花とおじさんの ほろ酔い日記

若い頃からのテニスに加えて2007年からランニング。2015年から水泳と筋トレ、2023年からパドルテニスを始めました。

第21章 おまけの手術 成功

2022-09-07 17:44:11 | 健康・医療

膀胱がん再発予防のBCG注入治療の副反応のうち、極めて稀な症状「精巣上体炎(副睾丸炎)」を経験することが出来ました。

しかも4ヶ月経っても治らないという、更に稀なケースで、右側の睾丸を摘徐する経験も出来ました。

ラッキーと思えます。

こう言えるのは無事に終ったからです。

手術日(9月5日)から三日目の明日(8日)に退院です。

おかげさまで順調に経過する事が出来ました。

美味しい夕食の後でこの記事を書いています。

 

写真は自分の部屋からの青空と白雲です。

昨日撮ったものです。

九州地方に予想されてた台風もおとなしく消えたようで嬉しい日でした。

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第20章 2回目 手術後の検査結果

2022-08-24 11:10:32 | 健康・医療

7月27日(水)の2回目の手術から約4週間後の8月22日(月)に手術後の「病理検査結果」の説明を受けました。
がんの深さ、悪性度のどちらも「ごく軽度」の判定で、いわゆる「早期がんでした」と明るい結果の説明でした。
今後は、定期的に検査をして様子をみていくと。

やれやれ、結果を聞くまでの長かったこと、考えたくなくても(もしも、悪い結果だったら、、)との思いが
時々よぎりました。
でも、(そうなったらなったで、前向きに取り組んで行こう!)ともう一人の自分に励まされました。

ということで、「がん」に関しては一段落しました。

 

次は別件の「睾丸(精巣上体炎)の腫れ」の問題です。

4月20日から発症してもう4ヶ月。腫れはやや小さくはなったものの、元には戻りにくい状態です。


診断の結果は、
「これまでの検査の結果から、副精巣炎と診断されました。炎症がひどく、抗生剤でも完治していません。
一部炎症のために皮膚の融解も起きています
」とのこと。

このまま長引いても回復の見込みは無く、好きなテニスや水泳も出来ないなど行動に制限され続けては困ります。
なので、先生とも相談して「右の睾丸を摘除」することにしました。

精巣摘除術」です。
今度は内視鏡ではなくて陰曩の皮膚を外側から切開して、炎症している精巣を取り出し、皮膚を縫合して終了。
全身麻酔で1時間程度の手術。その後、傷の回復まで4~7日程度の入院です。

 

2週間後の 9月4日(日)入院、翌日9月5日(月)手術と決まりました。
退院したらまたご報告致します。

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第19章 「退院」

2022-08-02 12:59:32 | 健康・医療

              サルスベリが満開

 

再発」については、

7月26日(火)午後に入院。翌27日(水)に手術、30日(土)退院 の予定でした。

予定通りに 7月30日(土)のお昼前には無事に自宅に帰りました。

やはり、自宅が一番です。ホッとしました。

 

2回目の手術は初回に比べると「軽かった」ということで、手術時間も短く、麻酔から覚めるのも早かったです。まだ手術台に居る段階から覚醒したので、術後の処理をするスタッフさん達のキビキビした動きも見ることが出来ました。

(初回は病室のベッドに戻ってから覚醒していたので、動きを見ることは出来ませんでした)

 

帰宅後は、親族や友人達に報告の連絡や、留守中に溜まった新聞の切抜き、録画の整理など、バタバタと忙しくしていました。

やっと、今日になって「ブログ」にも報告をと。とりあえず無事に帰還したことをアップしました。

今回の手術の結果、病理検査の結果については、8月22日(月)に説明を受けます。

それまではしばらく静養します。

なにせ、猛暑とコロナの真っ最中ですからね。

皆様も、お大事にお過ごしください。

取り急ぎ、一報しました。

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第18章 「再発」

2022-07-13 11:38:00 | 健康・医療

7月11日(月)9時30分 術後5ヶ月目の検査です。

膀胱鏡検査は2回目。 慣れたものでした。

最初の検査(2月9日)は緊張もあって痛みを感じましたが、今回はそれも少なかったようです。

モニターを見ます。

ところどころに「?」と思えるところがあるのでしょうか、院長先生は何度か角度を変えて確認しているようです。

(う~ん、100% OKではなさそうだな?)と思いました。

検査は数分で終わり、その後で説明がありました。

「残念ながら、酷い状況ではありませんが、数箇所に小さな再発が認められます」

「放って置くわけにはいきませんので、もう一度(TUR-BT)削りましょう」と。

期日は 2週間後の7月26日(火)午後に入院。翌27日(水)に手術、30日(土)退院。

正直言って、ショックでした!(初診の時よりもショックは大きいかも)

