一部のマスコミや、与野党の政治家たちが、菅政権批判をやめないのは、利権・既得権益という過去が重しとなっているのか。
この国難の時に、くだらない揚げ足取り、足を引っ張ることばかり時間を費やして、税金の無駄遣いばかりの政治家たちに、国民がうんざりして呆れかえっていることも気づかずに。
しかし、今度の震災は、自然エネルギーへの大転換として、文明の分岐点にもなるんじゃないか。
変化の波は、もう止められないと、潔く諦めて国をあげて方向転換する覚悟をしてほしいと、批判を繰り返すばかりの方たちに言いたい。
今まで、原子力推進の陰で、日の目を見られなかった新しいエネルギー、新しい技術、ようやく出番がやってきそうだ。
また、政局や批判に終始するマスコミ、虚偽の情報を見てきたかのように書くジャーナリズムもどき。
なぜ、まっ正面に向かい合って、首相の話を受けとめないのか。くしくも、イギリスの新聞取材から、菅さんの心を知る。(以下、色の編集は私の判断です)
■再生の心を日本で復活させる 英FTが菅首相に取材(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース
フィナンシャル・タイムズ 2011年5月24日初出 翻訳gooニュース) 東京=ミュア・ディッキー(訳注・菅首相の言葉遣いは英語記事からgooニュースが日本語にしたものです)
地震、津波、原発危機。この事態に即応するのはもうそれだけで、どんな総理大臣にとっても十分大変なことと言えるかもしれない。
にもかかわらず、難問山積な日本の菅直人首相は自ら率いる与党・民主党内部からの激しい反対意見や、参議院が敵対的な野党に支配されているねじれ国会にも対応しなくてはならないのだ。
しかし3月11日の大震災以来初となるインタビューで菅首相は、何とか対応するだけが政府の目標ではないと力説した。
福島第一原発の状況を安定化させ、津波や原発危機の避難者を支援するほかに、日本はこの機を捉えて、長きにわたる構造的な問題に取り組み、貿易自由化を推進し、農業を改革しなくてはならないのだと首相は言う。とりわけ、ただでさえ経済停滞と人口減に苦しんでいた沿岸被災地の復興は、ただの再建でとどまってはならないと。
「前よりも多くの夢や希望を抱ける、新しいコミュニティーを創らなくてはならない」と菅首相は言う。特にエネルギー政策においては、東北地方沿岸部が太陽光や風力発電開発の先頭に立てるようになるだけのポテンシャルがあると。さらに、津波被害で出た瓦礫を燃やしてバイオマス燃料を使う発電所を稼働させることもできるだろうと(そうした発電所はその後、地元の森林から出た間伐材で稼働が続けられる)。「この地域はモデルケースになれるし、自然エネルギーの一大生産拠点にしたい」と首相は言う。
原発危機と、経済的に重要きわまりない首都圏においてこれから起こりうる夏場の電力不足。これらもまた、再生可能エネルギー推進のみならず、省エネ推進の機会として見られている。
現に菅首相は、原発危機をきっかけに日本社会が「進歩すなわち電力消費の増大」という考え方を止めること、エネルギー効率の更なる向上を目指して市町村や家庭が再設計されるようになること、そしてエネルギーの無駄遣いを止めるようになることを期待している。
「夏場に扇子で自分を仰いだり、涼しくするために地面に打ち水にするのはいいことだ。『足るを知る』社会、エネルギーを無駄遣いしない社会を作らなくてはならない」と首相は話す。
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20年前、はじめて菅さんの政見放送を聞いた時、びっくりしたのは、宇宙から地球を見ていた人だったこと。当時の政治家にない発想をしていた人だったから。
(それまで、政治家っていうのは、表向きはきれいごとを言いながら、権力と金・・・腹黒さや二枚舌という意味でこの世の仕事の中で一番汚い人たちだと思い込んでいたから、政治家なんてみんなおんなじだと、投票にも行かないこともあった。)
