goo blog サービス終了のお知らせ 

よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

紫式部ゆかりの寺-滋賀県大津市:石山寺

2025年04月10日 | 滋賀
Ishiyamadera Temple, Otsu City, Shiga Pref.

さてさて、石山寺を訪れたワタクシは、本堂へとやって来ました


本堂の相の間の東端に「源氏の間」という部屋があり、紫式部の像が飾られています。
石山寺は、「源氏物語」のはじまりの地として有名です。紫式部はお仕えしていた中宮・彰子の要望を受け、
新しい物語を作るために石山寺に七日間参籠していたと伝えられています


その時、琵琶湖の湖面に映った十五夜の月を眺めて、須磨の「今宵は十五夜なりけり」の一節を書き出したことが、
「源氏物語」の始まりだったと言われています。ワタクシは高校生の時、現代国語は得意だったのですが古典が苦手でした。
「源氏物語」「枕草子」「徒然草」なんてのは古典の授業の定番ですが、好きにはなれなかったんですよねぇ


この本堂ですが、石山寺の本堂は正堂(しょうどう)と礼堂(らいどう)を合の間で繋いだもので、滋賀県最大の木造建築物だそうです。
現在の本堂は三代目でして、1096年(永長元年)の再建で国宝に選定されています


1096年というと世界史でいえば「十字軍の遠征開始」という大きな出来事が起こった年でした。
日本では白河上皇が強い力を持つ一方、平氏や源氏という武士が台頭してきた頃ですな


この多宝塔は源頼朝が、平治の乱の後に石山寺が兄の源義平を平清盛から匿ってくれたことへのお礼で寄進したと伝えられています。
1194年に建立されたもので、年代の明らかなものとしては日本最古の多宝塔なんです。もちろんこの多宝塔も国宝です


こうして正面から眺めてみると、優美な姿だなぁと思います。多宝塔としてはこの石山寺の多宝塔と、
高野山にある金剛三昧院の多宝塔がとりわけ美しいと言われるのですが、どうでしょうね


瀬田川、その奥には琵琶湖、そして残雪をまとった比良山系の山並みが見えます。
紫式部はこの場所から、お月様を眺めていたそうですよ


やっと咲き始めていた梅の花に、春の香りを感じるワタクシでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


この写真を撮ったのは3月14日。3月というのは冬と春が同居し、三寒四温の言葉の通り寒さと温かさが交互にやって来るのが常です。
しかし、今年の3月は真冬のような寒さの日があれば、夏日どころか真夏日を記録する場所もあるなど寒暖の差が極端でした。
もう日本は四季のある国から、長い夏と短い冬という二つの季節の国になったような気がします。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村

コメント (26)

梅の花咲く境内-滋賀県大津市:石山寺

2025年04月09日 | 滋賀
Ishiyamadera Temple, Otsu City, Shiga Pref.

さてさて、石山寺にやって来たワタクシは、境内へと進んでいきました


石山寺は琵琶湖の南端近くに位置し、琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川の右岸(西岸)にあります。
高速道路のICからも近く、また京阪電車石山線の石山寺駅も程近い場所にあるので交通の便がすごくいいお寺です


『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などの文学作品にも登場し、
『源氏物語』の作者紫式部は、石山寺参籠の折に物語の着想を得たと伝えられます。
紫式部に関しては、また折に触れて書いていきたいと思います


石段を登っていくと開けた場所があるのですが、多くの盆梅が並べられていました。
石山寺にはいくつかの梅林があるのですが、梅林の梅はまだほとんど咲いていませんでした。
ただ、盆梅の梅だけは見頃を迎えていました


今年の3月は寒い日が多かったせいか、梅の開花はどこも遅れていました。
その一方で月末には3月だというのに夏日になり、30℃を超えて真夏日になる場所までありました。
「三寒四温」という言葉がありますが、これほど「寒」と「温」が極端だったのは記憶にありません


「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉があります。桜の場合、枝の切り口から菌が入りやすく腐りやすいためむやみに剪定してはならず、
一方梅は無駄な枝を切ってやらないと樹形が崩れてしまいよい花や実がつかなくなってしまいます


そのことから、「個性に応じた手の掛け方をすることが大切」という意味で「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉が使われてきました。
しかし、最近は「故事成語」「四字熟語」「ことわざ」などが日常で使われなくなりました。
職場の若い連中と会話をしている時に、そういった言葉を使うと「それ、どういう意味ですか?」と訊かれることがあります。
ワタクシには彼らが使う「バズってる」「バリキショい」なんて言葉の方が意味わかりませんわ