再発予防の為の苦しいBCGを6週間がんばったのに、、、と。

でも、BCGは再発率を少し改善するための療法で、100%防止出来るものではないことと、事前に理解していたものの、
アッサリと「そうですか」と認めることは出来なかった。

でも、5ヶ月目で発見出来たので、数も少なく、小さな芽が出ているようなものなので、早めに摘み取るのがベターであること。

そう自分に言い聞かせながら、2日経ってやっと受け入れることにしました。

そういえば、初診の時には膀胱鏡検査の後に、血尿が出て、4日後にやっと止まったことを思い出しました。

しかし、今回の検査では、まったく血尿は出ません。
これは喜ばしいことではありませんか。
「軽い」ってことの証明ではないでしょうか?

そのように自分に言い聞かせています。

検査後に「再発」の一報を受けた家族は「ビックリした!」と。

本人以上に心を痛めたことでしょう。

帰宅すると、割と平穏を装っていましたので、私も元気に振舞いました。

*前の記事に、とほさんからコメントを頂いたので、勇気を出して記事アップしました。

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第17章 「BCG膀胱内注入療法」6回目、最後の戦い

2022-06-11 11:28:40 | 健康・医療

6回目(5月16日)、いよいよ最後の治療、卒業試験である。

今回が最終日とあって処置前に院長の問診にて説明があった。

① 前回採取した尿細胞検査の結果はOK
   (悪性細胞は検出されなかった)

② 今回で一応BCG治療は終わり、
  次回は2ヵ月後の7月11日(月)に尿検査と膀胱鏡検査で再発状況を調べることになる。

③ 睾丸の腫れは、一旦大きくなると元に戻るには数ヶ月かかる。

④ 抗生物質は通常3週間程度だが、まだ睾丸の腫れが引かないので、あと2週間分出しておくが、飲みきったらそれまで。
  結局、抗生物質(レボフロキサシン錠500mg)は6週間分を飲みきることになった。

 

さて、その説明の後に最後のBCG注入

最後の副作用はこれまでの最悪! であった。卒業試験は厳しかった。

月曜日の午後は薄い血尿が出て、かさぶたも出た。
夕方から発熱、38.6度と最高値を記録した。
解熱鎮痛剤「カロナール」を飲んだ。
(5月16日)月曜日の頻尿35回。 

 

(5月17日)火曜日の1時30分にやっと平熱に戻った。頻尿24回と下がった。

 

(5月18日)水曜日には嘘のように快調となって散歩も出来るようになった。
カロナールノ服用回数も半分になった。頻尿23回

(その後は徐々に副作用も減ってきて、週末には頻尿 14回となった)

 

(5月20日)金曜日からは念願のプールを再開することが出来た。
コロナ禍にあって中断していたのだが、このところ感染者数も減ってきて、プールは安全との証明もされてきたので、家族の了解も得られて安心しての再開であった。なんと今年3回目である。
久しぶりのプールはとても気持ちの良いものだった。水の中がこんなに自由で心身ともにリラックスできることを再認識した。
久しぶりにプール友とも会えた。それぞれにコロナ禍で控えていたという。
中には2年ぶりの友も居た。互いに再会を喜び合った。


そして(5月22日)曜日が来た。
大相撲は千秋楽。一人横綱の照ノ富士が怪我を乗り越えて優勝したのも大いに励みになった。

相撲が終わって、ハット気が付いた。
「そうだ、明日からはもうBCGに行かなくて良いんだ!
恐怖月曜日とはグッバイになったのだった

 

長い長い6週間であった。入院から手術を経て、一番辛かったのが BCG治療だった。

 

次回、7月11日(月)までの 7週間を思い切り楽しんでおこう! 

