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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

感動の連続-岐阜県下呂市:御嶽山

2022年07月31日 | 岐阜
Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、御嶽山にやってきたワタクシ達は、北御嶽の周回コースを歩いていました


12時17分、継子岳(2858m)の山頂に到着します。継子岳は御嶽山の北端に位置する山です。本来ですと北には北アルプス、
東には八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、西には白山、南には御嶽山の摩利支天岳や剣ヶ峰がみえるそうなのですが、
ガスに覆われたこの日は見えるはずもありません。うーん、残念


継子岳の山頂から下って行くと、ガスで展望が見えない落胆な気持ちを補って余りある光景に出会いました。
このコマクサの群落を見てください。これほどの大群落は、ワタクシの記憶の中では北アルプスの蓮華岳以来でしょうか。
おまけに背景には美しい残雪が見え、ちょっと感動的な光景でした


温室で可憐に咲く花も悪くはありません。でも、ワタクシは厳しい冬の風雪に耐え、短い夏のホンの一瞬に咲く高山植物が好きです。
儚く美しい…しかし、厳しい環境の中で生き抜く逞しさを持ち合わせた高山植物達。今年も出逢えてよかった


さらに歩いて行くと、ライチョウの姿が目に飛び込んできました。この時もワタクシは広角ズームをカメラにつけていたので、
慌ててレンズを18-300mmのズームに付け替えます。こうして見るとライチョウの夏毛というのが、
岩場の中では見事な保護色であることがよく分かりますよねぇ。ただ、人間というのは贅沢なもので、ワタクシは心の中で
「ライチョウの羽模様がもっとよく分かるような場所にいてくれたらいいのになぁ」と願ったんです


あら、なんと言うことでしょう。ライチョウが岩場をスタスタと登って行き、真っ白なガスを背景に立ち止まってくれたんです。
このアングルだとライチョウの羽模様がハッキリと分かりますね


まるでポーズをとるモデルさんのように、ライチョウはワタクシが願う姿で写真に収まってくれました。
コマクサ、そしてライチョウと、ワタクシは感動の連続だったんですよ


さあ、ここからは写真の左側の方へ一気に山を下って行きます。ただ、下った分はその後に登らないといけないので、
「はぁ、こんなに下らなくてもええやん」と思いつつ、岩場を下って行くのでありました

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18646894

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


昔、職場にいたアメリカ人の友人が「雨が降ったらら降ったでいいじゃない。雨も自然の中の一部だよ。
雨の日は雨を楽しめばいいよ」と言ってたんです。さすがに山の上で雨を楽しむ気にはなれないのですが、ガスが出て展望が悪くても、
山は感動的な光景を与えてくれることを実感しました。「雨の日は雨を楽しめばいいよ」と言っていた友人は、いまは国に帰っています。
元気にしてるのかな。子どもさんはもう2人とも成人したかな。久しぶりに会いたいな…そんなことを思いました。



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コメント (29)

ライチョウに遭遇-岐阜県下呂市:御嶽山

2022年07月30日 | 岐阜
Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、御嶽山の五の池小屋でしばしの休憩時間を過ごしたワタクシ達は、小さなザックにカメラ、レンズ、雨具だけを詰め込み
北御嶽の周回コースを歩くことにしました


五の池小屋のすぐ裏側が飛騨頂上なんですよ。御嶽山はいくつもの峰を連ねてそびえる活火山で、一番高い剣ヶ峰は標高3067m。
この飛騨頂上は2811mの標高ですが、改めて御嶽山が信仰の山であることを実感します


この時、ワタクシ達が歩いたコースのイラストマップです。五の池小屋の裏側にある飛騨頂上を出発し、
時計回りに継子岳から四ノ池を周り、五の池小屋に戻って来る約2時間ほどの行程です


この池は三ノ池といい、御嶽山には一ノ池から五ノ池まで、5つの火口湖があるんですよ。
その中で最大なのがこの三ノ池でして、この日もたっぷりと水を貯えて、美しい姿を見せてくれていました


まずは継子岳の山頂を目指します。このあたりで標高が2700〜2800mくらいなんですよ。
平地に比べて酸素が薄いのを実感します。しっかりと空気を吸い込みながら、継子岳山頂を目指します


どうやらガスは消えそうにありません。あとは雨が降らないことを願いながら歩いて行きます


この写真の下側に見える湿地帯が四ノ池で、、ワタクシ達が歩く周回コースはこの四ノ池の周りを大きく一周するんです。
つまりこの写真に見えている稜線をグルッと一周することになるんですね


継子岳に向かう登り坂の途中で、他の登山者が「あそこにライチョウがいるよ」と教えてくれたのでハイマツ帯の方に目を向けると、
ハイマツの中にライチョウがいたんです。ただ、その時のワタクシは10-24mmの広角ズームをカメラにつけていました。
慌てて18-300mmの新しいレンズに付け替えながら「頼むからレンズ交換が終わるまでそこにいてくれよ」と願いました


