歴史学者の磯田道史氏は、大好きな学者さんです。
磯田氏は、現代人には難解な古文書も、すらすらと解読できる日本では数少ない学者の一人。
磯田先生が日本史の先生だったら、退屈だった学校の授業も楽しかったろうになあ・・
また、磯田氏の評価する歴史上の人物と、意識レベルの視点で、私どもが評価する人物が合致するので、そういった意味でも共感できる学者さんです。(笑)
明治の為政者によって、意図的にイメージを下げられた徳川家康。意識レベルで見る時、「戦乱」から「平和」をもたらした人物として評価していたのですが、それと磯田氏の評価が同じだったので、嬉しかったのですよ。
今の「真田丸」も豊臣側の視点なので、いわゆる狸親父というふうですが、家康は、実は狡猾な男というより、本気で戦乱の世を収めたいと思っていた戦国時代には稀有なパワーの人でした。・・・信じる信じないはご自由に
前置きが長くなりました。
そんな磯田氏が出演するというので、とあるテレビ番組を拝見したのです。
そこで、驚いたのですが、気象庁のデータには掲載されていないので、前例がないと言われることも、古文書を読むと、過去の災害が記録されており、それらを読み解くことで、大きな時間の流れの中で繰り返される日本列島の地盤の連動が、見えてくるのではないか、というもの。

江戸時代の初め、1612年、東北地方で起こった大地震と大津波
その7年後1619年、熊本から大分にかけて起こった九州の大地震。

2011年の東北大震災の大津波と5年後の熊本の大地震。
大きな災害があった時こそ、「古きをたずねて新しきを知る」の言葉通り、過去を振り返って、次の準備をするということは、大切な態度であると思います。

ただ、江戸時代は、原発がなかったのが唯一違うところ。
災害列島日本では、巨大地震の備えだけでも大変なのに、原発に一度大きな事故が起これば、家が壊れなくても津波に襲われなくても、故郷を捨てなければならない。さらに言えば、国自体の存続も危うくなるもの。
→3.11原発事故の記録「太陽の蓋」・ネタバレ追記あり
しかしながら、あれだけの経験をしても、知事が要請しても、原発に固執する九州電力とアベ政権。
原爆 原発推進の安倍政権下、災害列島の中で、自ら地雷を仕掛けている愚かしさ。何かあっても誰も責任取れないでしょうに・・・。
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強い余震が続く中、稼働中の川内原発
川内原発と活火山
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磯田先生が日本史の先生だったら、退屈だった学校の授業も楽しかったろうになあ・・

また、磯田氏の評価する歴史上の人物と、意識レベルの視点で、私どもが評価する人物が合致するので、そういった意味でも共感できる学者さんです。(笑)
明治の為政者によって、意図的にイメージを下げられた徳川家康。意識レベルで見る時、「戦乱」から「平和」をもたらした人物として評価していたのですが、それと磯田氏の評価が同じだったので、嬉しかったのですよ。
今の「真田丸」も豊臣側の視点なので、いわゆる狸親父というふうですが、家康は、実は狡猾な男というより、本気で戦乱の世を収めたいと思っていた戦国時代には稀有なパワーの人でした。・・・信じる信じないはご自由に

前置きが長くなりました。

そんな磯田氏が出演するというので、とあるテレビ番組を拝見したのです。
そこで、驚いたのですが、気象庁のデータには掲載されていないので、前例がないと言われることも、古文書を読むと、過去の災害が記録されており、それらを読み解くことで、大きな時間の流れの中で繰り返される日本列島の地盤の連動が、見えてくるのではないか、というもの。

江戸時代の初め、1612年、東北地方で起こった大地震と大津波
その7年後1619年、熊本から大分にかけて起こった九州の大地震。

2011年の東北大震災の大津波と5年後の熊本の大地震。
大きな災害があった時こそ、「古きをたずねて新しきを知る」の言葉通り、過去を振り返って、次の準備をするということは、大切な態度であると思います。

