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よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

私鉄沿線-岐阜県美濃市:旧名鉄美濃駅

2022年08月19日 | 岐阜
Old Mino Station, Mino City, Gifu Pref.

さてさて、岐阜県美濃市を訪れて美濃町の「うだつの上がる町並み」を散策したワタクシ達ですが、
そこから少し足を伸ばして歴史を感じることができる場所を訪ねました


訪ねたのは旧名鉄美濃駅です。この駅舎なのですが、大正12年10月1日に現在地にて開設されました。
平成11年4月に名鉄美濃町線新関~美濃間が廃止されましたが、当時の駅舎・プラットホーム・線路がそのまま保存されています。
ここもまた、貴重な大正時代の近代遺産なんですね


なお、美濃市には第三セクターの長良川鉄道(かつてはJR越美南線)が通っており、美濃市駅という駅があります。
こちらの駅は今も健在ですが、利用客はかなり少ないようですね


駅舎に入ると、歌手の野口五郎さんの写真、ポスター、LPレコード等が飾られていました。
野口五郎さんは美濃市出身で、歌手になるために上京する際にこの駅から列車に乗って東京に向かったそうです。
そして、野口五郎さんのヒット曲に「私鉄沿線」という歌があるのですが、その歌はこの駅をイメージして作られたのではないかと
ファンの間で語られるようになり、この駅は野口五郎さんのファンの聖地となったそうです


「改札口で君のこと いつも待ったものでした 電車の中から降りて来る 君を探すのが好きでした
 悲しみに心とざしていたら 花屋の花も変りました
 僕の街でもう一度だけ 熱いコーヒー飲みませんか あの店で聞かれました 君はどうしているのかと」という歌詞ですが、
昔の歌の歌詞って、光景が頭に浮かんでくるような歌詞が多かったですね。
なお、この歌を作曲したのは野口五郎さんのお兄さんだそうです


令和元年5月には旧美濃駅の横に「私鉄沿線」の歌碑が作られ、除幕式には野口五郎さんも来られたそうです。
ついでに言えば野口五郎という名前なのですが、岐阜県の北アルプスに野口五郎岳という山があり、その山名から名づけたそうなんです。
ワタクシの世代だと、中学校の頃に郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎って大人気でしたわ


この美濃駅があった名鉄美濃町線もそうですが、平成の時代から加速度的にJR、私鉄を問わず地方路線の廃線が進んでいます。
廃線の原因としては沿線の過疎化、モータリゼーションの発達、少子化による通学生の減少等、利用客の減少が最大の要因ですが、
最近は地震・水害・土砂崩落といった災害により路線が寸断されたことが原因で廃止された路線も目立つようになりました。
この夏も豪雨で東北地方の磐越西線、米坂線などが橋梁が破損しました。早い復旧を願うばかりです


御嶽山登山、そして下呂温泉の2泊3日はあっという間に終わりました。ワタクシの「今年の夏を楽しもう、第一弾」は、
なんとか雨に降られることなく無事に終わりました。帰りの道中は結構雨が降っていたので、雨に遭わなかったのは幸運でしたね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


去年、一昨年と自粛、自粛の夏でした。今年は登山、旅行を楽しむぞ…と思っていましたが、コロナの感染者が急増しています。
今のところ他県への移動自粛要請とかはないので十分に感染に注意しながら、まだ旅行や登山に出かけたいです。
そうそう、コロナウイルスだけじゃなく、猛暑にも注意しないといいけないですね。



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豪商-岐阜県美濃市:美濃町

2022年08月18日 | 岐阜
Minomachi, Mino City, Gifu Pref.

さてさて、美濃町の美しい町並みは、ワタクシの予想以上に素晴らしいものでありました


電柱と電線が地中に埋められてあるので、景観が美しく見えますね。最近は我が国でも徐々に電線の地中化が進んでいます。
都市景観を考えた時に、いい取り組みだなぁと思うんですよ


立派なうだつが上がる民家が並びます。ワタクシなどはいつまで経っても「うだつが上がらない」ので、
このような立派なうだつを見ると、自分の甲斐性の無さを恥ずかしく思いますわ


この建物は「旧今井家住宅」と言い、江戸時代中期に建てられた美濃最大規模の商家で、「美濃史料館」として公開されています。
ワタクシも相棒さんもこういう場所があると、必ず見学をするんですよねぇ


