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どちらを選ぶかは自分次第

アベノミクスの行き着く先はどこなのか

2013年01月28日 | 社会のニュースを考える
安倍政権の経済政策(=通称アベノミクス)が、経済界に高い評価を得ている。それで、景気が上向きに安定して、将来を悲観せずに暮らせるようになるならいいのだけれど、どうしても違和感を拭えない。
週刊誌には、今どうしたら儲かるのか、どうやったら売り逃げで得するのか、というような見出しが踊る。
それって、一瞬儲かるかもしれないが、あとはどうなるかわからないよって、言ってるようなものですよね。
大企業の株も上がったけれど、電気代が上がっているので、給料には反映できないと、経団連の米倉会長も言っていた。
今だけ自分だけ得することを考えながら、バブルだから、いずれだめになるかもしれないって、どこかでみんなが思っている。こんな不安定要素の詰まった経済対策、この先、大丈夫なのか。

27日の東京新聞『本音のコラム』で、山口二郎氏がアベノミクスについて書かれていたもの、私の違和感の種明かしをしてくださったようで、腑に落ちました。



デフレ対策の不思議 
山口二郎

アベノミクスなる政策の評価は分かれているが、私は普通の人間にとって得になる話ではないと確信している。物価だけが上がって賃金が上がらなければ、生活は苦しくなるに決まっている。そして、企業は賃金を引き上げる気配を見せていない。来年値段が上がると思えば余裕のある人は、欲しい物を買うかもしれないが、若い夫婦は子供を作ろうとは思わないだろう。物価上昇は、社会の活力には関係ない。

 さらに、不思議なのは、安倍政権が生活保護費を切り下げ、公務員給与削減のために地方交付税を引き下げようとしていることである。要するに、弱者と地方には金を回さないということである。これでは需要は減るばかりである。

 生活保護の不正受給はほんの一部であり、もらえる人がもらっていない事のほうが問題である。前政権で生活保護を受けやすくしたが、これは自殺者の減少など社会的効果をもたらしている。大半の地方自治体は何年も給与削減を実施しており、今更、国に指図されるいわれはない。

  アベノミクスがどのような社会を目指すのか、本音の議論をすべきである。富の創出というスローガンの陰で、富が誰に帰着するか、現実の話を語るべきである。
 このままでは、弱者が自らを痛めつける政策を支持するという、十年前の愚 を繰り返すことになる。
(北海道大学教授)


アベノミクスがアベノミクスポンチになるのか、よくわからない。
山口氏の書かれたように、日本をどんな国にしたいのか、本当は何をしようとしているのか、あるいは示すべき展望をほんとうに持っているのか、与党は、責任をもって答えてほしい。


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2 コメント

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アベノミクス (xtc4241)
2013-01-29 16:11:53
金木犀さん、こんにちは(いま1月29日pm4:00頃です)

アベノミクスは面白い。
だって、エコノミストと呼ばれているひとたちの評価が真っ二つなんだから。
肯定派(いわゆるリフレ派)
浜田宏一、竹中平蔵、高橋洋一、山崎元
否定派(地道にやるべき派)
野口悠紀雄、浜短子、小幡績、北野一
答えは1年後?もっと早く夏前?3年後?
できれば夏前に一定の評価ができるようになってほしいですね。
僕は当然、後者です。
それでも、面白いといってるうちに取り返しのつかないことになちゃうのでは、と不安です。
返信する
xtcさんへ (金木犀)
2013-01-30 20:17:21
こんにちは

アベノミクスの評価の違いは、生き方の違いなのでしょうね。
私も、後者。アベノミクスよりはエダノミクス。
浜矩子さんの、「奪い合いから分かちあい」の経済の方に、1票です。
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