花とおじさんの ほろ酔い日記

若い頃からのテニスに加えて2007年からランニング。2015年から水泳と筋トレ、2023年からパドルテニスを始めました。

第12章 入院生活(5泊6日)

2022-05-25 17:28:07 | 健康・医療

2月25日(金)からベッドでの生活が始まる。

朝6時過ぎに看護師さんが検温に来て、その時左腕から採血した。
8時過ぎの回診で採血結果は感染症なしでOK。

食事後はリハビリのため院内の廊下を歩く。

カテーテルを挿入してチューブで尿袋と繋がれているので、動きに制限がある。
トイレに行ったり廊下を 散歩する時には袋を取り付けた点滴用のポールを右手で押して歩く。
廊下は片道で20メートルくらいなので何度も往復する。
同じスタイルの仲間が2、3人と歩いている。すぐに友達になった。歩きながら自分の病名と状態、さらには自己紹介まで。
膀胱がんは僕一人だけで、あとはみな前立腺がんの人だった。
この病院は特に「ロボット支援前立腺全摘出術」では国内デトップクラスの実績を誇っている。特に院長先生が名医である。


★ 夕食前に左背中が猛烈に痛くなってきた
夕食はパス。寒気がして全身が震えだした。
今晩から担当になった看護師さんには気の毒だったがついにナースコールでSOS!
看護師さんはすぐに飛んできて右腕から痛み止めの点滴をしてくれた。二時間ほど効くそうだ。
水腎症(腎臓から流れ落ちて膀胱に繫がる入り口の穴がふさがって腎臓に水が溜まることを言う)だと思う。

その後22時過ぎにもう一度痛みが来たがこれは痛さ7程度。その後徐々に痛みは治まった。
当直の医師にも来てもらった。明朝採血して感染していないかどうかを調べますと。

痛みを紛らすためにタブレットでYoutube「サンドイッチマンのコント」を見ながら眠った。

2月26日(土)

早朝5時、昨夜の痛みはすっかり無くなり、スンナリと排便出来た。6時にベッドで採血して検査に出した。
8時、朝食。食欲は3程度。日勤の看護師さんが検温に。
8時46分、昨夜の医師が血液検査結果を報告に来た。結果は異常なし。

その後回診で院長先生がマスクして。静かな声で昨夜の痛みの原因説明。
(手術により膀胱内部の腫れで水腎症になった可能性がある)とのことだった。

その後、(当初の退院予定日の) 「27日退院がご希望ですか?」と聞かれた。
僕は昨夜のことがあったので用心のために、もう一日伸ばせるならと28日にしてもらった。
結果、5泊6日間の入院となった。

術後の回復が順調とのことで、朝10時にカテーテルの管を抜くことになった。
処置室で医師が抜くのかと思っていたら、ベッドに看護師さん来て、「では抜きまーす」と言ってチョロット抜いてしまった。なーんだ、簡単なんだ。
チューブが抜けたので動きは楽になった。その後の排尿時には初めに血の泡がブクブクと出た。

しかし、動きがとても楽になって嬉しくて廊下はもちろん、階段も何度か上下して動き回った。

27日も同じように動き回った。

28日(月) 退院日がやってきた。
9時半過ぎに荷物の片付けも済んで退院の準備が出来たので看護師さんに通知。
すぐに看護師さんがベッド廻りを点検した後、大きな方の荷物を持ってくれた。
友達となったKさん達がエレベーターまで見送ってくれた。(もう二度と会うことは無いだろうが)

入院費用の支払いをすぐに済ますとタクシーを呼んでもらった。すぐに来た。とても丁寧な運転手さんだ
った。家のすぐ手前で降りて、家族に電話して迎えに来てもらった。

10時の帰宅後はあれこれと荷物の整理や親戚一同や友達に退院の報告などで忙しかった。

「5泊6日」の入院、まずは無事に帰宅できた事を感謝した。


このあと、血尿はだんだんと薄まり、4日後には平常に戻った。頻尿も徐々に改善されて日常生活は以
前に戻った。
人間の回復力に今更ながら感心した。


次の外来予定は手術から18日後の3月14日(月)、手術の結果説明を聞きに行くことである。
手術時の膀胱内の様子や、採取した細胞組織の詳細な検査結果が判明するのである。
これを聞くまでがドキドキするのであるが、幸運を祈りながら。 (つづく) 

