山里の寺に咲く紫陽花-京都府木津川市：岩船寺

さてさて、梅雨も本番となり毎日のように雨が降る今日この頃ですが
ワタクシにとって梅雨の楽しみの一つが紫陽花を愛でることなのです。
先日の土曜日、ワタクシはお寺に咲く紫陽花を愛でようと、京都府木津川市にある岩船寺に向かいました。
ここは行政的には京都府ですが京都府でも南端に位置しておりまして、奈良市からほど近い場所なのです。


岩船寺は天平元年(729年)に聖武天皇の勅願により、行基に命じこの地に阿弥陀堂を建てさせたのが創建と伝えられています。


最盛時には三十九もの坊があったとされていますが、承久3年(1221年)の承久の乱により殆ど焼失したといわれています。
今は当尾と呼ばれる山里に、ひっそりと佇む静かなお寺です。


しかししかし、この季節になると紫陽花が咲くために、紫陽花と三重塔をカメラに収めようと
けっこうたくさんのカメラマンが訪れるのですねぇ。


この日もたくさんのカメラマン、カメラウーマンが早朝から岩船寺にやって来ておりました。
まぁ、ワタクシもその中の一人になるのでありますが…


15人程度のグループの方々がおられました。どうやらカメラ同好会というか、写真愛好家というか、まぁそういう方々でしょう。
この人たちが我が物顔というか、三脚を立ててビューポイントを独占しているんですよねぇ。
うーん、団体行動が苦手な(嫌いな)ワタクシはこういう人たちがどうにも苦手です。


ワタクシの周囲にいる人たちも閉口しているようでありました。そりゃそうでしょうな。
ワタクシ、意を決しまして一言言ってやろうと思った瞬間、リーダー格の人が「では次のお寺に行きましょう」と言って、皆さん去って行きました。
アリャリャ。


団体さんが去って行った後は、静かに紫陽花を愛でることが出来ましたとさ…

使用したカメラ：Canon EOS7D


関西では例年よりも少し紫陽花の開花が遅れ気味でしたが、いよいよ見頃になりました。
三室戸寺、矢田寺、長谷寺などの名だたる紫陽花の名所に比べると
ここ岩船寺はお寺の規模も小さく、紫陽花の数も多くはありません。
でも、山里に静かに佇むお寺の風情がとても素敵なお寺なんですよ。


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