虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

この世はわからないことだらけ

2019年08月10日 | 心に残る言葉

ちょうど1週間前になりますが、8月4日のサンデーモーニング「風をよむ」。
JT生命誌研究館館長で理学博士、中村桂子さんのお話「科学は万能?」に、心から共感したので。





このまえ、地球のすぐそばを小惑星「2019OK」が通過したんだけど、その大きさや通過コースがわかったのが、地球に最も近づいた日のわずか数時間前だったという話。
もし、地球に衝突していたら、東京23区が吹っ飛ぶくらいの被害が出るという、まさに映画「君の名は」が現実になるところだった。


私達は、明日もあさっても普通の日常が続くと思っていても、実は明日何が起こるかわからない世界で生きている。
6月には、運転士のいない自動運転の新交通システムに異変が起こり、列車が逆走するという事故となった。
安全神話の末の原発事故は言うに及ばず、科学は未だ発展途上にあるのに、そのリスクは無視され無防備に科学万能を信じる人たちのなんと多いことか。
(その影で、ハードウェアのメンテナンスや、システムエラーの迷路にはまり込み、徹夜で修正作業をし続ける、病んでいく若者たちの存在を忘れてはならない。)





中村桂子さんの言葉は、どれも、全面共感以外のなにものでもなかったので。



 「想定外という言葉を聞くんですけど、それは何でも知ってるって思うから想定外って言うのでね、知ってるというのは勘違いだと思いますね。
 私たちが、これで世界ができているよって思っていた、(分かっている)物質は全体の4%。
 科学は何でも知っている、何でもできると思っている。
 本当に、大きな勘違い。」


「AIが人間を超える。これはありえない。
 AIと人間は全然違うから。AIは科学技術が作っているもの。論理、理屈ですね、それと統計、それから確率。この3つだけでできあがっているんですよ。
 人間が持っている一番大事な能力は想像すること、もう一つの創造力。
 人間同士が心を通い合わせながら、“ふと”思いつく、みたいな事が大事なわけで。

 それができることが人間でしょ」


「宇宙軍というものを作って、俺の物だみたいな。経済競争の中で(衛星を)上げちゃうみたいな。
 競争して競争してっていうと謙虚さを失うじゃありませんか。
 科学万能じゃないですね。
 私は、科学技術を否定するつもりはないし、上手に使っていきたいと思うけれど、
 今の科学のありようが、人間のおごりを増長させている。
 科学って本来は、人間を謙虚にするものなんですよ。

 知らないことあるな、とか、宇宙って大きいよな・・・とかね」
 



中村さんの言葉は、こちらのサンデーモーニングスタッフnoteより抜粋しました。
 →2019/08/04 風をよむ「科学は万能?」


>今の科学のありようが、人間のおごりを増長させている。

本当にそう思います。
私達が正しいと思っていること、いいと思っていること、何度、大きなどんでん返しをくらったか。

未来はAIが何でもしてくれる。宇宙旅行に行って、そのまま月で暮らせるかも。夢は広がるかもしれないけれど、そういう未来、現段階では、キネシオロジーテストでは、必ずノーという答えが返ってくる。

AIは、ただの機械・道具であり、有機体・意識体である人間と全く違う。入力を一つ間違えても、人間の目ならおかしいと気づくところも機械は、間違った反応を続けるだけだ。
また、それらに日常の多くを頼るスマートな社会は、本当にスマートなのか?人が感知できるところなら手動の修正はできても、すべてをAIにお任せしてしまった時、一つのエラーにすべてが連動して手がつけられなくなることはないのか?誰も解決できないブラックボックス化する可能性はないのか?