願いが通じたのか、ライチョウはワタクシの撮影が終わるまでジッと待ってくれていたんです。
撮影が終わると同時にライチョウはハイマツの中に姿を消しました


「針の山」と呼ばれる岩々が剣のように林立する場所がありました。ここを超えれば継子岳の山頂はもうすぐなのです

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18646894

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


ライチョウが一番数多く生息するのは北アルプスですが、ここ御嶽山でも100羽ほどのライチョウがいるそうです。
特別天然記念物であるライチョウに対して、人間が危害を加えたりすることが無いからでしょうか。
ライチョウは人と出会っても、慌てて逃げることがあまりありません。
そんな姿がまた愛おしく、多くの人々に愛されるのでしょうね。



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コメント (35)

この山小屋を訪れたくて-岐阜県下呂市:御嶽山・五の池小屋

2022年07月29日 | 岐阜
Gonoike-Koya Lodge, Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、岐阜県の濁河温泉側から御嶽山を登るワタクシ達ですが、午前10時20分に五の池小屋につきました


もちろん宿泊の予約をしておりまして、ワタクシ達は小屋の中に入り、この日の宿泊の手続きを済ませます。
この後、2時間ほどの周回コースを歩くので、小屋に大きなザックと寝袋、着替え、食糧、コッヘルなどを置いておき、
雨具とカメラ、レンズを小さなザックに詰め替えて周回コースに向かうことにしました


ここが小屋の食堂兼談話室ですが、清潔感あふれるウッディな感じがいいですよねぇ


食堂の隣は「パンダ屋」と名付けられたカフェになっています。手前に薪ストーブがありますが、この薪ストーブで焼く本格的なピッツァが
この山小屋の名物でもあるんですよ。昔の山小屋に比べると隔世の感がありますわ


メニューに目を向けると…「生ビール」の文字がワタクシを手招きしているではありませんか。
周回コースを歩いた後は生ビールだと、ワタクシは強く決意したのでありました


この山小屋の前にはテラスがあり、素晴らしい展望を楽しみながら、ゆったりとくつろぐことが出来るんです。
本来ならば大展望なのでしょうが、この日はガスが出ていたので展望はさほどではありませんでした


ワタクシもテラスの座席に座って、目の前の景色を眺めます。風が吹くとガスが流され、ちょっとだけ景色を楽しめました


この日の昼食は下界のコンビニで買ってきたパンと、バーナーでお湯を沸かしてコーヒーを作ろうと思っていたのですが、
山小屋のメニューに大好きな「チャイ」があるので、チャイを注文して飲むことにしました


五の池小屋で昼食を食べ大休止を取りました。ではでは、出発するとしましょうか

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18646894

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


今回、岐阜県側から御嶽山に登るルートを選択したのは、この五の池小屋に泊まるというのが大きな理由の一つでした。
これまで泊まった山小屋の中でも、居心地の良さ、展望の良さ、部屋の清潔さ等は私の中ではかなり上位に位置します。
また訪れたい山小屋が一つ増えました。



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コメント (31)

稜線を目指して-岐阜県下呂市:御嶽山

2022年07月28日 | 岐阜
Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、ワタクシは7月25日から相棒の「今では晴れ男さん」と、岐阜県下呂市の御嶽山の登山を楽しみ、
下山後は下呂温泉で寛ごうという計画を立て、24日の夜に大阪を出発しました

御嶽山というと「木曽の御嶽さん」の名前で知られるように、信州の木曽にある名山というイメージが強いですが、
御嶽山は岐阜県と長野県の県境に広がる山なんです。今回、ワタクシ達は多くの人が利用する木曽側からのルートではなく
岐阜県の濁河温泉からのルートで御嶽山に登ることにしたんですよ。これまで何度か御嶽山に行こうとしたことはあったのですが、
噴火によって入山が禁止されたり、予定したけれども大雨の予報で断念したり、一昨年はコロナウイルスで自粛したりと、
どうも御嶽山とは縁がなく、今回が初めての御嶽山登山となったんです

大阪を24日の午後6時に出発し、登山口の濁河温泉には25日の深夜1時に到着しました。
駐車場に車を停めて仮眠を取り、午前5時20分に登山口を出発しました


濁河温泉登山口の標高は約1700m。この日は1200mの標高差を登っていくことになるのですが、最初は樹林帯の中を歩くことになります。
登山道は要所要所に案内板があり、しっかりと整備もされていましたが、ぬかるんでいる箇所が多く滑らないように気を遣います。
そして、この日はカメラボディ1台にレンズを3本と三脚、山小屋泊なのですがコロナウイルス感染対策で寝袋も持って行ったので
ザックが結構重く、寝不足もあるのでしょうか、なかなかペースが上がりません


