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静岡県・川勝知事の辞職表明

2024年04月04日 | 脱リニア新幹線

静岡県の川勝知事のことは、リニア新幹線に当初から反対の立場だった当ブログとしては、マスコミに叩かれるほどひどい人だとも思わなかったし、嫌いじゃなかった。応援してました。

失言でやめるんじゃあんまりだと思ったら、リニア問題に一定のめどがついたのだという。
会見リアルタイムで見たけど、川勝知事の安心したというか、ほっとした明るい表情が印象的でした。

「リニア開業延期で責任果たした」(共同通信) - Yahoo!ニュース

 立憲民主党の渡辺周氏は、辞意を表明した静岡県の川勝知事から、辞任の理由に関し「リニアの開業時期が延期され、自分の責任は果たした」との説明があったと明らかにした。

Yahoo!ニュース

 


たまたまリアルタイムで会見を見ていたので、その後のニュースで、知事の失言ばかりをことさらあげつらう人格批判には、「脱原発を口にした菅直人元総理」(原発維持の邪魔)や「STAP細胞の小保方晴子氏」(iPS細胞の邪魔)への人格攻撃への既視感があり、また「ワクチン絶賛」と「イベルメクチン無視」(mRNAワクチンとコロナ新薬の邪魔)の世論誘導の既視感もあった。
マスコミはどこの誰から圧がかかっているのだろう・・特にN。H。K。

そんな中、地元静岡放送の速報がヤフーニュースに全文アップされていたので、メモのために。
大事なことは、マスコミが、あえて無視した後半部分にあったと思う。

「皆さんの心を傷つけ申し訳ない。不徳のいたすところ」辞職表明の川勝知事が記者会見 辞職の理由語る「リニア問題も大きな区切り」【速報】(静岡放送(SBS)) - Yahoo!ニュース

“不適切発言”で4月2日に辞職を表明した静岡県の川勝平太知事が、3日午後3時半から県庁で記者会見し「不十分な言葉で皆さんの心を傷つけた」などと辞職の理由を語りました。...

Yahoo!ニュース

 


■【川勝平太知事 会見冒頭部分全文】

昨日私の新規県庁職員として採用した職員への激励の励ましの言葉の中に心を傷つけるものがあったということを厳しく受け止めております。

私はまず、この間、15年間、静岡県民のみなさまのために、奉仕してきたことを大変光栄に思っております。私の人生における最高に充実した15年間でございました。

私と心を一つにしていると、あるいは心を一つにしたいと思っている方々の心を傷つけたということがありましたならば、特に第一次産業、農業、酪農、あるいは水産業、これは最も大事にしてきた産業でありまして、そういう方たちの心を傷つけたとすれば、誠に申し訳なく、心からお詫びをいたします。申し訳ありませんでした。

この言葉の問題で、議会あるいは、マスコミのみなさま方から、あるいは県民のみなさま方からアドバイスを含めてご批判をいただきまして、そしてその都度、以後こういうことがないようにと、努めてまいりましたけれども、再びそうしたことが、思いもかけぬ形で浮上しまして、自ら不徳の致すところと思う次第であります。

ここは、私の職業に対する、また、あるいは、県民のみなさまに対する気持ちは、常に本当に尊敬と敬愛、そして心一つ、特に弱い立場の人たちのたちのために働いてきたつもりでございますので、そこで心を傷つけられた人がいるとすれば、本当に本意ではありませんので、心からおわび申し上げたいと思います。

重ねて、どうか、自分のお仕事に、誇りと使命を持って続けてください。私も可能であれば、お力になりたいと思います。いままでもそうしてきましたし、これからもそうしたいというふうに思っております。

それから、辞任の背景にあるものでございますけれども、大きな区切りを迎えているなという考えがございます。昨年の東アジア文化都市、これはみなさんとともに苦しみ、喘いだ、コロナの時期を乗り越えて、見事に東アジア文化都市、日本の文化を文化首都として、恥ずかしくない素晴らしい実績が残せました。

これは、3月の下旬に報告書ができ上がりましたけれども、報告書も素晴らしいですけれども、これまでの日本の文化の顔のそれぞれの代表者、数字の面では、本当に大きく塗り替える実績が載っております。ぜひご覧ください。

それからまた、この東アジア文化都市が認定されるについて、やはり富士山が2013年からちょうど10年経ったということが、当時の文部科学大臣から言われました。
「ぜひ、富士山がある静岡で担ってほしい」と。富士山も無事(世界遺産登録)10周年を無事迎えました。