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第11章 手術日

2022-05-22 11:20:44 | 健康・医療

2月24日(木) いよいよ手術日がやってきた。
手術名は「経尿道的膀胱腫瘍切除(TUR-BT)」 

目的は腫瘍が癌なのか良性かを組織学的に診断するとともに、もし悪性であった場合、癌の悪性度、根の深さを調べる。根が浅い腫瘍でこの手術で十分に切除できていれば診断と治療 を兼ねることになる。

尿道の入り口から膀胱へ内視鏡を入れて膀胱腫瘍を切除する。また正常の膀胱粘膜からも組織を採取する。手術時間は30~60分の予定。


朝6時、ベッドに看護師さんが来て血圧と体温、オキシメーターを測定。いずれも異常なし。
す ぐに手術着に着替えて点滴開始。

8時。手術をより確実にするための薬(アラグリオ)を飲む。以後は強い光に当たるのが禁止される。 また手術後は当分は動けないために、いわゆる「エコノミー症候群」を予防するために両足に弾性ストッキングを装着した。

8時25分。遮光布をかぶりトイレに移動。遮光された暗い個室で。排便。

8時40分に看護師さん、そのあと9時に回診。院長と今日の手術担当の医師が説明。まもなく手 術室(地下1階)に移動するとのこと。

9時半にエレベータで降りて地下の手術室へ歩いて行く。看護師さんが付き添い。
手術台に寝かされた。すぐに点滴と酸素マスクで全身麻酔が始まった。

(以後の記憶は無い)

11時、気がつくと自室のベッドの上だった。まったく痛みは無かった。酸素マスクをつけている 。
尿道にはカテーテルが膀胱内部まで差し込まれており、チューブで尿袋に繋げてある。右側の太ももにチューブを接着テープで固定してある。動くには点滴用のポールを押しながらで不便である。

11時過ぎに我が家に執刀担当のG医師から報告電話があったそうだ。
「合併症もなく無事に手術が終わりました」と。
家族も一安心し、親戚一同に報告したとのこと。

(つづく)

2月24日のこの日は、ロシアがウクライナに侵攻し始めた日であった。

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第10章 入院当日

2022-05-20 20:27:31 | 健康・医療

久しぶりです。やっと充電が終わりました。また、少しずつ記事アップしていきたいと思います。

2月23日(水) 入院の予約時間は14時30分。
13時55分にタクシー呼んだ。玄関で家族が見送る。タクシーはすぐに来た。
予定通り17分で到着。2,580円。
祝日なので玄関は閉鎖されていた。玄関横の非常口のインターホンで開けてもらった。
ロビーには誰もいない。照明も暗いまま。まもなく若い小柄の女性看護師さんが来た。

入院手続きの書類提出。保証金の5万円、薬手帳を渡す。
その後、窓際でPCR検査。生まれて初めての新型コロナの検査。鼻の奥に細い棒をさしこまれでちょっとウッ!となった。

検査結果判明まで10数分かかるのでこの間にも手続き。まもなく結果陰性が判明して病棟へエレベーターで3F。僕の部屋は308号室。4人部屋だが先客一人(氏)64歳のみ。軽く挨拶して入る。彼は昨日(22日)に前立腺全摘出手術を受けたという。

入り口から左の狭くて薄暗い所がが僕のベッドだった。
僕の手術時には光に反応する薬(アラグリオ)を飲むので以後48時間は強い光を浴びてはならないのでこの薄暗いベッドになっているのだった。
明日の手術を控えて15時30分にシャワーを浴びた。レンタルのガウンに着替える。

16時 明日の手術の麻酔点滴注入用に右手首に注射針の挿入口を設定した。

17時 この病院ではフリーでWi-Fiが利用できる事になっている。入院患者にとってコロナ禍のもと家族との面会が叶わない中でのWi-Fi利用はありがたいことである。

持参のスマホとタブレットの設定が完了した。
その後、4Fのフリーエリアからから自宅に電話報告した。

18時前、夜間担当の看護師さんが挨拶に見える。若く優しくハキハキしている。
ベッドで初めての食事。かしわとアスパラ、オクラと味噌汁。なかなか美味しかった。
始めに預けておいた自分の常備薬もきちんと備えててある。完璧だ。