8合目を過ぎて標高2400mくらいになると樹林帯が終わり、ハイマツ帯に植生が変わります。
今回の登山で一番心配だったのが天候でした。出発前に天気予報を毎日チェックしていましたが、連日予報が変わるんです。
ということは気圧配置が安定せず、夏らしい安定した天候になっていないということですね。
ですので、天気予報は晴れでしたが、山の上では雨が降るんじゃないかと心配でした。
森林限界を超えてハイマツ帯に出ると、雨こそは降らないものの周囲はガスに覆われ、展望も悪くなってきたんですよ


標高2500mあたりからお花畑が広がります。この花はヨツバシオガマですね。
ワタクシ、御嶽山ってあまりお花畑のイメージがなかったのですが、今回、多くの高山植物に出会うことが出来ました


イワツメクサも愛らしい姿を見せてくれました。恥ずかしい話ですが、この花を撮影している頃、かなりバテバテでした。
去年、一昨年はコロナウイルスのために泊を伴う登山を自粛したので、久々の山小屋泊でした。
普段、大阪の近隣の山を登っているので、さほど体力は落ちていないだろうと思っていたのですが、
重い荷物を背負って標高2500mを超える山を登るのは、身軽な姿で1000m程度の山を登るのとは違います。
ワタクシ、「歳をとったんやなぁ」と自覚せざるを得ませんでした


イワギキョウは好きな花の一つです。いつ見ても、爽やかな色合いに心を惹かれます


「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサです。コマクサって他の植物が育つことが出来ないような、過酷な環境に育つんですよ。
コマクサという名前は、花の姿が馬(駒)に似ているので、そう名付けられたそうです


見事なコマクサの群落でした。ワタクシは4年前、北アルプスの燕岳で見事なコマクサの群落を撮影することが出来ましたが、
ここ御嶽山の群落は燕岳以上かもしれません。ここまでの群落を予想していなかったので、嬉しい驚きでした


午前10時20分。五の池小屋に到着しました。今回、岐阜県側から登った理由の一つが、この山小屋に宿泊することだったんです

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18646894

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


60代になって初めての泊を伴う登山でしたが、体力や筋力の低下も感じつつも、やっぱり山はいいなぁと心から思いました。
コロナウイルス感染には十分に気をつけなければなりませんが、この夏、もう一度どこか山に登りたいです。
その時は山小屋もいいけれど、久々のテント泊で行きたいですねぇ。



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コメント (34)

城からの眺め-岐阜県郡上市:郡上八幡・郡上八幡城

2019年09月06日 | 岐阜
Gujou Hachiman Castle, Gujou Hachiman, Gujou City, Gifu Pref.

さてさて、岐阜県郡上市の郡上八幡には郡上八幡城というお城があるんです。
歴史好きなワタクシ達は、最後に郡上八幡城を訪ねることにし、お城へと向かって行きました


郡上八幡城は八幡山の上に築城された平山城です。ですので、天守閣までは坂道を登って行かねばなりません


郡上八幡城は戦国時代末期の永禄2年(1559)、遠藤盛数が砦を築いたのが始まりだと言われています。
明治4年(1871)の廃藩置県とともに廃城となった城は、翌年から石垣を残してすべて取りこわされてしまったんですよ


現在の天守は、大垣城を参考に昭和8年(1933年)模擬天守としては全国的にも珍しい木造で造られたものなんです。
郡上八幡城の天守は現存する木造再建城としては日本最古となるんですよ


模擬天守は大阪城のように鉄筋コンクリート製というのが大半ですが、ここは木造なので天守閣の中に入ると
現存天守のような雰囲気がありました。なかなか良いお城です


不思議なのは「日本100名城」というのがあるのですが、この郡上八幡城が選ばれていないんですよ。どうしてでしょうね


下に見えるのが長良川の支流である吉田川、そして郡上八幡の町の南部が広がっています


決して派手な観光地ではありません。でも、ワタクシはこの郡上八幡という町が大好きです


こちらが城の西側になり、このエリアが元々の城下町になるんですよ。
ではでは、そろそろ大阪への帰路に着くとしましょうか

使用したカメラ:1、2、4、5枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


思わぬ台風6号のおかげで大幅に予定を変更した今回の旅でしたが、結果的にはまずまずの旅だったかなぁと思います。
初めて訪れた富山県の五箇山や城端、そしていつも静かな佇まいの郡上八幡。
私達は満足しながら猛暑の大阪へと向かって行ったのでした。

では、明日からはオーストリア・ハンガリー旅行記を始めて行きたいと思います。お付き合いくださいね。



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