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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

曙光-岐阜県下呂市:御嶽山

2022年08月05日 | 岐阜
Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、御嶽山で夜明けを迎えたワタクシ達ですが、標高2800mで迎える朝は凛とした空気に包まれ、身が引き締まる思いです


午前4時50分。いよいよ御来光が姿を見せる時間です。御来光というのは高山で拝む日の出のことで、高山以外でみる日の出は
御来光とは言いません。ですので、海などで日の出を迎えて「綺麗なご来光やねぇ」などと言うのは、間違いなんですよね


これまで山の上で何度朝を迎えたでしょう。何度朝を迎えても、その度に心が震え、全身が感動の思いに包まれます


雲の彼方から朝日が姿を見せました。神々しい夜明けです。まさか見ることが出来るとは思わなかった御来光。
ワタクシは「持っている」のかもしれませんな


山小屋に泊まっていた人達も、御来光を見るために集まり始めました。「よかったねぇ」「綺麗だね」と、言葉が聞こえてきます


御来光を見て心が震えるのは、ただ単に光景が美しいからというだけではありません。
しんどい思いをして山を登ってきたから、たとえ眠くとも朝早く起きたから…そんな苦労をしてきたからこそ、
御来光は一層素晴らしいものに感じられるのだと思うのです


あと何度、御来光を拝むことが出来るのでしょう。でも、今回の登山でもワタクシより年配の方と、何度も登山道ですれ違いました。
もう危険な岩場をスイスイ登ることは出来なくとも、自分の体力や筋力に応じた登山を楽しみたいです


神々しい御来光に思わず手を合わせて拝みました。「これからも元気に登山が出来ますように」と願いを込めて拝みました


これまで何度も迎えた山での夜明け。今回の夜明けもワタクシにとっては、忘れ難き夜明けになることでしょう

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18656037

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


御嶽山…これまで何度か登ろうと思いながら、今回がやっと初めて登ることが出来ました。
思っていた以上に素晴らしい山であり、登り甲斐のある名山でした。
今度は紅葉に彩られる秋か、残雪がまだ多くのこる6月頃に登ってみたいです。



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午前4時20分-岐阜県下呂市:御嶽山

2022年08月04日 | 岐阜
Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、御嶽山登山の2日目(7月26日)ですが、前日には「雨」という天気予報でした。
それでも寝る前に枕のそばにはカメラ、レンズ、三脚を置いて、一縷の望みを持って寝袋に入り、午前4時に目覚ましをセットしました。
ワタクシの特技の一つが、目覚ましをセットすると、セットした時間の10分ほど前に自然と眼が覚めるんですよ。
この日も3時55分に眼が覚めたのですが、すぐに窓の外をみると、なんと星が見えているじゃないですか

すぐに相棒さんに「星が見えてるわ。雨降ってないで」と声をかけ、寝袋から出て荷物の準備をします。
気温は12度。レインウエアを防寒具代わりに着て、山小屋を出て東の空が見える場所に移動します


午前4時20分。夜明け前の東の空が茜色に染まり始めます。「雨」という予報は見事に外れました


月も綺麗に見えていました。相棒さんは天体に詳しいのですが、「月の下の方に明るい星があるやろ。あれは金星や」と教えてくれました


ワタクシはどこに行く時も晴天率が高い「あっぱれ晴れ男」、相棒さんは「恐怖の雨男」転じて「今では晴れ男さん」。
ワタクシ達の晴れ男パワーは、天気予報を覆したのです。ヴヮッハッハッハ


ザックの中に入れてきた三脚も無駄にならずにすみました。夜明け前の写真を撮るには、三脚は必須ですからねぇ


刻一刻と空の色が変化します。山の朝はこの上なく美しく、この上なくドラマティックです


奥に見える山並みは南アルプス、手前に見える山並みは中央アルプスの山々です


真ん中からやや左側に見える三角形状の山は甲斐駒ケ岳。右側へなだらかな稜線が続き、どっしりとした山容の山が仙丈ヶ岳。
さらに右に進むと日本で二番目に高い北岳が聳えています。なんて素晴らしい光景なのでしょう。
ワタクシ、ただただ感動の時を過ごしていたのでした

