虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

よみがえった玉虫厨子

2008年03月10日 | 歴史・文化
最近、とんとタマムシに出会えません。数年前、某渓谷で見かけたきりです。
ゴキブリなら、冬でも同居してるのにね・・・

子供のころ、初めて見た時は、作り物ではないかと思ったくらいの衝撃的な美しさでした。
今のように、ホログラムのような印刷技術もなかったころに見たメタリックな深い輝きは、子ども心に神様がえこひいきしたんじゃないかいなと思うくらい。本当に神秘的でした。
アトランティスのオリハルコンもこんなふうに輝いていたかも・・・なーんて想像するのも楽しいもんです(笑)


写真:「まるぼランドのフリー素材写真」さんより

飛鳥人も思うことは同じだったんですね。タマムシは死んでしまっても羽の輝きは失われないので、タマムシの羽を集めて大切な厨子の飾りにしたんですね。

 *たまむしのずし【玉虫厨子】
法隆寺につたわる飛鳥時代の厨子(仏像などをおさめる箱形の容器)。周囲の装飾金具の下に,タマムシの前羽をはってあるのでこの名称がある。須弥座(しゅみざ)の上に宮殿形がのった厨子で,高さは233cm。宮殿部のとびら,須弥座の上下部の四面の壁にえがかれた絵画は飛鳥時代を代表する貴重な遺品である。国宝。


 国宝・玉虫厨子(法隆寺)

昔、修学旅行で見た玉虫厨子は、既にタマムシの羽が落ちてしまっていたので、想像するだけだったんですけど、このたびリアルな復刻版と、新たに3万枚以上の羽を使った平成版が2基作られたそうです。

国宝・玉虫厨子を再現 羽3万6千枚使用の「平成版」も
2008年03月02日03時03分
1基は「復刻版」として国宝を忠実に再現。宮殿部の透かし彫り金具の下に玉虫の羽6622枚をはり付けた。もう1基は「平成版」。金具の下だけでなく、四つの面に描かれた自己犠牲の教えを説く「捨身飼虎図(しゃしんしこず)」などの仏画にも3万6000枚以上の羽を使って豪華に仕立てた。

  B

写真A 公開された復刻版の玉虫厨子(手前)と平成版の玉虫厨子(奥)=1日午後、奈良県斑鳩町の法隆寺で
写真B 復刻版・玉虫厨子の金具の下で緑色に光る玉虫の羽=1日午後、奈良県斑鳩町の法隆寺で


3万6千枚以上の羽という平成版もすごいけど(養殖したのかな)、やっぱり古人と同じ目線になって復刻版を見てみたいものです。

なお、タマムシは成虫になって2ヶ月くらいで天寿を全うするそうなので、仏教の教えの通り、命を終えた虫の羽を再利用したと絶対に思いたい。

タマムシ(「虫ナビ」さんより)


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