20時、血圧測定 150-90、平時よりもかなり高い。やはり興奮しているのだろう。
体温は36.4度の平熱、パルスオキシメーター98。この器具のはコロナ禍依頼しばしばTV報道で知ってはいたが初めての装着だった。

22時 消灯。不安がよぎるが前向きに! 無事成功を祈りながら眠る。 (つづく)

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充電中です

2022-04-25 20:08:59 | 健康・医療

長らく更新がストップしており、皆様にご心配おかけしているかと思います。

このところあれこれと忙しいので、しばらく充電期間とさせていただきます。  花おじ

 

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第9章 入院準備

2022-04-13 17:58:06 | 健康・医療

.入院の予定日は2月23日(水)天皇誕生日である。
あと二週間足らず。日、一日とその日が近づいてくる。少しずつ緊張してくるのが分かる。
手術は翌日の24日朝。全身麻酔で実施することになっている。
全身麻酔なんて初めてである。意識が完全に消えてしまうのだから苦痛は無いと思う。
しかし、100%安全に覚醒出来るのだろうか? もしも意識の無いままに遠い国へ行って(逝って)しまうのでは
なかろうか? 
そんな思いも浮かんでくる。

残りの日々を有効に使わなくてはならない。

まずは入院の準備。必要なものを思いつくままにリストアップする。下着、パジャマ、室内履き、大事なスマホ、
タブレット、忘れてならないのが充電器。
知人からのアドバイスで病院の廊下は冷えるらしいからとレッグウォーマーも買い揃えた。
洗面用具やバスタオル、入院時の特殊なパジャマやガウン(前開き)等は病院でレンタルすることにした。
最近は旅行にも行かなくなっていたので、持参する大形のバッグも探し出したり。

さらに、万一の事を思っての「プチ終活」も少しずつ進めた。いわゆる「遺言状」らしきもの。

生命保険証書、銀行通帳、印鑑、カード類のパスワードなども。家族に分かりやすいように数枚の紙に記述した。
「がん保険」の会社にも入院手術を通知して、必要な書類を送ってもらうことにした。

そして、直近は確定申告。2月16日から受け付けるのでその日に提出した。これも1月末に提出書類が出来上
がっていたので助かった。

そんな慌しい日々の中で、北京冬季五輪の開会式も迫ってきた。
そして開会式の2月20日(日)に別のショックなニュースが飛び込んできた。

それは歌手・俳優の西郷輝彦さんの訃報だった。前立腺がんを全摘していたが再発転移。昨年豪州にて治療していたが、帰国しての帰らぬ人となった 。

彼は僕と同じ九州出身で年齢は2歳下の75歳。青春時代を共に過ごした世代であったから特別な思いがあった.。しかも泌尿器科の似たような病気であったから。

さらに有名人のがん情報が新聞やネットの記事から入ってくる。
民放のニュースキャスターだった小倉智昭氏、74歳が膀胱がんで転移しておりステージ4だと。その後輩である
笠井信輔アナが悪性リンパ腫で、二人の対談をYOUTUBEで見た。二人のリアルな対談は我が身に迫った。

最初の膀胱鏡検査の時に「前立腺にも転移しているようです」と言われていたので、僕もステージ4で膀胱全摘し
なければならない可能性が高い。
入院をあと3日に控えて不安が徐々に増幅されてくる。  (つづく)

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第8章 入院前日のラッキー!

2022-04-12 16:35:39 | 健康・医療

暗い話題が続いていたこの頃であったが、

そんな中でパッと明るい光が射し込んできた。

入院の前日、2月22日(火)午後から散歩へ出る。
このところ忙しくて3日も歩いていなかったから、これが最後 の散歩になるかも知れないなどと思いながらいつものコースを歩いていると、なんと珍しい人と遭遇した。

「あっ、T先生!!」
それはコロナ禍以前に体育館で筋トレプログラムの教えを頂いていたトレーナーの先生だっ た。

いつも元気で明るい50代の女性。
「あらっ!花おじさん珍しい、お元気でしたか?」、

「ハイ」と言いながらも、明日から入院のことを告げるべきかどうか一瞬迷ったが、信頼出来る先生なので正直にこ れまでの経緯を話した。先生はじっと聞いてくださった。

そして「膀胱を全部取らなきゃならないかも知れません」と言うと、
先生は明るく大きな声で
「大丈夫ですよ!私は大腸を全部取っているんですから」と。

びっくりした。あんなにお元気で、大勢の生徒の前で自ら重いバーベルを使ってレッスンの指導をしてくださる筋肉女子の先生が、そんな大きな手術を乗り越えていらっしゃるとは。