 

それまでは、しばらくお休みいたします。    (つづく)

 

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第16章 「BCG膀胱内注入療法」との戦い3回目以降

2022-06-09 10:20:27 | 健康・医療

月曜日にBCG注入治療して副作用が出て「発熱」&「頻尿」に苦しみ、その後徐々に軽減して
週末には快調になるのであるが、また月曜日にドーンと地獄に落下する感じである。

3回目(4月25日)は2回目よりもさらに酷くなった。
月曜日の頻尿がなんと37回である。
も金曜日まで37度前後と長引いた。
「ふうっ!」とため息をついた。
毎日2~3回、鎮痛剤「カロナール」を飲んでいる。

院長先生の問診で,
副作用が酷くなってきているが、何とか最低でも4回はやったほうが良いですよ」と勧められて、
頑張ります! 来週もお願いします!

 

4回目(5月2日)の月曜日は、頻尿こそ31回と、2回目よりも減ったが、薄い血尿が出てきた。かさぶたも2度排出された。排尿痛も少しあった。はやはり37.7度。

火曜日には血尿は消えた。熱も37.7度あったが、水曜日には下がった。

週末には頻尿切迫感がやや落ち着いてきた。睾丸の痛みと腫れはまだ継続している。
解熱鎮痛剤「カロナール」を継続して飲んでいる。

 

5回目(5月9日)、また酷くなった。頻尿 37回38.5度とこれまでの最高。
薄い血尿がまた出た。かさぶたも2回出た。水曜と木曜日にもかさぶたが1回出た。

睾丸の腫れも大きくなって鶏卵とほぼ同じ位になった。はここからも出ているのだろう。
アイスパックで冷やすと良いとの記事を見つけて実行してみた。
なるほど効果はあった。痛みがワンランク下がった。

週末には頻尿16回と、快調に戻った。



さあ、あと1回で終わるぞーーー! 頑張ろう! 

(つづく)

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第15章 「BCG膀胱内注入療法」との戦い

2022-06-06 09:43:32 | 健康・医療

さて、1回目の治療のあとは日増しに頻尿が酷くなってきた。発熱無いのでまだましか?
とにかく「頻尿」には参った。そして一番困るのが「切迫性」である。
(さあ、トイレに行こうかな)と思った時から秒読みが開始される!
5.4.3.2.1.。。0 
待て待て!)と命じても、どうにも止まらない。何度もヤバい目にあった。そこで家族にお願いをした。
トイレの蓋は開けといてください!  便器の蓋を開けるその1秒が命取りになるのだ。

一日中 トイレの中で暮らしたい!とマジに思う。

6日目には1日の排尿回数は20回になった。(その後を思えばまだまだ軽いのであるが)


4月18日(月) BIG膀胱内注入療法の2回目

コロナのワクチンでも回を増すごとに副反応が強くなるというが、BCGワクチンもその通りであった。

この日の尿の検査結果は蛋白が2+、潜血反応も2+。白血球の数も随分と増えていた。
膀胱がBCGによる刺激で「膀胱炎」の症状を起こしているのであると。
抗生物質(レボフロキサシン錠500mg)と解熱鎮痛剤(カロナール錠200)が処方された。

夜になると発熱! 37.3度。 平熱が36.5度であるから辛い!
頻尿はさらに増して、25回
処方されていた鎮痛剤(カロナール)を飲んで4時間後にやっと平熱に戻った。


注入から翌々日の水曜日になると新たな副反応(副作用)が出た。

事前に説明された資料に記載された副作用は次の通りである。
1.膀胱炎症状(排尿時痛、頻尿、切迫感、血尿など)
2.発熱(48時間以上持続する38度以上の発熱の場合は注意してください)
3.播種性BCG感染(48時間以上つづくインフルエンザ様症状、38度以上の発熱)
4.局所性BCG感染 (腎・泌尿器尿経路のBCG感染:精巣上体炎、腎炎など)
5.間質性肺炎
6.全身性過敏性反応(皮疹やアナフィラキシー様反応。関節炎など)
7.結膜炎
8。萎縮膀胱
9.その他(肝機能障害。倦怠感など)

あらためて見てみると凄い副作用である。
このうちの、太字部分が自分に発生した副作用である。

新たな副作用とは、4番目の精巣上体炎(副睾丸炎)であった。

2回目のBCG注入の2日後(4月20日)から右側の睾丸が腫れてきても出ている
触ると痛みがある。
ネットで精巣上体炎を調べてみたら自分の症状と全く同じで、TUR-BTやBCG治療時に感染することが分かった。