だから、以来、菅さんをずっとかげながら応援してきた。
このフィナンシャルタイムスのインタビューは、やっぱり菅さんは菅さんだったと、改めて感動しました。
「進歩=電力消費の増大ではない」と説き、「足るを知る社会」「エネルギーを無駄遣いしない社会」をつくる、このようなことを言う政治家を他に知らない。(またまた経団連から、文句を言われそうだけどね。)
目指すべき未来の姿は、すべての生物が、折り合いをつけ共存共栄しあえる持続可能な世界。
誰でも言葉でいうのは簡単だけど、いろんなしがらみで簡単には行かない。特に政治家においては。
今の首相が菅さんだったのは、天命だったのじゃないかとすら思う。菅さんを辞めさせてはならない。
しかし、インタビュー記事もさらにこう続く。
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しかしこうした願いは、厳しい政治の現実と衝突するのかもしれない。原発事故の対応や津波で甚大な被害を受けた町村の復興準備の進捗具合について、菅氏は主要マスコミや政敵たちから批判されている。
首相の支持率は地震と津波を受けてもわずかにしか上がらなかった。この低い支持率もあって、首相は弱い立場におかれているし、自らの与党・民主党内からも日に日に直接的な挑戦を受けているのだ。
先週には民主党重鎮で参院議長の西岡武夫氏が、日本で最大の発行部数をもつ読売新聞に痛烈な批判文を寄稿。「菅首相、貴方は、即刻、首相を辞任すべきです」と要求。西岡氏は「首相には、(国を率いる)必死さも、決意も、術もなく、急流で(馬を)乗り換える危険よりも、現状の危険が大きいと判断します」と書いた。
このような反対意見のせいで、昨年6月に首相になったばかりの菅首相はすでに「レームダック」だという推測が高まっている。
しかし、欧州各地で今週開かれる様々な首脳会談において、自分は日本の総理大臣回転扉の次の犠牲者になったりしないとどうやって各国首脳を説得するつもりなのかと質問しても、菅首相は特に悲観する様子もなかった。
むしろ首相は、そもそもトップに立つべきだと後押ししておきながらすぐに現職に対して掌を返す日本のマスコミを批判。それよりも、国の指導者が少なくとも3~4年かけて真価を示す時間を与えられた後に国民の審判にかけられる、他の民主国家を真似するべきだと提案する。
「ここでも、その方がいいんじゃないでしょうか?」と微笑みながら首相は言った。「とはいえ、この答えがほかのG8首脳たちを安心させるかどうか分かりませんが」(「菅直人首相、構造的課題を重視 FT単独インタビュー」はこちら)
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現在進行形の国家的危機にあっても、政争に拘泥したがる政治家たちには、あせりのような必死さも見えてしまう。・・・何か、個人的にまずいことでもあるのかとよけいな勘繰りすら入れたくなるほど??。
負けるな、菅さん。しなやかに、したたかに。応援してます。孫さんもがんばれ。
この国難の時に、くだらない揚げ足取り、足を引っ張ることばかり時間を費やして、税金の無駄遣いばかりの政治家たちに、国民がうんざりして呆れかえっていることも気づかずに。
しかし、今度の震災は、自然エネルギーへの大転換として、文明の分岐点にもなるんじゃないか。
変化の波は、もう止められないと、潔く諦めて国をあげて方向転換する覚悟をしてほしいと、批判を繰り返すばかりの方たちに言いたい。
今まで、原子力推進の陰で、日の目を見られなかった新しいエネルギー、新しい技術、ようやく出番がやってきそうだ。
また、政局や批判に終始するマスコミ、虚偽の情報を見てきたかのように書くジャーナリズムもどき。
なぜ、まっ正面に向かい合って、首相の話を受けとめないのか。くしくも、イギリスの新聞取材から、菅さんの心を知る。(以下、色の編集は私の判断です)
■再生の心を日本で復活させる 英FTが菅首相に取材(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース
