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明日のディストピア 斎藤美奈子さんのコラムより

2025年07月24日 | 社会のニュースを考える

ヘイトや差別は、あってはならないとは思いながら、潜在的には人の心にたやすく生まれてくるものではないだろうか。
だって、それは恥ずかしながら、私の心にもあるんだ。
私自身、詐欺にあったり財布をすられたり、だまされることも多かったから、若い頃のように、たやすく人を信用しなくなっているのは事実です。

外国人のことも、我が物顔で徒党を組んで大声で騒いでいたりすればイヤだなあと思うのは当たり前のことだと思う。
でも、そういうことをしているのが日本人のグループだとしてもやっぱり、イヤだなあと思うし、外国の人すべてがそういう人ではないのだから、国籍や人種で差別するのはおかしい。あくまでもマナーや社会的ルールの問題で、それを理由にその属性に連なる人々をすべて排斥するのも、おかしい。
   
前に闇バイトの若者たちが、ニュースを賑わした。
普通の民家に押し込み強盗に入って住人を縛り上げたり、殺してしまったというニュースを見たその後、近所の路地で黒のヨットパーカーを着た見慣れない3人組とすれ違った。
3人はおそろいというわけでないのだろうが、みな、顔を隠すかのようにフードを頭にかぶってマスクをかけており、しかもお互い一緒に歩いているのに、互いに話をするそぶりもない。
瞬間、怖いと思い、いぶかしくも思いました。
彼らがどんな意図で歩いていたのかわかるよしもないのに、私の中で彼らに対する不信感がわいてしまったのです。

でも近所で強盗が入ったという事件はなかったから、完全に私の思い込みだった。
こんなふうに、自分の心のありよう、不安感が、人を差別する気持ちを生むのかもしれない。

23日の文芸評論家の斎藤美奈子さんの東京新聞「本音のコラム」
差別する側ではなく、される側の不安や恐怖をテーマにした小説を紹介している。
差別の行き着く果ては、ろくでもないディストピアだ。
参政党が結党される前に書かれたこの本は、もしかしたら予言の書?
大変興味深かった。(予言は広まったら現実にならないというから、ぜひ広めたい)

李龍徳(イ・ヨンドク)著「あなたが私を竹槍で突き殺す前に」(河出文庫)より



(クリックで拡大)


斎藤美奈子さんは、極右の主張は感染力が高いと書いた。
それは確かにある。誰かを悪者にすることで抑圧された感情を爆発させ、ロックコンサートみたいな爽快感が病みつきになるのだろうか。
コンサートなら良いけど、かつてのナチスや文化大革命の紅衛兵を思わせるような政治の煽りは、とても危険だ。

そして、この人だけは、避けたい。予言の書のようにしないためにも。



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