さいわい、膀胱炎症状で処方された抗生物質薬で間に合った。

初めての経験。BCG注入の5日後(4月23日)にはテニスボールほどに大きくなっている。
歩くのにも邪魔になるし、椅子に座るときにも注意が必要である。無造作に座るとお尻で踏んづけることになるから。
起居動作が慎重になった。散歩も控えることに。


さあ、早く治まって欲しい。新たな副作用精巣上体炎頻尿とともにこのあとも続いた。 

(つづく)

 

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第14章 「BCG膀胱内注入療法」の治療開始

2022-06-03 15:21:41 | 健康・医療

ご注意:この記事は同じ病の方々に少しでもお役に立てればと思い立ち上げました
 なので症状もなるべくありのままに書いて行きますので、気分を悪くされる方はご注意下さいますようにお願いします。

3月14日(月)の検査結果説明を受けてから約1ヶ月は病を忘れるほどの快調な日々を送った。
つまり「手術日の2月24日以前の状態」に戻っていたのであった。

東京都のコロナ感染者数も5桁から4桁に下がってきた。
テニスも復活。あまりにも調子が良いので、
「本当は手術なんかしてなかったんじゃないの?(笑)」との仲間の声も聞かれたほど。
桜の季節でもあるので散歩も頻繁に、1日1万歩を超える日が続いた。


4月11日(月) BCG膀胱内注入療法の1回目 
ついにBCG療法の日が来た。大事な日は、時は、必ず来るものだ。
昨夜は、今日の治療を思い、あれこれと心配になる夢を見ていたと思うが想い出せない。

10時の予約であるが、早めに出たので9時22分に病院受付。待合室は10人ほど。
待つこと1時間以上。座ってばかりだとエコノミー症候群になるので立ち上がり、玄関付近まで何度か歩いた。
その後、案内掲示板に自分の番号が表示された。
11時過ぎに診察室へ入る。院長先生と1ヶ月ぶりに会う。
「その後の体調は如何でしたか?」
「頻尿だけが悩みです」
「今日のBCGでまた頻尿になるかも知れませんが必要な治療ですから」

治療内容と副反応について一通りの説明がある。そして同意書の必要なことの説明。
待合室に戻ってしばらくした後に看護師さんが同意書を持参したのでサインした。

さて検査室へ入るちょっと緊張する。
ベッドが二つある。狭い部屋だ。
「ここで待っててください」とカーテンを閉められて待つ。
しばらくして向かい側ののベッドに男性患者が来た。どうやら心電図を撮るみたい。

ここで10分くらい待ってからやっとBCGの準備作業で看護師さんが来た。
検査初日みたいに検査椅子に座ってやるのかと思っていたのに、こんなベッドの上で処置するのか。
ズボンとパンツを下げさせられて丸出し!そのあと一枚の紙をかぶせてくれた。
このままで待つ。するとまた院長先生がやって来た。他の医師か看護師さんがやるのかなと思っていたけど。
注入処置の状況を首を起こして見ていた。
直径4mmほどの透明なカテーテル(チューブ)を入れてくる。
 「寝ててくださいね」。首を下ろした。
 ちょと「ムゥ!」と痛んだが程なく膀胱に通じて、その手元を直径5cm位の太い注射器につないだ。BCGが入ってくるのは感じられた。透明な液である。
「50cc位ですか?」 「そうです」
1分程で処置は終わった。
 「ではそういうことで」と院長先生はあっけなく去った。
その後、看護師さんからこの治療後の注意事項を説明してくれる。

会計を終えて病院を出て歩き出す。バス停近くで急に尿意がきた! 
(ムムッ!もうきたのか!) 
我慢の限界を超えて前を押さえてじっとした。チョイ漏れしたが用心のために「尿漏れパッド」 を着けていたのでそれで治まってくれた。ホッとした。
(今ので5ccくらい漏れただろうか?) 