今井家は元は和紙問屋で、江戸時代~昭和初期まで庄屋を、戦前には町の諸役をつとめていた家柄だそうです


奥座敷から中庭(庭園)が眺められます。縦に長い京町家のような庭園ですね


蹲があり、水琴窟もありました。なかなか見事な庭園でした。さすがに豪商の家ですねぇ


敷地内には土蔵も3棟残り、現在は史料館やギャラリーなどで用いられています。ワタクシは特に明治時代や大正時代の、
美濃の町を撮影した写真の数々が興味深かったです


そして、ボランティアの方がこの町について、さらには「うだつ」について詳しく説明してくださいました。
どんな質問にも丁寧に答えていただき、ありがたい限りです

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


この旧今井家も和紙問屋として富を築いたのですが、厳選した素材で手漉きされる「本美濃紙」の技術はユネスコ無形文化遺産に登録され、
国宝級の古文書や絵画の修繕に使用されるほどです。美濃の和紙づくりは、1300年以上前に遡ります。
奈良の正倉院には702年に美濃和紙でできた戸籍用紙が所蔵されており、日本最古の紙とされていることも、今回初めて知りました。



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コメント (31)

粋な黒塀 見越しの松に…-岐阜県美濃市:美濃町

2022年08月17日 | 岐阜
Minomachi, Mino City, Gifu Pref.

さてさて、岐阜県美濃市の美濃町にやって来たワタクシ達は、重要伝統的建造物群保存地区に選定された美しい町並みを
カメラを持ちながら楽しく散策していました


ワタクシが大好きな丸ポストがありました。このポストには、美濃の町並みが見事にマッチする気がします。
このポストですが現在も現役で使われており、一日に一回の集配があるようでした


ポストの向こうに見事な「見越しの松」がある家が見えました。美濃は古くから和紙の生産で栄えたため、立派な商家が多いようです


ワタクシが生まれる前ですが、春日八郎という人が歌う「お富さん」という歌がありました。
「粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん
 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エーサオー 玄治店(げんやだな)」という歌詞なのですが
子どもの頃はさっぱり意味がわかりませんでした


「冷たいものでも飲みたいなぁ」と言いながら歩いていると、素敵なカフェがありました。
ここは美濃和紙の豪商の別邸を改装したホテル「NIPPONIA美濃商家町という建物で、その中にギャラリー兼カフェがあるんですよ


「GALLERY COLLAGE」というギャラリーですが、オジサン二人で入るのはちょっと憚られる気がしないでもありませんが、
なにせ冷たいものが飲みたかったので、中に入ることにしました


ワタクシ達が訪れた時には、「千葉 顕弥 写真展 」が行われていました。写真は全て美濃市を写したもので、
どの作品もワタクシ好みの作品なので、楽しく見させていただきました


カフェに行くと暑い時はワタクシは「アイスカフェオレ」もしくは「アイスカフェラテ」を、相棒さんは「アイスコーヒー」を
注文するのが常なのです。寒い時はワタクシが「カフェオレ」「カフェラテ」、相棒さんが「ブレンドコーヒー」というのも
いつもお決まりのパターンなんですよねぇ


古い建物がリノベーションされ、新たな息吹が吹き込まれるというのはいいですよねぇ

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


初めて訪れた美濃市なのですが、想像していた以上に素敵な町並みに心惹かれました。
夜になって町に明かりが灯る頃は、きっと素晴らしい光景なのだろうなと思います。
これまで岐阜県というと、飛騨高山や白川郷など、県北部のいわゆる飛騨地方を訪れることが多かったのですが、
中南部の美濃地方にも素敵な場所があるんだなぁということを再認識しました。



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コメント (35)

うだつの上がる町並み-岐阜県美濃市:美濃町

2022年08月16日 | 岐阜
Minomachi, Mino City, Gifu Pref.