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18656037

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


御来光ももちろんいいのですが、私は夜が明ける前の時間帯が一番好きです。
世間では日没後の薄明の時間帯を「マジックアワー」と呼ぶようですが、
私にとっては夜明け前のこの時間帯こそが、最高の「マジックアワー」なんですよ。



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コメント (33)

日没の時-岐阜県下呂市:御嶽山・五の池小屋

2022年08月03日 | 岐阜
Gonoike-Koya Lodge, Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

五の池小屋で夕食を終えると、食堂のボードに翌日の天気予報が書かれました。「降水確率 0時〜6時は20%、6時〜12時は80%、
12時〜18時は80% 天気は雨」。見た瞬間、周囲からも落胆の声が聞こえます。これではご来光など期待できるはずもありません。
当初の予定は摩利支天岳に登ってから下山するはずだったのですが、「これは雨が激しくなる前に下山した方がええかなぁ」
「登ってきた道がさらにぬかるむんやから、早いうちに下山しようか」と予定変更を考えました。
おまけにガスも出ていて夕日も期待出来ないし、部屋に戻って寝袋の上で横になっていたんですよ。
でも、徐々に空が明るくなってきたんですよ。これは外に出るしかありません


西の空はガスこそ晴れたものの、厚い雲が広がっており、夕日が沈む瞬間は見られそうにありません。
それでもガスが晴れたのは嬉しいです


この日の朝までは、翌日は昼までは天気が持つという予報だったのですが、天気予報が朝から雨に変わりました。
三脚を立てて撮影しながら、「明日は三脚を使うことも無いやろなぁ」と残念な気持ちになるのでした


三脚をたたんで東の方をみると、東の空が赤く染まってるんですよ。こんな現象があるんですねぇ


まるで夜明け前のように東の空が赤く染まります。ワタクシは心の中で「明日の朝も赤く染まってください」と願うのでした


テラスのところまで戻ってくると、あらあら、テラスのテーブルにオイルランタンが何本もおかれていたんです。
これはいい演出というか、なんてオシャレなんでしょう。また五の池小屋の評価が高くなりますがな


こういう景色を眺めていると、まだまだ登山を続けたいなぁって思うんですよね。
若い時のように岩場をスイスイと登って行くのはもう無理でしょうが、自分の体力に合わせて登山を楽しみたいです


時刻は19時半。下界ではこれから夕食という時間でしょうが、山小屋ではそろそろ消灯が近づく時間帯です

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18646894

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


この五の池小屋ですが、天気が良ければテラスのあたりから西に沈む夕日が見え、小屋のすぐ裏側からは東から登る朝日が見えるんです。
朝日も夕日も両方楽しめる山小屋っていうのも、稜線の上にある山小屋ならではの楽しみですね。
私はこの後、翌朝に奇跡が起こることを信じて、いや、奇跡が起こることを願って寝袋の中に潜り込んだのでした。



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コメント (35)

山小屋で過ごす優雅な時間-岐阜県下呂市:御嶽山・五の池小屋

2022年08月02日 | 岐阜
Gonoike-Koya Lodge, Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、午後2時にワタクシ達は五の池小屋へと戻ってきました。部屋に戻って汗に濡れた服を着替え、荷物を整理します。
そして荷物の整理が終わるやいなや、ワタクシ達は山小屋のカフェに向かいます


山ガールと呼ばれる若い女性達が登山をするようになって、山小屋が大きく変わった気がします。
トイレなどの水回りがキレイになったり、食事が美味しくなったり、何よりも山小屋が清潔で美しくなりました。
汚くてメシがまずいと女性は来てくれないですし、悪評はすぐネットで拡散しますから、山小屋も企業努力をされているのでしょうね