バスが来た。入り口すぐの席に座った。家族にLINEで現状を報告した。
バスを降りて歩き出すと、また尿意がきた。途中で止まってほんの少し搾り出す。 
(これでまた10cc漏れた?) 
ゆっくりと歩くことにした。途中の民家の玄関先にピンクの石楠花が咲いてたので撮った。
もうすぐ自宅付近まで来たところでまたも激しい尿意! (ここでまた10cc漏れた?) 
やっと帰宅、12時。パッドが吸水して膨らんでいるようで、座るのを我慢して立ったままで昼食。
まだ我慢しなければならないのだ。

13時40分で注入から1時間40分経過した。2時間まであと20分だが、もう我慢の限界とトイレへ行く。
全部排尿(BCG排出)した後に、ポコポコと気泡が数回出た。注入時に空気が入ったのだろう。

その後は「便器に付着したBCGを除菌するために塩素系漂白剤を便器内に200cc入れて、ふたをして5分間待ってから流すこと」と説明を受けていたので実行した。

17時に夕食。マグロ、竹の子の煮付け、汁物の美味しいこと! 
焼酎の代わりに水をコップについで飲んだ。

夜間も平熱のまま。頻尿は1時間毎と短くなってきた。

 

最初のBCG注入。だいぶ経験できたので次回はもっと上手く出来るだろう。
① 検査日は朝から水分控えめに。② 吸水パッドを付けて行く事。 ③ 出発は30分遅く出てもよさそう。

 

翌日、4月12日(火) 頻尿 昨日1日で15回。夜間も1時間毎であった。
しかし朝になっても熱は上がらない副反応があまり無い
喜ばしいことではあるが、ちょっと心配無きにしも非ず。
(注入後にちょい漏れしていたからかな)
しかし、頻尿は1時間に一回と確実に増加した。血尿は無い。
今晩まで様子を見よう。

(つづく)

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第13章 検査結果説明

2022-05-31 10:44:20 | 健康・医療

手術から18日後の3月14日(月) 手術と検査結果の説明を受ける日が来た。
いよいよ運命の時、しかし昨日までよりも落ち着いていた。今回は家族同伴で説明を受けることが出来る。 

タクシーで17分、9時43分に到着した。10時の予約だが1時間後にやっと1番の診察室へ。
院長に挨拶して家族とともに入る。
院長は手術中の画像と細胞診断結果などをパソコンで見せながら丁寧に説明してくれる。
そして肝心の結果は? 
根の浅い「上皮内がん」で「典型的な早期がんでした」と。 
家族と目を合わせてホッとした。

「前立腺との境目のがんが少し大きかったが綺麗に取れました。前立腺への転移は無かったので良かっ たですね」と。

「ステージはいくつですか?」と聞いたら

「ここではステージという言い方はしませんけど、しいて言うとステージ1ですね。2だともう膀胱を取らなくてはなりませんから」

「転移はありましたか?」
 
「そもそも「転移しているならば悠長なことを言っておられませんでしたよ。転移が無いので今回の手術をした訳です」」と。

(これも嬉しかったが、それを手術前に言って欲しかったなとは思ったが、結果が良くてとても嬉しかった)

このあと15分ほどの詳しい説明があった。

「早期がんでしたが、残念ながらTUR-BTだけでは約45%が再発するという報告があります。
なので、今後は再発予防のための「BCG膀胱内注入療法」をお勧めします。

「BCG膀胱内注入療法」についての説明
手術でがんを取り除いても。残存するがん細胞による再発、進展の予防のため、細い管を尿道から挿入しBCG(結核性の毒性を弱めた製剤で結核予防ワクチンBCG)と同じものを、週1回、6~8週間注入するスケジュールが世界的標準です。
副作用は膀胱刺激症状(頻尿・排尿時痛)・血尿・発熱・倦怠感などが認められます。
膀胱がんは再発率も高いため、少なくとも5年間は尿細胞診と膀胱鏡などを組み合わせた経過観察をします」

「ぜひお願いします」

約1ヵ月後の4月11日(月)から始めて合計6週間治療を受けることになった。


その後2、3の質問をした。
答えは「テニスも水泳も自転車もお酒も、普通どおりの生活で良いですよ」
家族も一緒に聞いてくれたので、(どうだ!  良く聞いてたよね!)と思った(笑)

帰宅は12時過ぎ。途中で買った寿司をと少しだけのお酒で乾杯!
その後、親戚や友人たちに結果を報告した。みんな喜んでくれた。
この夜はやっとゆっくり眠ることが出来た。 \(^o^)/