それからまた、静岡県は人口に対して、お医者様の数が少ないということで、これは1番最初から心砕いてきたことでございますが、そうした中で、3年前に、社会健康医学大学院大学という日本で最初の大学院大学ができる、そしてこれをさらに発展させて、総合医科大学院大学ということで、この基本構想がまとまりまして、そしてこの基本構想に基づいて、基本計画を作るという段階になりまして、先般、委員長なるべく先生からご挨拶をいただきまして、これもですね、静岡県にとっては朗報になって、一里塚を超えたなというふうに思っております。

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そうした中で、やっぱり一番大きかったのはリニアです。私はこの4期目は、リニアの南アルプストンネル工事から、南アルプスの水と、それから生態系環境こうしたものをいかに守るかということに心を砕いてまいりました。

そして、JR東海さんと真摯な対応してきたわけでございますけれども、昨年、社長さんがお代わりになって、まったく雰囲気が変わりまして、良い方だと、向こうもそう思っていればいいんですけれども、画期的なことは「2027年に必ず仕上げるんだと名古屋まで」とおっしゃっていたが、昨年の暮れ12月に、「2027年以降に変更する。それからまた、コロナが起こる前に5.5兆円で名古屋まで作るって言っていたのが、1.5兆円の増資している」というこの2つについて、正式にこの国交省に事業の変更を申し出るとおっしゃった。

これはですね、私はこのリニア問題を解決するのは、事業計画を見直す以外にないと、従来から思っておりました。この事業計画の見直しに、丹羽新社長さんが踏み出されたということで、2027年のくびきが外れて、したがって残っているのは2037年だと。そういう好意的な憶測を出していたんですけれども、2027年以降と言っているので、「2027年までの完成を諦めたのではない」というふうに、職員、あるいはJR東海幹部からもご発言がございまして、そうした中で、2月に矢野弘典氏を座長とするモニタリング会議が発足いたしまして、そのときに矢野委員長の方から、3つの柱を立てられました。その一つが、モニタリングと事業計画とは表裏一体であるというものでございました。

二つ目が、専門家会議とは別に、静岡県、JR東海、さらに当事者としての国交省、この三者の、トップじゃなくても、No.2レベルの方たちが膝を突き合わせて信頼関係を作り上げ、そして、それに基づいて問題を解決していくという、これが二つ目でございました。

三つ目がモニタリングをする対象は、自然ですから、その行政単位で、ここからここまでしかやらないというわけにはいかない。フレキシブルに対応したいということを言われました。この中で私は一番関心を持ったのは、事業計画でした。何しろ、このモニタリング委員会には、矢野さんがNEXCO中日本でずっと仕事をされてきた方も、そのうちの1人が社長ですから、今入っておられますから、この事業計画というものに対するプロが入っておりますので、これに対して関心を持ったわけです。やっぱりそれが一番重要な問題だったとみえて、この1回目の会議の一番最後のほうに、矢野さんが丹羽社長に対しまして、「事業計画はどうなってますか」とお聞きになった、丹羽社長は、「今ブラッシュアップしている」というふうに言われました。それがですね、3月の29日の第2回目のモニタリング会議で、静岡工区に関する事業計画が出されました。

みなさんにお配りしたのは、その最初の質問とその答えです。ご案内の通り、一番下から6行目のところですけども、資料1のページ2の工程は、それぞれどの程度の期間を想定されていますか、という座長の質問に対し、高速長尺先進ボーリングは1キロあたり3か月から6か月。工事ヤードの整備は3か月、トンネル掘削工事が10年、ガイドウェイ設備工事、設置工事等は2年。これは初めて、南アルプストンネル工事についての時系列といいますか、年数が我々の前に正式に公表されたものであります。

ですから、これを単純に足しますと、10年、2年、そして、数か月ってことですから、12年プラスアルファは13年弱かかるということです。これをきょう、今、たちどころに工事をしても、13年かかるということですので、2024年ですから、13年を足しますと2037年になります。2037年というと、元々の事業計画案は、実験線の延伸、完成、これが第一段階です。第2段階は、あそこから間断なく、東京から名古屋、これを2027年に完成させて、体力をつけて、そして、2045年に、大阪まで開通させるという、これがタイムスケジュールにおける事業計画です。

