ブータンという国では、みな輪廻転生を信じているので、お墓もつくらないのだそうです。また、何に転生するのかわからないので、動物はもとより、植物や虫の命も尊ぶ国なのだそうです。
また、ブータンの人々の顔は、日本人とそっくりだし、着物に似た民族衣装も親しみがもてます。
とはいえ、歴史も文化もライフスタイルもまったく違うのですから、ブータンと日本を簡単に比べることは出来ないかもしれません。
だけれど、私たちが、今、やらねばならない、と、必死でやっていることは、本当にやらねばならないことなんでしょうか。
小さいときから負けないように競争して、何かに追われるように働いて、将来に備えて貯金をし、病気に備えて保険に入り、死んだあとのお墓や葬式代まで心配し、そして少子化時代、誰がこの墓を守るのだと、家族争議まで起こったり。
資本主義という社会に住んでいるせいなのか、いつも何かの宣伝文句にあおられ、追い立てられているような気がしてくるのです。
一生懸命生きているように見えて、それらは生きるのに、本当に必要なことなのかなあと、ブータンという国の話を聞いて、ちょっとうらやましくなりました。
★ブータン
★ブータン人の死生観
名前は知っていても、何も知らなかった国です。
素敵な国、人々ですね。
人が、どのように生きれば幸せか、ということを
少なくとも、日本人より知っているみたいですね。
動物とも植物とも共生して生き、お墓も作らないということは、きっと人間が自然の一部という謙虚な考えがあるんでしょう。
とても、同じようには生きられませんが、人間が一番偉くて、何をしてもいいんだ、という尊大な気持ちでなく、物質的な豊かさより、精神的に豊かに生きていきたいものです。
そんなヒントとなる記事でしたよ。有り難う!
ブータンの幸福指数とても高くて、
>ブータンでは、政府の05年の調査では97%の人が「とても幸せ」「幸せ」と答えたという。ブータンでは医療と教育を無料にしている。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/9480.html
だそうです。
願わくばずっとブータンが今のままのブータンであってほしいと、幸福度世界95位(下位)の日本に住んで、思っています。
それから、私も、人間が一番偉いなんて、やはり間違っていると思います。
この地球上のあらゆる存在は、どれもがそれぞれ役割を持って、生態系の織物の糸のようにつながっているのですものね。
教育費と医療費が無料というのが、素敵です。この2つが無料だったら、将来の心配がほとんどなくなりますね。あるだけのお金で、毎日、家族がつつましく生きている姿を想像します。
駐留米軍が引き上げて最近話題になったアイスランドの幸福度が、ブータンをのぞいた国の中で、一番高いというのも、興味深かったです。
日本は、欧米より、こういう国々のことを見習ってみることも考えた方がいいですよね。
また、ブータンの王様は、GNPでなく、
>約30年前に、単なる開発ではなく、少しでも「幸せ」を増加させることを国家の使命とすべきとして、「国民総幸福量」(GNH -Gross National Happiness)との概念を提唱したと言われ、GNHを測る指標も取り組まれている。
と、書かれていますね。経済の発展より、国民が幸せになることを優先した王様、素敵な王様と思います。