さあ、4月11日まで、憂い無く過ごそうと思った。 (つづく) 

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第12章 入院生活(5泊6日)

2022-05-25 17:28:07 | 健康・医療

2月25日(金)からベッドでの生活が始まる。

朝6時過ぎに看護師さんが検温に来て、その時左腕から採血した。
8時過ぎの回診で採血結果は感染症なしでOK。

食事後はリハビリのため院内の廊下を歩く。

カテーテルを挿入してチューブで尿袋と繋がれているので、動きに制限がある。
トイレに行ったり廊下を 散歩する時には袋を取り付けた点滴用のポールを右手で押して歩く。
廊下は片道で20メートルくらいなので何度も往復する。
同じスタイルの仲間が2、3人と歩いている。すぐに友達になった。歩きながら自分の病名と状態、さらには自己紹介まで。
膀胱がんは僕一人だけで、あとはみな前立腺がんの人だった。
この病院は特に「ロボット支援前立腺全摘出術」では国内デトップクラスの実績を誇っている。特に院長先生が名医である。


★ 夕食前に左背中が猛烈に痛くなってきた
夕食はパス。寒気がして全身が震えだした。
今晩から担当になった看護師さんには気の毒だったがついにナースコールでSOS!
看護師さんはすぐに飛んできて右腕から痛み止めの点滴をしてくれた。二時間ほど効くそうだ。
水腎症(腎臓から流れ落ちて膀胱に繫がる入り口の穴がふさがって腎臓に水が溜まることを言う)だと思う。

その後22時過ぎにもう一度痛みが来たがこれは痛さ7程度。その後徐々に痛みは治まった。
当直の医師にも来てもらった。明朝採血して感染していないかどうかを調べますと。

痛みを紛らすためにタブレットでYoutube「サンドイッチマンのコント」を見ながら眠った。

2月26日(土)

早朝5時、昨夜の痛みはすっかり無くなり、スンナリと排便出来た。6時にベッドで採血して検査に出した。
8時、朝食。食欲は3程度。日勤の看護師さんが検温に。
8時46分、昨夜の医師が血液検査結果を報告に来た。結果は異常なし。

その後回診で院長先生がマスクして。静かな声で昨夜の痛みの原因説明。
(手術により膀胱内部の腫れで水腎症になった可能性がある)とのことだった。

その後、(当初の退院予定日の) 「27日退院がご希望ですか?」と聞かれた。
僕は昨夜のことがあったので用心のために、もう一日伸ばせるならと28日にしてもらった。
結果、5泊6日間の入院となった。

術後の回復が順調とのことで、朝10時にカテーテルの管を抜くことになった。
処置室で医師が抜くのかと思っていたら、ベッドに看護師さん来て、「では抜きまーす」と言ってチョロット抜いてしまった。なーんだ、簡単なんだ。
チューブが抜けたので動きは楽になった。その後の排尿時には初めに血の泡がブクブクと出た。

しかし、動きがとても楽になって嬉しくて廊下はもちろん、階段も何度か上下して動き回った。

27日も同じように動き回った。

28日(月) 退院日がやってきた。
9時半過ぎに荷物の片付けも済んで退院の準備が出来たので看護師さんに通知。
すぐに看護師さんがベッド廻りを点検した後、大きな方の荷物を持ってくれた。
友達となったKさん達がエレベーターまで見送ってくれた。(もう二度と会うことは無いだろうが)

入院費用の支払いをすぐに済ますとタクシーを呼んでもらった。すぐに来た。とても丁寧な運転手さんだ
った。家のすぐ手前で降りて、家族に電話して迎えに来てもらった。

10時の帰宅後はあれこれと荷物の整理や親戚一同や友達に退院の報告などで忙しかった。

「5泊6日」の入院、まずは無事に帰宅できた事を感謝した。


このあと、血尿はだんだんと薄まり、4日後には平常に戻った。頻尿も徐々に改善されて日常生活は以
前に戻った。
人間の回復力に今更ながら感心した。


次の外来予定は手術から18日後の3月14日(月)、手術の結果説明を聞きに行くことである。
手術時の膀胱内の様子や、採取した細胞組織の詳細な検査結果が判明するのである。
これを聞くまでがドキドキするのであるが、幸運を祈りながら。 (つづく) 

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