正面に見えるのは「多宝塔」ですが、手前に巨岩が見えていますよね。この石は硅灰石(けいかいせき)と言います。
硅灰石は石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のために変質したものだということですが、
石山寺のように雄大な硅灰石となっているのは大変珍しく、国の天然記念物に指定されています。
「石山寺」という寺名はこの硅灰石に由来しているそうなんですよ


「本堂」が見えてきました。ではでは、本堂に参拝するとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


滋賀県って石山寺以外にも、比叡山延暦寺、三井寺、湖東三山と呼ばれる西明寺、金剛輪寺、百済寺などの名刹も多く、
近江八幡、五個荘金堂、坂本などの歴史豊かな町並みも数多くあります。
琵琶湖、比良山系などの美しい自然にも恵まれ、本当にいいところだと思うんですよ。
ただ、すぐ隣に京都があるせいか、ちょっと地味な感じがしてしまうのでしょうね。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村

コメント (29)

湖国の名刹に向かう-滋賀県大津市:石山寺

2025年04月08日 | 滋賀
Ishiyamadera Temple, Otsu City, Shiga Pref.

さてさて、「MIZUNO CAMPER BASE 富川」でソロキャンプを楽しむワタクシは、前日の夜はかなりの酒を飲みましたが、
いつものように爽やかに目が覚めて、気持ちのいい朝を迎えることが出来ました


この日(3月14日)の朝、滋賀県大津市とはいえ山あいにあるキャンプ場はかなり冷え込みました。
石油ストーブに火を灯し、暖を取りながら朝食の準備に取りかかります


マルチグリドルの上でイングリッシュマフィン、ベーコンを焼き、目玉焼きを作ります。
これを一度に出来るのがマルチグリドルの大きな魅力です


「ベーコンと目玉焼きのマフィン」「ベーコンととろけるチーズのマフィン」が出来上がりました。
朝の日差しがサイトに差し込んできます。この日も晴天に恵まれそうです


もちろんコーヒーも欠かせません。シェラカップで香り高いコーヒーをいただきます


朝食が終わると片付けに取り掛かるのですが、テントも全て片付けが終わった後、イスだけは置いておきました。
朝の柔らかな日差しの中、イスに座ってゆったりと時を過ごします。いい時間を過ごすことが出来ました

「MIZUNO CAMPER BASE 富川」…滋賀県大津市大石富川1丁目11


キャンプ場を後にしたワタクシは、車を20分ほど走らせて「石山寺」にやって来ました


石山寺は西国三十三所観音霊場第十三番札所として、また近江八景「石山の秋月」としても名高い寺院です。
奈良時代、聖武天皇の勅願により良弁僧正が開基したのが石山寺の始まりです。
東寺真言宗の大本山であり、今頃は桜で境内が彩られているはずです


この日はまだまだ桜の蕾は固かったですが、梅の花を見ることができるだろう…ワタクシはそう思って石山寺を訪れました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


キャンプ場で朝を迎えると、野鳥の声が聞こえてきたり、太陽の動きによる気温の変化を体感したりします。
ゆっくりと時間をかけて朝食を食べ、朝食の後にゆったりとした時間を過ごしていると、
日常では10分ほどで朝食を済ませているので、随分と贅沢な時間を過ごしているなぁと思うんですよ。
こんな「非日常」がキャンプの魅力なのでしょうね。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村

コメント (25)

揺らめく炎-滋賀県大津市:「MIZUNO CAMPER BASE 富川」

2025年04月07日 | 滋賀
“MIZUNO CAMPER BASE TOMIKAWA”, Otsu City, Shiga Pref.