さらにいうなら、人間が命をつないで生きていける場所は地球だけ。
なぜなら人類の祖先は、地球で誕生し進化してきた生物だから。地球の重力や月の潮汐力すら、体にとって必要なように進化してきたから。(ただし、世界各国が協力し合う無人探査機による調査はその限りではない、パワーである)

テストをすればするほど、思い込みを捨てよ、もっと謙虚になれ、と自分たちの無力さを知るばかりなのです。
そして命を育む私達が生かされている地球への深い感謝の気持ち。


・・もちろん、このキネシオロジーテスト自体の正確さだって、私どもにとっては真実であるけれど、断定はできないですよ。





今、日本を含めて、世界のあちらこちらで怒りがやまず、敵を打ち負かしたいという意識が吹き荒れている。
怒りと自分かわいさのあまり、困っている人たちへの思いが至らず、攻撃性ばかり増している人々も多い。
当事者になれば許せないこと、腹立たたしいこともあるのかもしれないが、その感情に縛られている限り、あとに引けなくなって身動きが取れなくなってくる。
万物の霊長ぶっても、そこらで鳴いているセミよりも、愚かしいことをしでかしてしまうのは人間ばかりだと、広島と長崎に原爆投下された74年目の8月に思う。



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2 コメント

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Unknown (ひろみ)
2019-08-11 07:17:39
先日、facebookで次のような投稿がありシェアしました。

「「私たち科学者には、わからないのです」
今まで私は、環境問題の最重要課題は生物多様性の喪失や生態系の崩壊、気候変動などだと考えていました。
そして、これらの問題は科学が30年も取り組めば解決できると思っていたのです。
けれど違っていました。
環境問題の最重要課題は自己中心や強欲、そして無関心だったのです・・・
これらの問題を解決するには、精神的・文化的な変容が必要です。
そして、私たち科学者は、それをどう取り扱っていいか分からないのです。」
ガス・スペース
https://i.redd.it/p56idsig6pp21.png

その前日に、

日本政府、動物と人間の種子交配を許可 フランスは躊躇


(パリ=飛田正夫/日本時‎2019-‎08-‎03)日本は、7月30日に人間と動物との種子交配で動物体内に臓器を作らせる研究に政府が許可をだしたと2日深夜の国際報道TV「フランス24」などが報道。識者を招いて論議している。目玉の飛び出た怪物が生産された例もあるとの話しも出た。世界的な移植臓器の不足がありこれを補完する為に今回の日本政府の決定があったのだという。米国では2018年に28日間に渡って人間と羊との種子交配を進めたことがあるという。フランスは2011年の生物倫理法でこの種の実験は禁止されている。日本では2019年3月以来、胚種の交配が2週間以内に破壊することを条件に許可されていた。(以下略)

フランス語記事
https://www.francetvinfo.fr/sante/soigner/don-d-organes/autorisation-des-embryons-hybrides-humains-animaux-au-japon-on-ne-va-pas-franchir-les-lignes-rouges-rassure-un-scientifique_3560099.html?fbclid=IwAR0L2G53aqkr6v7yKnUsJk73BKtiIzF4Odx0RGNvdQzz32l-79IZWql2fPk

という内容のfacebook投稿をシェアしていて、コメントとして、「これも、科学者のエゴでしかないような気がするのですが。。。」と書いたところに、上のガス・スペース氏のコメントを見つけたので、二極化の顕在化だなーって思っていました。

以前からtwitterで次の2つは、何度もリツィートしています。

ガンディー 魂の言葉
@gandhi_tamashii
人間が行うことで完全なものなどない。機械が人間のコントロールからはずれ、暴走したとしたら、いったい誰にそれが止められるのか。(『ガンディー 魂の言葉』)
https://twitter.com/gandhi_tamashii/status/1159073613099573250

アナスタシア 響きわたるシベリア杉Bot
@AnastasiaBot
人間のつくった、どんな完成された機械も、すでに自然界に存在するものの不十分な模倣にすぎない。
https://twitter.com/AnastasiaBot/status/1156406102491164673

まさに、ですよね!

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返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2019-08-11 19:26:26
科学者でも最先端を知っている方は、謙虚なかたが多いです。
もちろん謙遜という意味でなくて、科学の限界を知っているからでしょうね。

>環境問題の最重要課題は自己中心や強欲、そして無関心だったのです・・・
これらの問題を解決するには、精神的・文化的な変容が必要です。
そして、私たち科学者は、それをどう取り扱っていいか分からないのです。

すごく考えさせられますね。
環境問題に限ったことではないかもしれませんが・・
本当に、「権力欲」「金銭欲」という病気にかかってしまうと、意識エネルギーも下がります。
そしてやってはいけないことも、やってしまいます。

ガンディーとアナスタシア、とても共感します。
ありがとうございました。
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