(膀胱全摘なんて小さい、小さい)と思って元気が出た。

「明日、入院、行ってきまーす!」とお別れした。

新型コロナの発生以降、2年以上もレッスンから遠ざかっていた僕に、なんと言う偶然の出逢いであったのだろう 。

先生はこの日はたまたま仕事休みで、日頃は忙しくてめったに出来ない散歩に出かけられたのだった。
僕も先生も、偶然、同じ時間に、同じ場所で出会うなんて、これも何らかの幸運な力が働いているとしか思えない。ラッキー!

そう、信じたい出来事だった。 (つづく)

 

 

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第7章 血尿

2022-04-10 18:59:17 | 健康・医療

ご注意この記事は同じ病の方々に少しでもお役に立てればと思い立ち上げました
 なので症状もなるべくありのままに書いて行きますので、気分を悪くされる方はご注意下さいますようにお願いします。

(2月9日(水)のつづき)
朝9時の初診検査から造影剤CT検査までの3時間ほどは排尿を我慢することになっていたが、すべて終わったので、やっとトイレに行くと、まあなんと見事に真っ赤な血尿が出た!! 初めてお目にかかる光景であった。
でも痛くも痒くもない。
膀胱鏡検査で膀胱内と尿道が傷付いているので血尿は当然のことと事前に説明を聞いていたので(やっぱりね)と驚かなかった。
でも、やはり血尿は初めての経験である。
(何事も経験、体験出来たことを喜ぼうじゃないか!)と前向きに。 

CT検査が終了したら本来は30分間待機することになっているが、体調良好なので15分くらいで良いでしょうと、帰宅の準備。すぐに会計を済ます。待ち時間ゼロ。

体調も良いので病院を出てバス停に向かった。3分で着いて時刻表を見るとあと数分で到着予定。
風が冷たいのでビル陰に避けて待つ。まもなくバスが来る。
乗客はほぼ座っているが乗ってすぐに一つ空席があった。ツイている。
終点が目的地で17分で着いた。降りてから神田川沿いに歩く。春の花が咲き始めている。家に一報を電話した。
バス停から家までは徒歩で15分。帰宅は13時30分。すぐに昼食。サンドイッチ。
そしてトイレに行くと真っ赤な血尿が出る。2回目。
その後も1時間半毎に血尿。色は変わらず。 

このままいつまで血尿が出るんだろう? 
心配になって夜、20時頃に病院に電話してみた。当直の看護師さんが出てやさしく説明してくれた。
「大丈夫ですよ。水分を取れば薄まっていきますので。でも、寝る前はあまり取ると眠れなくなりますので日中にはどんどん飲んで下さい(1.5リットル以上)」

その次にトイレに行くと、今度は直径が5cmほどのドロリとしたワカメのような形をした赤いかさぶたが出たので驚いた。よくもこんな大きいのが出るものだ。

そこでもう一度電話して聞いた。やはり 「大丈夫ですよ」とやさしい。 
そして「もしも詰まって出なくなったりしたらまた電話して下さい。必要なら来院して下さい。医師が24時間体制で居ますので」。
そして優しく「おやすみなさい」
安心して眠りに着いた。

2月10日(木) 雪 
朝になった。雪が降っている。東京も積雪があるとの予報。
昨日、検査を受けててラッキーだった。

 
8時、血尿。体温36.7度。微熱と軽い頭痛。ボーっとしている。貧血か?

午後3時過ぎ、またも心配になって病院に電話した。
すると「院長先生に代わりましょうか?」。「ハイ、お願いします」 
運良く忙しい院長先生が対応できたのだった。


そして院長先生の声が聞こえた。
「大丈夫ですよ。原因は膀胱鏡で検査して膀胱や尿道も傷ついているからです。原因がはっきりしていますからね。今度の入院の日まで血尿が出たり止まったりしますが頑張って下さい」とのことだった。


そうか、そういうものなんだ。院長自らの説明にやっと安心した。
血尿はその後徐々に色が薄くなって検査の7日目にはすっかり正常に戻った。

人間の身体の生命力。回復力は凄いものだと実感した。

 (つづく)