フィナンシャル・タイムズ 2011年5月24日初出 翻訳gooニュース) 東京=ミュア・ディッキー(訳注・菅首相の言葉遣いは英語記事からgooニュースが日本語にしたものです)
地震、津波、原発危機。この事態に即応するのはもうそれだけで、どんな総理大臣にとっても十分大変なことと言えるかもしれない。
にもかかわらず、難問山積な日本の菅直人首相は自ら率いる与党・民主党内部からの激しい反対意見や、参議院が敵対的な野党に支配されているねじれ国会にも対応しなくてはならないのだ。
しかし3月11日の大震災以来初となるインタビューで菅首相は、何とか対応するだけが政府の目標ではないと力説した。
福島第一原発の状況を安定化させ、津波や原発危機の避難者を支援するほかに、日本はこの機を捉えて、長きにわたる構造的な問題に取り組み、貿易自由化を推進し、農業を改革しなくてはならないのだと首相は言う。とりわけ、ただでさえ経済停滞と人口減に苦しんでいた沿岸被災地の復興は、ただの再建でとどまってはならないと。
「前よりも多くの夢や希望を抱ける、新しいコミュニティーを創らなくてはならない」と菅首相は言う。特にエネルギー政策においては、東北地方沿岸部が太陽光や風力発電開発の先頭に立てるようになるだけのポテンシャルがあると。さらに、津波被害で出た瓦礫を燃やしてバイオマス燃料を使う発電所を稼働させることもできるだろうと(そうした発電所はその後、地元の森林から出た間伐材で稼働が続けられる)。「この地域はモデルケースになれるし、自然エネルギーの一大生産拠点にしたい」と首相は言う。
原発危機と、経済的に重要きわまりない首都圏においてこれから起こりうる夏場の電力不足。これらもまた、再生可能エネルギー推進のみならず、省エネ推進の機会として見られている。
現に菅首相は、原発危機をきっかけに日本社会が「進歩すなわち電力消費の増大」という考え方を止めること、エネルギー効率の更なる向上を目指して市町村や家庭が再設計されるようになること、そしてエネルギーの無駄遣いを止めるようになることを期待している。
「夏場に扇子で自分を仰いだり、涼しくするために地面に打ち水にするのはいいことだ。『足るを知る』社会、エネルギーを無駄遣いしない社会を作らなくてはならない」と首相は話す。
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20年前、はじめて菅さんの政見放送を聞いた時、びっくりしたのは、宇宙から地球を見ていた人だったこと。当時の政治家にない発想をしていた人だったから。
(それまで、政治家っていうのは、表向きはきれいごとを言いながら、権力と金・・・腹黒さや二枚舌という意味でこの世の仕事の中で一番汚い人たちだと思い込んでいたから、政治家なんてみんなおんなじだと、投票にも行かないこともあった。)
だから、以来、菅さんをずっとかげながら応援してきた。
このフィナンシャルタイムスのインタビューは、やっぱり菅さんは菅さんだったと、改めて感動しました。
「進歩=電力消費の増大ではない」と説き、「足るを知る社会」「エネルギーを無駄遣いしない社会」をつくる、このようなことを言う政治家を他に知らない。(またまた経団連から、文句を言われそうだけどね。)
目指すべき未来の姿は、すべての生物が、折り合いをつけ共存共栄しあえる持続可能な世界。
誰でも言葉でいうのは簡単だけど、いろんなしがらみで簡単には行かない。特に政治家においては。
今の首相が菅さんだったのは、天命だったのじゃないかとすら思う。菅さんを辞めさせてはならない。
しかし、インタビュー記事もさらにこう続く。
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しかしこうした願いは、厳しい政治の現実と衝突するのかもしれない。原発事故の対応や津波で甚大な被害を受けた町村の復興準備の進捗具合について、菅氏は主要マスコミや政敵たちから批判されている。
