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2013年01月27日 | 心に残る言葉
1月20日、詩人の柴田トヨさんが、101歳で、魂のふるさとに旅立っていかれました。
柴田トヨさんの詩集は、持っていないのだけれど、折にふれて紹介されるチャーミングで優しい言葉の数々に癒されていました。
トヨさんのように、いくつになってもみずみずしい感受性を失わないで生きていたいと、美しい年の重ね方のお手本を教えられた気がしました。


私ね 人から
やさしさを貰ったら
心に貯金をしておくの
さびしくなった時は
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より
いいわよ



上記の一節は、1月22日の東京新聞のコラム筆洗に紹介されていました。
トヨさんの心が伝わってくる、あたたかいコラムでしたよ。

 <ポットから/注がれる/お湯は/やさしい/言葉のようだ/私の/心の角砂糖は/カップのなかで/気持よく/溶けてゆく>▼詩人・柴田トヨさんが、九十八歳で出した初の詩集『くじけないで』に収められた「溶けてゆく」だ。トヨさんの詩はまるで疲れた人の体を温め、のどを潤すためにポットから注がれるお湯のようだ▼その言葉が、多くの人の心の角をやさしく溶かしたのだろう。『くじけないで』と第二詩集『百歳』は合わせて二百四万部の大ベストセラーになった。百歳の人気詩人の誕生は、高齢化社会・日本に咲いた一輪の花だった▼<私ね 人から/やさしさを貰(もら)ったら/心に貯金をしておくの/さびしくなった時は/それを引き出して/元気になる/あなたも 今から/積んでおきなさい/年金より/いいわよ>▼これは「貯金」という詩。明治から平成へ。戦争と混乱の時代を生き抜いた一人の女性が、百年かけて、ひっそりとその胸に蓄えてきた思いの深さ、あたたかさ。東日本大震災が起きると、テレビの前で手を合わせながら、こんな詩を書いた▼<私も出来ることは/ないだろうか? 考えます/もうすぐ百歳になる私/天国に行く日も/近いでしょう/その時は 陽射しとなり/そよ風になって/皆様を応援します>。トヨさんは百一歳で天国へ旅立った。今は、そよ風となっているだろう。


トヨさん、ありがとうございました。そよ風が吹いて来ました。
私も、心の通帳にトヨさんの言葉を積んでおきます。



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