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第6章 検査を終えて

2022-04-07 18:57:37 | 健康・医療


(2月9日(水)のつづき)
検査が終わってすぐに外の診察室で院長先生から説明があった。

 「初めて来られた方にいきなり言うのもなんですが、これは一目見てがんです」

(やっぱりね) 自分でも画像を見たので納得である。不思議と慌てなかった。
昔は患者にいきなり「がんです」なんて言う事はタブーとされていたが、現代はそうじゃない。
医学の進歩は目覚しく、「がん=死」ではなくなったためであろう。
はっきり言っていただく方がスッキリする。

院長先生は左右の腎臓から尿管を経由して膀胱にいたる絵を1枚の用紙に患者向けに逆方向から描いていく。
手馴れた様子が分かる。
そして絵を書きながら説明する。
「キノコ状の一個か二個の腫瘍じゃなくて、小さいのが内部にたくさん発生しています。
 一度では取りきれないかも知れませんので、手術は2日目も必要かも知れません」
「前立腺にも転移しているようです」。

(もしかしたら軽いかな?)と期待していたが、もろくも外れた。
転移しているならステージ4だろうから膀胱全摘になるのかも。


もう覚悟するしかない。落ち着け! 「想定の範囲内だった」と自分に言い聞かせる。

その後は、採血、心電図、身長体重測定。血圧測定、肺活量測定。レントゲン撮影と忙しい。
これらは手術に耐えられるかの検査という。

その検査の合間に別の若い医師から今回の検査結果の説明とその治療の方法について説明があった。
難聴気味で大事な説明を聞き逃さないようにと、スマホで録音の許可をお願いしたら快く許可 してくださった。
若くてもとても落ち着いてやさしく印刷資料に沿って丁寧に説明してもらった。

入院は2週間後の2月23日(水)午後で、翌日の24日朝から精密検査と治療を兼ねての手術を行う。
TUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)という手術である。

入院期間は5泊6日の予定。場合によっては延長もあると。
25分くらいかかって説明が終わった。 

その後、薬剤師さんが現在服用中の薬の種類を調べて手術許可の判定。

続いて「入院について」の説明。この説明は親切な中年男性だった。
保証金5万円を現金で。レンタル衣料品、パジャマやらバスタオルなど一式がレンタル出来るのでとても便利だった。そして個室、相部屋の説明。
個室といっても今は新型コロナの蔓延で家族との面会もかなわない。ならば淋しいに決まっている。
「相部屋でお願いします」と即答した。
「WI-FI完備なのでタブレット持参しても良いですよ」。 これは嬉しい。


その後、「造影CT検査」をやることになった。
最初から案内して付き添っているベテランの看護師さんとも馴染んできて何でも相談できるようになった。
そして地下1FのCT室へ案内される。新型のCT装置。
ここで操作技師と、造影剤を注入する男性が来て、検査台に横たわった僕の右腕に針を入れたが失敗! 1時間前に採血した場所の隣に刺したのだが、上腕部を圧迫しているため、手の平からの静脈流が行き先を塞がれて先の針穴から噴出したのだ。

通常はCT検査は入院の日の朝に行うのであるが、入院日が3月23日の祭日(天皇誕生日) となるので、朝のCT検査対応が出来ないため、初診検査日の本日に繰り上がったのである。
このため採血の1時間後にCT検査が重なったため若い検査技師には初めての事例であり、 失敗であったのだろう。改めて腕の別の離れた場所に変更した。

「失敗ですよねこれ(笑) いろんなことが経験出来ますね(笑)」と私。
「笑って許して」の心。傍で付き添い確認していた看護師さんも笑ってくれた。
これを貴重な経験として今後に生かして貰いたい。
この病院にしてはちょっと?のミスであった。

CT検査スタート。はじめは造影剤なしで、広いドームの中へ足先から入って行く。
MRIと違って、うるさくもないし閉所恐怖症になることもない。実に静かで快適だった。
その後も数回出入りを繰り返した。

今度は造影剤を注入する。「すこし熱く感じるようになります。気分が悪くなったら中止します」
でも何ともなかったのでまた余裕の(笑)

こうして初日の検査はひと通り終わった。忙しく長い3時間であった。 (つづく)

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第5章 ついに検査日が来た(記事重複お許しを)