さてさて、「MIZUNO CAMPER BASE 富川」でソロキャンプを楽しむワタクシですが、
夕食を終えてしばらくすると夜の帳が下りてまいりました


オイルランタンは明るさや使い勝手という部分においては、LEDランタンなどに負けてしまうでしょう。
しかし、オイルランタンの薄暗い炎の揺らめきには心を惹かれます。
薄暗い中にオイルランタンを灯して、炎が揺れるのを静かに眺めるのはワタクシにとってキャンプの楽しみの一つです


キャンプ場が夜の静寂に包まれてきました。薪に火をつけて焚き火を楽しむ時間がやってきました。
奥に見える木々は梅です。梅の花が咲いていたら、ライトアップされて綺麗だったでしょうね


三脚を立ててスローシャターで焚き火を撮ると、はじけて飛んでいった火の粉の軌跡が写ります。
焚き火の揺らめく炎を眺める時間は、キャンプで一番楽しい時間のように思います


このキャンプ場は滋賀県大津市にあるのですが、琵琶湖畔からは離れた山あいに位置しています。
陽が沈むと、一気に気温が下がっていきました


オイルサーディンに刻みネギをたっぷりと乗せ、少し醤油を垂らしてバーナーで温めます。
熱々のオイルサーディンをリッツ(クラッカー)の上に載せていただきます


もちろんお酒も用意しています。安物ではありますがチリ産の赤ワインをいただきます。
時間はたっぷりありますので、ゆっくりとワインを飲むとしましょう


曇っていた空が晴れてきて、お月様が姿を見せてくれました。ここは日本です。
満月だからと言っても、狼男が現れる心配はありません


この日、キャンプ場にはワタクシを含めて4組のキャンパーしかいませんでした。
ソロ(ワタクシですな)、若いカップル、女性の二人組、ワン子連れのご夫婦という4組です。
みなさん、静かな夜を楽しもうという人ばかりなのでしょう。
大きな声を出す人も、騒ぎ立てる人もいないので、静かに焚き火を楽しむことが出来ました


気がつけばワインが一本空になっていました。そろそろテントの中に入って、寝る準備をすることにしましょうか

「MIZUNO CAMPER BASE 富川」…滋賀県大津市大石富川1丁目11

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


一人で過ごす静かな夜…テレビもなく、ネットも使わず、自分の内面と向き合う時間です。
私は子どもの頃、両親が共働きで一人で過ごす時間が長かったせいか、一人でいる時間が苦になりません。いえ、むしろ好きです。
ソロキャンプ、一人旅、ぼっち飯…どれも私にとっては楽しい楽しい時間なのです。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村

コメント (30)

男の「キャンプ飯」-滋賀県大津市:「MIZUNO CAMPER BASE 富川」

2025年04月06日 | 滋賀
“MIZUNO CAMPER BASE TOMIKAWA”, Otsu City, Shiga Pref.

さてさて、ソロキャンプを楽しむために大津市の山あいにある「MIZUNO CAMPER BASE 富川」にやって来たのですが、
テントを張り、テント周りの準備も終了いたしました


よっちん氏はまず軽く「スパークリングワイン」を一杯、いや、一缶いただきます。さあ、夕食の準備に入るとしましょうか


準備した食材は「豚肉」「刻みネギ」「ミックス野菜」「ひき肉」「サトウのご飯」「キムチ」
そして調味料等で「ウエイパー」「塩コショウ」「醤油」「焼き肉のタレ」「ごま油」です


2つのシングルバーナーを使い、フライパンとマルチグリドルで調理を初めていきます


どーですか。「ひき肉とミックス野菜、卵の炒め物」です。味付けはウエイパーと塩コショウに軽く醤油を垂らしました。
卵で味がまろやかになりますな。野菜はシャキシャキ感を残しておきました


どーですか。「豚肉とキムチの炒飯」です。味付けは焼き肉のタレ、隠し味に醤油です。
男のソロキャンプですので、簡単なものしか作れません。しかし、味は間違いありません


もちろん大好きな「キリン一番搾り」は2本用意してあります。よーく冷やしておきました


スーパーで売ってるミックス野菜って便利ですよね。一人分使い切りなので、食材を無駄にすることがありません。
フードロスを減らすためにはみんなが残食をなくすことも、大切なことだと思います


この炒飯ですが、ちょっとお焦げになったくらいのところがとりわけ美味しいのでした。
サトウのご飯って炒飯や雑炊にするのであれば、温めずにそのまま使えるので便利なんです


「アサヒ生ビールマルエフ」も2本用意しておきました。おつかれ生です

「MIZUNO CAMPER BASE 富川」…滋賀県大津市大石富川1丁目11

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


キャンプにはさまざまな楽しみがありますが、「食事とお酒」というのも楽しみの一つです。
ですので、ソロキャンプであってもインスタントラーメンやコンビニ弁当は選択肢にありません。
それは「美味しくない」とかではなく、「料理を作る楽しみ」が無くなってしまうからなんですよ。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村

コメント (33)