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敦賀原発2号機再稼働不可能に、規制委員会は政治の圧力に負けなかった

2024年08月04日 | 脱原発

「敦賀原発2号機再稼働不可能に」

新聞見出しが潔くて、良かった。

敦賀原発2号機が再稼働不可能に 原子力規制委員会が初めて不適合審査書を取りまとめへ :東京新聞 TOKYO Web

 日本原子力発電(原電)敦賀2号機(福井県)の原子炉直下に活断層が通る可能性があるとして、原子力規制委員会は2日、再稼働に向けた申請が新規制基準に不適合だとする審査書の作成を決めた。
 東京電力福島第1原発事故後に策定された新基準で不適合となるのは初めてで、再稼働はできなくなった。原電は新たな証拠を探して再申請する考えを示したが、結論を覆すのは困難だ。

東京新聞 TOKYO Web

 


東日本大震災のあと、当時の菅(かん)政権肝いりの第三者機関「原子力規制委員会」が生まれた。それまでは、経産省内にある「原子力安全委員会」が原発の安全性を守ると言っていた。しかし、推進するところと規制するところが同じでは意味がないので、純粋な独立機関として規制委員会は誕生した。

それだけでも民主党に政権交代した意味はあったと思う。

しかし当初こそ期待が大きかったが、その後、自民党に政権が変わってからは、第三者機関としての存在が危うくなり、政権寄りの委員が参加したり、与党からは再稼働の圧力が常にあったようだ。
今回も、自民党からの圧力はあったが、活断層があるのに、ないということはできない。政治の言いなりにはならなかった。良かったと一安心しました。


またまた、「寅に翼」のエピソード、不勉強で私は初めて知ったのですが、太平洋戦争に突入する前に、日本の30代の優秀な人材を集めて、模擬内閣を作り、アメリカとの戦争のシュミレーションをさせた。それが「総力戦研究所」。
そこで、何度シュミレーションを繰り返しても日本は完全負けという答えしか出てこなかった。しかし総力戦研究所がそれを伝えても、時の内閣は、その答えを無視。「政府の方針とは何ら関係ない」「やってみなければわからない」と無謀な戦争に突入してしまったのだという。

(そう言えば、東京に生まれ育ち、当時としてはハイカラだった義母も、周囲の人たちとこっそり「アメリカさんと戦争したら勝てるわけがない」と言っていたという。国内でもわかる人はわかっていたのだろう)




アメリカとの戦争に突入した無謀さは、なんとなく科学を無視して地震国日本に原発を導入した無謀さと似ているなあと思っていた矢先、以下のようなXを見て、またびっくりでした。
なんと原発も同じようなことが現代でも起こっていたとは・・


原子力行政に関して。

04年経産省の官僚たちは、"使用済核燃料サイクルの再処理は困難だと試算し告発"までしたのに、
その声は封印され原子力行政は捻じ曲げられて来た  

   ↓


戦争と原発、科学を無視した権力者の思惑で、国家の方向はゆがめられ、失敗した。
そして、たいてい真っ先に犠牲になるのは、国民。

この国の不幸は、声の大きい権力者たちに、弱い人たちは押しつぶされてきたことだと思う。
結果、マルチの会社の社長やカルト教団の幹部や反社の皆さんが、大手を振って、桜を見る会にご招待されたり。
こっそり裏金をもらって、脱税する国会議員がいたり。もう、モラルは消えて、やりたい放題。国の柱が食い荒らされてぐらぐらじゃないでしょうか。

流れぬ水は腐る。今一度政権交代しないと、よどみきってすくいようがなくなりそうです。




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コメント (3)
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