸学会学術大会に参加して

2019-11-25 23:04:00 | 健康・病気
こんにちは!
スタッフの石黒です。

23日(土)24日(日)の二日間、
第47回日本伝統鍼灸学会学術大会(東京大会)に参加してきました。

毎年テーマがあるのですが、
今年は日本伝統鍼灸の確立に向けて
ー日本の鍼灸の発想と継承ー
といったテーマのもと開催されました。

この"日本の鍼灸の発想と継承"というテーマの通り、
易経や黄帝内経、難経など東洋医学の根幹をなすものの発表が多いように感じました。

特に今まで易経が取り上げられることがあまりなかった為、今回の易経に関する発表は非常に興味深いものでした。
易経と言うと占いのイメージが強いですが、本来は東洋医学の原点である陰陽論であることを
今回の研修会で学ぶことができました。

そして、今大会では鍼灸師のみならず、
医師や薬剤師、チベット医の先生の講演も数多く行われました。
その中のひとつの医師による講演で、日本の国民医療費増大の問題に主眼をあて、
その問題解決に立ち向かうための意見提唱がありました。
それは、西洋医学にはない、東洋医学独特の未病を治すという概念が重要になってくるというものです。
未病とは"漢方で、はっきりとした病気に陥る以前の軽微な予兆が見られる状態(広辞苑)"という意味です。
まさに、介護予防対策、疾病予防のための特定健康診断(メタボ対策も有名ですね)は、未病対策と言えると思います。
この未病を治すことが可能である鍼灸こそが日本を救う切り札である!と意見提唱されていました。
一鍼灸師として強く背中を押された講演でした。

この2日間、鍼灸古典だけでなく、様々な方面の学びがあり非常に充実した時間となりました。

今大会で得られたものを明日からの臨床に生かしていけたらと思います。

石黒友紀乃


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