さてさて、下呂温泉に宿泊したワタクシ達は、前日の夜に痛飲したにも関わらず朝からしっかり食事をいただきました


美味しい朝食を食べながら、この日の予定を算段します。この日は下呂温泉を後にして、岐阜県美濃市に向かうことにしました。
美濃市の中心部、美濃町と呼ばれるエリアは歴史ある古い町並みが残っているので、一度訪ねてみたかったんですよ


午前10時30分、美濃市に到着しました。美濃町一帯は「うだつの上がる町並み」として知られ、
重要伝統的建造物群保存地区(商家町)に選定されているんです


これが「うだつ」ですが、「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の延焼を遅らせるために造られた防火壁のこと。
当時は高級だった瓦を使っていることから裕福な家しかうだつを造ることができなかったため、いつしか富の象徴とされました。
出世が中々できない状況を意味する「うだつが上がらない」という言葉も、ここから生まれたんですね


立派なうだつがある造り酒屋さんがありました。お店の前で写真を撮っていると「中を見ていただいていいですよ」と、
お店の方に言ってもらえました。ここは「小坂酒造」というお店なんですが、この建物は250年ほど前に建てられてもので
国の重要文化財にも指定されているんですよ


お店の中は大八車が入っていけるようになっていました。ここの酒蔵の創業は1772年。歴史で言えば田沼意次が老中になった頃ですね


ワタクシはアルコール類が好きなのですが、日本酒だけはどうも苦手なんですよ。もし日本酒も好きだったら、
旅先でいつも地酒を買い込んでいたでしょうから、苦手で良かったかなとも思いますわ


美濃町は湧き水が豊富です。酒造りには良質な水が欠かせませんから、酒造りには適した土地なのでしょうね


ではでは、美濃の町をゆっくりと散策するとしましょうか。雨が心配ですが、山の上ではないので雨が降ってきても、
傘をさして散策は楽しめるでしょう

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


この美濃町は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていますが、全国には山形・東京・神奈川・熊本を除いた43道府県で、
104市町村の126地区が選定されているんですよ。石川県などは8カ所、京都府は7カ所も選定されているんです。
今回の訪問で、私は54カ所目の重要伝統的建造物群保存地区を訪れたことになります。



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コメント (36)

夜の温泉街-岐阜県下呂市:下呂温泉

2022年08月15日 | 岐阜
Gero Hot Spa, Gero City, Gifu Pref.

さてさて、下呂温泉にやって来たワタクシ達は、ホテルで夕食を食べた後、下呂の温泉街を散策することにしました


川沿いに柳の木が並んでおり、温泉街らしい風景が広がります


左の方に像がありますが、これ、チャーリー・チャップリンの像なんですよ。下呂温泉とチャップリンって何か関係があるのかと思い、
あとで調べてみました。このチャップリン像、下呂温泉観光協会が「観光客が映画について語りながら温泉街を歩けるような、
映画通りを作ろう」という「ミラクルマイル事業」の第一弾として2001(H13)年に作られたものだそうです。
ただし、第二弾はそれ以降立ち消えてしまい、この事業は自然消滅したようですな


ワタクシはチャップリンの映画が好きで、長編・短編ともにほぼ全て見ていると思います。
彼がナチスドイツに、ヒトラーに対して痛烈な皮肉を込めて作った「独裁者」という映画がありますが、
もし彼が生きていたら、プーチンの愚行に対して何か映像で表現しただろうな…そんなことを思います


今は映画監督も、俳優も、ミュージシャンも(特に我が国では)政治や国際情勢に対して、あまり発言しなくなりました。
ジョン・レノンが生きていたら絶対に世界中に何らかのメッセージを送っただろうし、
忌野清志郎が生きていたら、放送禁止を覚悟で強烈な反戦ソングを歌っただろうな。そんなことを思います


話が逸れてしまいました。下呂の温泉街は温泉街らしい佇まいが、いい雰囲気でした。
かつて温泉地というのは、男性の団体客が多かったので、男性向けの歓楽街が必ずありました。
ストリップ劇場、いかがわしい飲み屋、そして客引きのオバはん…そういったものが温泉街から姿を消しましたね


今は女性グループ、若いカップル、家族連れ、外国人観光客などが温泉客の中心です。
温泉街が健全な姿になるのも、当然の流れかと思います


ワタクシ達はこの後ホテルに戻り、さらに缶ビールを飲んで夜を過ごしました。
ワタクシは気がつくと、布団の中でイビキをかいていたのでした

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


旅行会社がアンケートなどを集計して作った「温泉番付」というのがあって、西日本の順位がこうなってるんですよ。
1位:別府温泉郷、2位:有馬温泉、3位:城崎温泉、4位:下呂温泉、5位:道後温泉、6位:由布院温泉、7位:黒川温泉、
8位:和倉温泉、9位:白浜温泉、10位:加賀温泉郷という順位です。
今回、初めて下呂温泉を訪れたので、これで私は1位から10位までの全ての温泉地を訪れたことになりました。



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