Enjoji Temple, Nara City, Nara Pref.
さてさて、新緑が眩い「円成寺」を訪ねたのですが、円成寺は行政区分でいうと奈良市に位置しています。
とはいえ、お寺がある場所は奈良の市街地から離れた静かな山里なんですよ
。

仁平3年(1153)のある日、東大寺別当など要職を歴任した仁和寺大僧正・寛遍(かんぺん)は、円成寺の阿弥陀如来の夢を見ました。
この霊夢を縁として円成寺に移り住んだ寛遍が、飢餓や戦の無い世への祈りを込めて、浄土式庭園を築造したと考えられています
。

浄土式庭園とは、平安時代後期に隆盛した浄土信仰から生まれ、浄土の光景を苑池として造りあげたものです。
平等院鳳凰堂の例に見られるように阿弥陀堂と池泉を中心とする庭園を有し、王朝文化の優雅さが反映されています
。

ただ、浄土信仰が広まった背景というのは、なかなか暗澹たるものなんですよ。
平安時代の末期、人々は世の中が「末法」の時代になると考えていました。
シャカの死後,2000年をへると末法の世となり,仏法がおとろえて世の中が乱みだれるという考えた方が広まるんです
。

ちょうどその頃、世の中では天災が相次ぎ、人々は「いよいよ末法の時代が来た」と恐れおののいたんですね。
すると、平安貴族たちの間に「「もう現世では何をしても救われないから(厭世)、せめてあの世(極楽浄土)で救われるために
阿弥陀如来様を祀る寺院を沢山建てよう」として多くのお寺が建てられたんですね
。

立派な寺を建てたり、仏像を祀ることが出来た貴族たちは「ああ、これで死後は極楽浄土にいくことが出来る」と思ったかもしれませんが、
貧しい庶民には寺を建てることなんて出来るはずがありません。現世では救われることもなく、来世でも極楽浄土に行くことも出来ず、
死後は地獄に堕ちると思いながら生きているというのはどのような気持ちだったのでしょうね
。

今の時代のワタクシ達は「くだらない迷信に振り回されてアホとちゃうか」と思うかもしれません。
しかし、当時の人々は盲目的なまでに迷信を信じ込んでいたので、末法思想というのは恐ろしいものだったのでしょう
。

今は地獄に堕ちるとか、極楽に往生するとか気にすることもなく、毎日を過ごしています。
それって、もしかしたらすごく幸せなことなのかも知れませんね
。

ではでは、そろそろキャンプ場の方に向かうとしましょうか
。
使用したカメラ:FUJIFILM X-T30
この円成寺があるあたりは、奈良県と京都府の県境に近い地域なんです。
静かに佇む名刹や石仏も多く、徒歩で散策するのはもちろん、自転車で回るにも手頃なエリアです。
観光客の数もさほど多くなく、今のところは外国人もほぼ来ることがないので、静かに散策するにはいいところですよ。
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さてさて、新緑が眩い「円成寺」を訪ねたのですが、円成寺は行政区分でいうと奈良市に位置しています。
とはいえ、お寺がある場所は奈良の市街地から離れた静かな山里なんですよ



仁平3年(1153)のある日、東大寺別当など要職を歴任した仁和寺大僧正・寛遍(かんぺん)は、円成寺の阿弥陀如来の夢を見ました。
この霊夢を縁として円成寺に移り住んだ寛遍が、飢餓や戦の無い世への祈りを込めて、浄土式庭園を築造したと考えられています



浄土式庭園とは、平安時代後期に隆盛した浄土信仰から生まれ、浄土の光景を苑池として造りあげたものです。
平等院鳳凰堂の例に見られるように阿弥陀堂と池泉を中心とする庭園を有し、王朝文化の優雅さが反映されています



ただ、浄土信仰が広まった背景というのは、なかなか暗澹たるものなんですよ。
平安時代の末期、人々は世の中が「末法」の時代になると考えていました。
シャカの死後,2000年をへると末法の世となり,仏法がおとろえて世の中が乱みだれるという考えた方が広まるんです



ちょうどその頃、世の中では天災が相次ぎ、人々は「いよいよ末法の時代が来た」と恐れおののいたんですね。
すると、平安貴族たちの間に「「もう現世では何をしても救われないから(厭世)、せめてあの世(極楽浄土)で救われるために
阿弥陀如来様を祀る寺院を沢山建てよう」として多くのお寺が建てられたんですね



立派な寺を建てたり、仏像を祀ることが出来た貴族たちは「ああ、これで死後は極楽浄土にいくことが出来る」と思ったかもしれませんが、
貧しい庶民には寺を建てることなんて出来るはずがありません。現世では救われることもなく、来世でも極楽浄土に行くことも出来ず、
死後は地獄に堕ちると思いながら生きているというのはどのような気持ちだったのでしょうね



今の時代のワタクシ達は「くだらない迷信に振り回されてアホとちゃうか」と思うかもしれません。
しかし、当時の人々は盲目的なまでに迷信を信じ込んでいたので、末法思想というのは恐ろしいものだったのでしょう



今は地獄に堕ちるとか、極楽に往生するとか気にすることもなく、毎日を過ごしています。
それって、もしかしたらすごく幸せなことなのかも知れませんね



ではでは、そろそろキャンプ場の方に向かうとしましょうか


使用したカメラ:FUJIFILM X-T30
この円成寺があるあたりは、奈良県と京都府の県境に近い地域なんです。
静かに佇む名刹や石仏も多く、徒歩で散策するのはもちろん、自転車で回るにも手頃なエリアです。
観光客の数もさほど多くなく、今のところは外国人もほぼ来ることがないので、静かに散策するにはいいところですよ。
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円成寺の若葉がきれいですね。
お寺とモミジは良く似合いますね。
新緑がきれい
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平等院鳳凰堂もですね。
貴族は立派な寺院を建て、これで
極楽浄土に行ける・・・と思ったんですね。
盲目的なまでに迷信を信じる世に生まれ
なくて良かった。
凸
新緑も美しいですね。
静かな時間が流れるのを感じます☆
奈良と京都の県境付近にある円成寺
観光客も少なく長閑で落ち着けますね
お寺も周りの風景もとても綺麗です
おかげさまで、死後は極楽往生することしか考えていませんでした
意地悪したり嫌がらせする人はどこに行くのかな(笑)
しかも アクセスのいいところしか
いけないのでいいと思っても
なかなかいけません。
青紅葉の美しいお寺を見て今はまだ幸せなんだろうと思いました
この後キャンプに行かれたんですよね
北西に進むと、浄瑠璃寺があるのですね。
奈良といえば、修学旅行定番コースの東大寺や奈良公園の辺りが真っ先に浮かびますが、中心部から離れたところにも素晴らしいお寺がありますね。
今なら誰も信じない天国や地獄 全く関係のない世界ですね
その割には色々な宗教が出てくるのは何故でしょうね
ぽち