虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

続・元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【2】

2020年03月13日 | 脱原発



安倍晋三さんの友達の門田隆将原作の「Fukushima50」を見て、ミスリードされる人が出てきた。やっぱり・・
原発事故を正確になぞった記録映画ではない。福島第一原発に残った作業員たちをヒーローとして称えたかった娯楽映画だ。
事故がどれほどの危機一髪だったのか、また、原発がいかにリスクの高い発電方法であるかを知るにはいいと思う。
・・が、同時に原子力村のプロパガンダであることに変わりなく、それを理解した上で見るなら見てほしいと思う。
菅直人が邪魔しなければ、原発事故は防げた、メルトダウンしなかった、というようなミスリードを誘ってしまう可能性もあるから。

これは菅直人個人をかばう意味ではない。

原発は、菅さんだろうが吉田所長であろうが、安倍さんだろうがスピルバーグだろうが、一度暴れてしまったら、手がつけられなくなるという意味です。
何度だって書くけど本当は、神のご加護の紙一重のラッキーで静まったのですからね。




元首相が見た『Fukushima 50』菅直人インタビュー【1】 の続編。
3/14(土)17:00まで、会員登録なしで読めます。
     ↓

元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【2】 - 中川右介|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

 東京電力福島第一原発事故を題材とした映画『Fukushima 50』(若松節朗監督)で、ネガティブな人物として登場した当時の首相。しかし菅...

論座(RONZA)

 


続編インタビューも読み応えがありました。

現場に「原子炉冷却のため海水を使うのはやめろ」というのは、本店からの指令だった。が、吉田所長は、本店には止めたと嘘をついて、海水注入をやめていなかった。(東電本店は海水を使うと原子炉がだめになってしまうために海水注入がいやだったようだ)

本店は吉田所長にだまされて、海水注入していなかったと信じていたのですね。
官邸は、もとより海水注入していたことも知らないから止めろと言うはずもないのに、なぜか、安倍晋三さんが菅直人が海水注入を止めさせた、というデマを飛ばした。
海水注入が止まっていると思っていたのは本店の人たちだけなので、「東電本店と当時は野党の一議員だった安倍晋三さんとがつながっていた」の証拠でもあるのです。

原子力村(電力会社、経産省、経団連、広告代理店、それらに依存するマスコミ、政治家等)は、唐突に脱原発発言をした菅直人が憎くて仕方なかったのでしょう。
とにかく、菅直人が悪い、という印象操作で、彼を総理の座から引きずり下ろそうという思いが一致して動いていたんですね。
(絶対そうだろうと思った)
他にもいろいろ、納得できる内容なので、ぜひ続編も読んでいただきたいです。



おまけ

そのあたりを書いたインタビュー一部抜粋


――映画では海水注入が始まったすぐ後に、官邸にいるフェローから吉田所長に電話があり、「官邸がゴチャゴチャ言っているから、止めろ」と言い、吉田所長と言い合いになるシーンがあります。吉田所長は、本店からも止めろと命令があるのを予測し、現場の職員に、「本店から海水注入を止めろと指示あるかもしれない。俺はそれに従うふりをして、止めろと命令するが、絶対に止めるなよ」と指示します。その予想通り、本店から中止命令が来て、吉田所長はそれに従い、中止を指示しますが、実は止めていなかった。

菅 私は、武黒フェローが吉田所長と話したことも、本店がどう指示したかも、何も知りません。19時40分を過ぎた頃、海水注入についての協議が再開し、55分に、注入するよう指示しました。

――19時55分の時点では、菅さんを含めた官邸の政治家は海水注入は「始まっていない」と認識していた。東電本店と武黒フェローは、いったん始まった海水注入は、命令により中止されていると思っていた。しかし、実際には19時04分に始まり、東電本店から中止するよう命令されたが、吉田所長は命令に従ったふりをした。


「安倍さんは東電の認識を真実だと思い込んだ」

菅 安倍さんは、東電本店が認識していた「事実」を、真実だと思い込み、「菅首相が、海水注入を中止するよう命令したため、作業が遅れ、被害が拡大した」とメルマガに書きました。安倍さんのメルマガは5月20日の夜に公開され、21日の読売新聞と産経新聞も同じ内容のことを大々的に報じました。

 報道を見て驚きましたよ。私の認識では「19時55分に海水注入をするよう指示した」であり、一度も、「中止しろ」なんて言った覚えがないわけですから。騙されていたとは言いませんが、私たち官邸も、すでに始まっていることを知らされずに、協議していたわけです。始まっていないという認識なんですから、「中止しろ」と言うはずがない。

 この報道の後、吉田所長は、「本店から中止するように言われたので、中止するふりをしたが、実際は中止しなかった」という旨の発言をしています。実は、その時まで、東電本店は中止されたと思い込んでいたんです。

 安倍さんの情報源が東電、あるいは東電から聞いた経産省の誰かであることは、明らかです。同じ情報源が各マスコミにも、菅首相の決定的なミスだとして持ち込んだのですが、裏が取れないとして、書きませんでした。書いたのは、読売新聞と産経新聞だけです。


----------------------------------

私は当時読売を読んでいたので、本当に読売を読むのはもう絶対やめようというきっかけにもなった、原発事故でした。
以来、なじみの新聞販売店で申し訳なかったけど読売とのご縁をきって、脱原発の東京新聞に変えました。
どんな新聞にも長所短所はあるでしょうが、イラク攻撃を支持し原発推進のためにフェイクもいとわない新聞だけは、もうごめんだったからです。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 腸内細菌を整える根菜スープ | トップ | かわいくて賢いシジュウカラ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

脱原発」カテゴリの最新記事