このうちの2027年っていうのが、崩れるだけでなくて、なんと2045年だったんですけれども、元々はJR東海株式会社は、ご案内の通り民間会社ですので、経営の自由、投資の自主性を貫徹するが大原則で、国から一銭もいただきませんというふうに、国交省の諮問委員会で、事業主体として明言されておりました。しかしながら、3兆円の財政投融資がございましたので、その3兆円分の体力をつける手間が省けましたので、2045年が2037年になっていたわけです。ですから、この実験線の延伸完成、それから2027年、2037年の全線開通と、こういう事業スケジュールだったものが、根本的に崩れました。

2037年になっても、トンネル工事が完成するかどうかわからない。私はこの報告、皆さんのお手元に届いてると思いますけれども、3月29日夕刻に受け取りまして、仰天いたしました。同時にですね、でもすごい中身だと、これによって、トンネルだけでも10年以上かかるいうことでございますので、これは従来の工事計画の根本的な見直しになるということでありますから、矢野さんがこうしたものを踏まえて、三者でひざを突き合わせての会議を設置するように言われた理由がよくわかりました。

そして、昨日、なんと予定なかったんですけども、午後1時に県庁に矢野さんから突然電話があったそうで、そして、ぜひ、昨日のうちに会いたいってことで、実際来られましたのが3時45分です。ですから、4時半まで、これに関わるお話を承りました。ぜひ、三者協議に対して県として協力してほしいと。全面的に協力しますと。

しかしこれ、この時間、スケジュール通りいくと、モニタリング会議は10年以上、13年余りかかるので、「矢野座長も大変ですね」といったら、「いやあ、驚いてるんだよ」ってな感じでございまして、私は「もう全面的にご協力を申し上げたいと、あとはおまかせします」と言ったわけです。

矢野さんを尊敬しております。公正中立、公明正大な方で、長い付き合いですから、信頼をしていて、この方がですね、仕切ってくださると。言ってみれば、お目付けだというふうに思っておりまして、彼が書いたものも拝読しておりますので、尊敬しております。この方にお任せることができるということでございますこれで私はリニアの問題は、大きな区切りを迎えたというふうに思っております。これが一番大きかったということでございます。

残念ながら、昨日それをですね、これにかかわる記者会見ではなかったものでございますから、そこで一つの区切りを迎えたということで、県民のみなさまとお約束いたしましたリニア問題につきまして、この一里塚をしっかり越えて、あとは、矢野さんの委員会におまかせして、情報だけは逐一ご提供申し上げ、そして、JR東海との信頼関係を作り上げて、何とかみんなが喜ぶような形になればいいかなと思っております。

こうした中で、まずは矢野さんのこのリーダーシップに、高い敬意と感謝を申し上げると同時に、こうした率直な、丹羽体制のあり方ですね、丹羽社長個人のそういう人柄に対しても高い敬意を私は思っておりまして、この方は信頼できるというふうに思っているところでございます。

そうしたことでですね、大きな区切りを迎えたというのが、今回ここで辞表を出せるというふうに至ったということでございます。ですから、この2~3か月で大きく動いたリニア問題が大きく動いた、ここで仕事は一段落したと。ということで、辞表を提出するということになった理由であります。以上です。

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リニアに前のめりだった安倍元総理と葛西前会長が鬼籍に入られて、丹羽・新社長になり、空気が変わったようですね。
事業計画の見直しをすること、自然へのモニタリングや、具体的で実現可能な事業計画を再検討するということで、本当に安心したのだろうなと思います。
私個人としては、「事業計画の見直し」ということがあることに、期待してしまいます。
だって事業そのものが、断層だらけの地震国の地面の下、運転手もいないリニアに乗って、一直線に突っ走るっていう恐ろしい発想。普通の感性なら、やめてくれーって思いますよね。

川勝知事が尊敬している矢野弘典氏が、座長になるということが大きいと思いますが、矢野氏に魔の手?が伸びないことを祈ります。

地面の下を通って一直線に進むリニア新幹線は、意識レベルの数値は、原発と同じ。
作れば、いずれ後悔するものです。
作る前に、より具体的でリアルなシュミレーションをしていただきたいと切にお願いしたいです。

つい先日台湾でもM7.7の地震が起きましたが、地球の中では特に地殻変動の大きい環太平洋火山帯です。その中でも特に日本は世界有数の地震国、と今さらここに書くまでもありませんが・・地震に慣れちゃいけないです。

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