首相の支持率は地震と津波を受けてもわずかにしか上がらなかった。この低い支持率もあって、首相は弱い立場におかれているし、自らの与党・民主党内からも日に日に直接的な挑戦を受けているのだ。
先週には民主党重鎮で参院議長の西岡武夫氏が、日本で最大の発行部数をもつ読売新聞に痛烈な批判文を寄稿。「菅首相、貴方は、即刻、首相を辞任すべきです」と要求。西岡氏は「首相には、(国を率いる)必死さも、決意も、術もなく、急流で(馬を)乗り換える危険よりも、現状の危険が大きいと判断します」と書いた。
このような反対意見のせいで、昨年6月に首相になったばかりの菅首相はすでに「レームダック」だという推測が高まっている。
しかし、欧州各地で今週開かれる様々な首脳会談において、自分は日本の総理大臣回転扉の次の犠牲者になったりしないとどうやって各国首脳を説得するつもりなのかと質問しても、菅首相は特に悲観する様子もなかった。
むしろ首相は、そもそもトップに立つべきだと後押ししておきながらすぐに現職に対して掌を返す日本のマスコミを批判。それよりも、国の指導者が少なくとも3~4年かけて真価を示す時間を与えられた後に国民の審判にかけられる、他の民主国家を真似するべきだと提案する。
「ここでも、その方がいいんじゃないでしょうか?」と微笑みながら首相は言った。「とはいえ、この答えがほかのG8首脳たちを安心させるかどうか分かりませんが」(「菅直人首相、構造的課題を重視 FT単独インタビュー」はこちら)
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現在進行形の国家的危機にあっても、政争に拘泥したがる政治家たちには、あせりのような必死さも見えてしまう。・・・何か、個人的にまずいことでもあるのかとよけいな勘繰りすら入れたくなるほど??。
負けるな、菅さん。しなやかに、したたかに。応援してます。孫さんもがんばれ。
方向転換のチャンス。
6月は、また何かと変化の兆しがあるような気がします。
だから評判が悪い。中には顔をみるのもいやだという人も出てくるでしょう。それは政治家の中だけではなく、マスコミや官僚・財界の中でも同じ評価です。
評判がよく、円滑にいけば最高なんですが、旧来と違う点に取り柄があるので、これまでの自公政権とは違った点に手腕を振るうことが期待されます。
しかし、妨害が多くどうやって切り抜けるか。小泉さんのように「抵抗勢力」といってあえて敵を作り、切り捨てていくといったことができる役者ではありません。
どちらかというと、陰湿にみられるところがあり、それもマイナス要因です。しかし、彼には、現実に立ったなかなかしたたかなところがあり、国民の期待と焦点を合わせる術も心得ているように思います。
今後、どういう変化になるかわかりませんが、
どんな場合でも、覚悟を決めてますよ、私は(笑)
菅さんに不満のある人々の気持ちからすれば、おっしゃる通りなのかもしれません。
以前にもどこかで書きましたが、菅さんは、腹芸も根回しも得意じゃないですから、政治よりも、そういうことばかりなじんでいる永田町では、理解できないところもあるんでしょうね。
とは言え、こんな時ですら、敵だ味方だ勝った負けた、与野党問わず、血税を使ってそんなことばかりに血道をあげている昨今、国民がうんざりしていることに気づいてないなら、とても残念です。
いま、鳩山さんや谷垣さんとかが、超党派の「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」(地下原発議連)を発足して、地下に原発をつくると安全だとか言ってます。まずいです。怖いです。大連立はその為なの?
情報ありがとうございました。
最近、ニュースを見たくなくて、あえて見ないようにしていたので、気づきませんでした。
本当に発足してしまったようですね。
神をも恐れぬといいますか・・・でもこれで逆に、水面下の毒(永田町の魑魅魍魎)が浮かび上がったともいえます。
原発新設を白紙に戻し、浜岡を止め、自然エネルギーにも重きを置く・・・こういう選択をした菅さんは、彼らの目ざわり以外の何物でもないでしょう。