小屋の前にある居心地がいいテラス席。昼食時間を過ぎているので、テラス席も空いていました


どーですか。天空で飲む生ビールです。生ビールが1000円というと、「高い」「ボッタクリや」と思う人がいるかもしれません。
しかし、山小屋の必要物資は運ぶのが大変です。歩荷と呼ばれる人が、背負子にダンボール箱を何箱も積み上げて歩く姿を
登山道でよく見かけます。最近は稜線にある山小屋などは、ヘリコプターで荷揚げをすることも多いです。
いずれにせよ、山小屋は車で荷物を運ぶことなんて出来ませんから、商品の価格が高くなるのは当然なのです


この山小屋には畳のテラス席もあるのです。ビールを飲んだよっちん氏は、畳の上で至福の時間を迎えていたのでした


午後5時、夕食の時間となりました。山小屋の食事なんて、ワタクシが学生の頃はカレーライスが圧倒的に多かった気がします。
こんな夕食なんて夢のような気がします。しかも、ご飯とお味噌汁はおかわり自由なのですよ


豚肉は納豆を食べて育った「納豆喰豚」(なっとくとん)という下呂市のブランド豚で、これが実に美味しかったのです


両手に缶ビールを持って満足げなよっちん氏ですが、実はテーブルにはさらにもう一本缶ビールが置いてあったのでした

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18646894

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


建物はウッディで清潔感にあふれ、料理は地元の食材をふんだんに使い、小屋の前には素晴らしいテラスがありました。
そして、山小屋のスタッフの対応も丁寧で、本当に居心地のいい山小屋でした。
五の池小屋は山小屋ビギナーの人にもお勧めしたい、本当に素敵な山小屋でした。



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可憐な花々に癒されて-岐阜県下呂市:御嶽山

2022年08月01日 | 岐阜
Mt.Ontake, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、御嶽山の稜線を歩くワタクシ達ですが、稜線の一番下部へと下りてきました


この写真の真正面から右に向かって稜線を歩き、これからは左側を歩いて元の位置へと戻るんです。
約2時間のコースなのですが、ワタクシ達はお花畑があれば停まって写真を撮り、ライチョウがいれば停まって写真を撮り、
風景のいい場所に来れば停まって写真を撮り…という感じなので、2時間半以上の時間がかかりました


当初はガスで展望が開けないので落胆していたよっちん氏でしたが、高山植物やライチョウに癒され、元気が出てきたようですな


四ノ池は池というよりも湿地帯になっており、そこから小川が流れていました。雪解け水ですので水は冷たく、ただただ美しいです


左側から右側へと、ずーと歩いてきた稜線を眺めます。このルート、最高に気持ちいい場所でした。
「雲上の楽園」「天空の楽園」…そんな表現が相応しい場所のように思います


ぐるっとコースを回ってきて、三ノ池がすぐそばに見えてきました。深さ13mの水は美しく、神秘的な色合いを見せてくれます


いよいよ最後の登りですが、ここに見事なお花畑が広がっていました。この花はイワカガミですね。
鮮やかなピンク色が、いつ見ても美しいお花です


大好きなチングルマの花も咲いていました。花を見つけるたびに立ち止まってはレンズを向けているので、
どうしても歩くペースが遅くなります。ただ、このあとは山小屋でノンビリするだけなので慌てることはありません


ミヤマキンバイも見頃を迎えていました。美しき高山植物に見守られながらの散策もこれで終わりです

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/18646894

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


若い頃は山頂に立つのが目的で、高山植物をゆっくり眺めることなどありませんでした。
ましてや、山小屋でゆっくり過ごすなんてこともほとんど無かったように思います。
年齢によって楽しみ方も変わってきました。山にはいろんな楽しみ方があることが、齢とともにわかってきた気がします。



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