2022-04-06 17:35:45 | 健康・医療

ご注意この記事は同じ病の方々に少しでもお役に立てればと思い立ち上げました
 なので症状もなるべくありのままに書いて行きますので、気分を悪くされる方はご注意下さいますようにお願いします。

(4月4日の記事と重複していますが、このままとさせていただきます 

2月9日(水) ついに検査日が来た。
昨夜は眠れたのだろうか? いつもよりも1時間早く起きた。

6時半に食事。 
9時の予約なので余裕を見て8時前にタクシーを呼んだ。一度自転車で下見をしておいたので、運転手さんに道順を教えて。
車は順調に進んで予想どおり20分で到着した。まだ8時20分で早すぎる。

この近くにバス停があるとのことなので、バス停を確認しに行った。今後何度も通院すると思われるので調子が良い時はバスを利用することも考えてのことだった。
一旦大通りまで引き返して2分のところにバス停があった。200m足らずの近くであった。時刻表などを調べてからまた病院に戻った。

8時45分に受付手続き。待合室は10人ほど。高齢男女の中に若い人も混じっている。
9時ちょうどに名前を呼ばれた。すぐ左側の検査室に入る。
中には検査用の椅子がある。そこで下着を脱いで前開きの検査服に着替えで検査椅子に座る。
椅子の前のカーテンが閉められてから両足を乗せた部分が左右に開く。
真ん中がよく見えるようにだ。左側に14インチほどのモニターがある。

まもなく男性医師の声がした(院長先生だった)
「少し痛いけど我慢してくださいね」
ゼリーを塗った「膀胱鏡」の先端を差し込んでくる。尿道の内部がモニターに映る。
まだ痛くない。その後チクリとした。狭い場所を通過したためだった。
そこは前立腺だった。ここにも腫瘍があるようだ。
各部分を撮影している。さらに膀胱内部の画像を見るが、かなり広範囲に腫瘍があるようだ。何枚も撮っている。
出血してくる様子も見える。リアル画像を自分の目で確かめることが出来た。

さて、判定はいかに? 
古希を過ぎて、こんな体験が出来るなんて、これも良かったことにしておこうと思いながら。  (つづく)

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第5章 ついに初診検査日

2022-04-04 18:41:33 | 健康・医療

ご注意この記事は同じ病の方々に少しでもお役に立てればと思い立ち上げました
 なので症状もなるべくありのままに書いて行きますので、気分を悪くされる方はご注意下さいますようにお願いします。

2月9日(水) ついに検査日が来た。昨夜は眠れたのだろうか? いつもよりも1時間早く起きた。 
9時の予約なので余裕を見て8時前にタクシーを呼んだ。

一度自転車で下見をしておいたので、運転手さんに道順を教えて乗った。
車は順調に進んで予想どおり20分で到着した。まだ8時20分で早すぎる。

この近くにバス停があるとのことなので、バス停を確認しに行った。今後何度も通院することになるのでので体調が良い時はバスを利用することも考えてのことだった。
一旦大通りまで引き返して交叉点から2分のところにバス停があった。病院から200m足らずの近くであった。
時刻表などを調べてからまた病院に戻った。

8時45分に受付手続き。待合室は10人ほど。皆静かに待っている。高齢男女の中に若い人も混じっている。スマホを操作している人も。

9時ちょうどに名前を呼ばれた。すぐ左側の検査室に入る。中には検査用の椅子がある。
中で下着を脱いで前開きの検査服に着替えで検査椅子に座る。
椅子の前のカーテンが閉められてから両足を乗せた部分が左右に開いていく。
真ん中がよく見えるようにだろう。左側に14インチほどのモニターがある。

まもなく男性医師の声がした。(顔は見えないが院長先生だった)。
「少し痛いけど我慢してくださいね」と優しい声。
ゼリーを塗った「膀胱鏡」の先端を差し込んでくる。尿道の内部がモニターに映る。まだ痛くない。
その後チクリとした。狭い場所を通過したためだった。そこは前立腺だった。ここにも腫瘍があると先生が言う。
各部分を撮影している。さらに膀胱内部の画像を見るがあちこちに腫瘍があるようだ。
何枚も撮っている。出血してくる様子も見える。リアル画像を自分の目で確かめることが出来た。

さて、検査の結果はどうなるのか?  (つづく)

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