ただ、江戸時代は、原発がなかったのが唯一違うところ。
災害列島日本では、巨大地震の備えだけでも大変なのに、原発に一度大きな事故が起これば、家が壊れなくても津波に襲われなくても、故郷を捨てなければならない。さらに言えば、国自体の存続も危うくなるもの。
→3.11原発事故の記録「太陽の蓋」・ネタバレ追記あり
しかしながら、あれだけの経験をしても、知事が要請しても、原発に固執する九州電力とアベ政権。
川内原発の停止拒否 鹿児島県知事が「遺憾」 地元の同意拡大など課題
東京新聞2016年9月6日
九州電力は五日、鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事が要請した川内(せんだい)原発の即時一時停止には応じないことを、三反園氏に伝えた。十月以降の定期検査で設備点検をし、通常より点検項目も増やすとしたが、三反園氏は「極めて遺憾」と述べた。川内原発には避難計画の実効性のほか、立地する薩摩川内市しか再稼働協議に参加できないなどの問題がある。三反園氏が今後、どんな手を打つかが焦点になる。
この日、三反園氏は県庁で九電の瓜生(うりう)道明社長から回答書を受け取った。
九電は熊本地震の影響は既に確認済みだと強調。1号機は十月、2号機は十二月に定期検査に入る予定で、停止中の二、三カ月の間に、検査項目とは別に、圧力容器や使用済み核燃料を収納するラックに問題がないかを水中カメラで確認することで理解を得たい考えを示した。
三反園氏が要請していた避難計画への支援体制の強化については、三十キロ圏の自治体に避難用車両十数台を追加配備するほか、事故時には社員らが駆け付け、山間部などの高齢者避難を助ける方針を示した。

川内原発、狭い地元同意の範囲
九電から若干の回答を引き出した三反園氏。今後は避難計画など山積する問題を、知事としていかに解決できるかが焦点となる。
原発で冷却機能が失われるなどの事故が起きれば、五キロ圏の住民をいち早く逃がすため、その外側の住民は自宅や避難所で屋内退避するのが原則とされる。しかし、熊本地震では避難所の天井の一部が崩れるなどの被害が発生した。避難指示が五キロ圏外にも及ぶと、避難ルートの確保や渋滞の回避、住民への確実な指示伝達、一部住民に関しては熊本県と受け入れ態勢を整える必要もある。
再稼働の地元同意では、県と薩摩川内市だけが協議に加われる。
福島第一原発の事故後、薩摩川内市に隣接するいちき串木野、阿久根両市は意見を言うことができるようになったが、地元同意の枠組みからは外されている。鹿児島、出水(いずみ)、日置、姶良(あいら)の四市とさつま、長島の二町は、事故時は連絡をもらえるようになったが、再稼働には意見すら言えないのが現状だ。
福島の原発事故では、三十キロ圏のほぼ全ての地域で住民が行政の指示で避難を迫られている。事故被害の現実と、川内原発周辺の自治体の発言権には大きなずれがある。そのあり方は、知事が変えられる。 (荒井六貴)
東京新聞2016年9月6日
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九電は熊本地震の影響は既に確認済みだと強調。1号機は十月、2号機は十二月に定期検査に入る予定で、停止中の二、三カ月の間に、検査項目とは別に、圧力容器や使用済み核燃料を収納するラックに問題がないかを水中カメラで確認することで理解を得たい考えを示した。
三反園氏が要請していた避難計画への支援体制の強化については、三十キロ圏の自治体に避難用車両十数台を追加配備するほか、事故時には社員らが駆け付け、山間部などの高齢者避難を助ける方針を示した。

川内原発、狭い地元同意の範囲
九電から若干の回答を引き出した三反園氏。今後は避難計画など山積する問題を、知事としていかに解決できるかが焦点となる。
原発で冷却機能が失われるなどの事故が起きれば、五キロ圏の住民をいち早く逃がすため、その外側の住民は自宅や避難所で屋内退避するのが原則とされる。しかし、熊本地震では避難所の天井の一部が崩れるなどの被害が発生した。避難指示が五キロ圏外にも及ぶと、避難ルートの確保や渋滞の回避、住民への確実な指示伝達、一部住民に関しては熊本県と受け入れ態勢を整える必要もある。
再稼働の地元同意では、県と薩摩川内市だけが協議に加われる。
福島第一原発の事故後、薩摩川内市に隣接するいちき串木野、阿久根両市は意見を言うことができるようになったが、地元同意の枠組みからは外されている。鹿児島、出水(いずみ)、日置、姶良(あいら)の四市とさつま、長島の二町は、事故時は連絡をもらえるようになったが、再稼働には意見すら言えないのが現状だ。
福島の原発事故では、三十キロ圏のほぼ全ての地域で住民が行政の指示で避難を迫られている。事故被害の現実と、川内原発周辺の自治体の発言権には大きなずれがある。そのあり方は、知事が変えられる。 (荒井六貴)
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