日本で、原発を作らないほうが良かったように、リニア新幹線も未来に禍根を残す意識レベルです。
地元の懸念や反対の声が上がっているのに、何かの加速がかかって止められない。どうかしてるとしか思えないです。
東京新聞2016年11月4日の社説より
社説氏は、住民への説明不足だけの点に絞り、リニアの地域の活性化への期待など、肯定的な部分も認めているけれど、意識レベルの視点では、原発と同じ。その期待は、一瞬の夢になるだけだと思います。
先日、福岡の街なか、市営地下鉄の工事現場で、突然道路が陥没し、大騒ぎになりました。幸いなことに、道路の下だったので、人的な被害はなく、その後の復旧も滞りなく進みました。
ブログ「リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?」によりますと、一般的に地下鉄は、地上の土地所有者への補償や交渉を避けるために、道路に沿ってルート設定される傾向にあり、東京でもどこでも、地下鉄はグネグネ曲がっているのだそうです。
しかし、リニア新幹線は、大深度地下法という法律が適用され、建物の密集地の地下も貫抜く予定です。その上には人々の多く集まる幼稚園、学校や大病院などもあります。
いろいろな意味で、リスクだらけの見切り発車の乗り物です。
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恐怖のリニア新幹線
地元の懸念や反対の声が上がっているのに、何かの加速がかかって止められない。どうかしてるとしか思えないです。
東京新聞2016年11月4日の社説より
リニア難関着工 村の不安を忘れるな
リニア中央新幹線計画で最難関とされる南アルプストンネルの掘削が長野県側でも始まる。開業予定の二〇二七年を見据えた長期間の作業となる。地元住民から歓迎されぬ工事にしてはなるまい。
長野、静岡、山梨の三県にまたがる南アルプストンネルは総延長二十五キロに及び、トンネルに覆いかぶさる土砂の厚さを指す「土(ど)かぶり」が国内にこれまで例のない最大千四百メートルに達する。東京・品川-名古屋間二百八十六キロの中で最大の難所と目される。
昨年末着工の山梨工区に続き、長野県側八・四キロの工区でも今月一日、トンネルの出入り口となる大鹿村で起工式が開かれた。
JR東海は大鹿村で計六回の住民説明会を開き、村は先月二十一日、着工への同意を表明した。同社は「住民の理解を得た」としているが、果たして、村の人たちの懸念は解消されたのだろうか。
トンネルの掘削で、大鹿村にはナゴヤドーム二個分近い三百万立方メートルの土砂が運び出されることになる。JR東海は、発生土を村内に仮置きした後、最終処分先に運ぶ方針だが、これまでに三カ所の仮置き場が確保できただけで、最終処分先は決まっていない。
人口千人余の村の中を走る工事車両は、ピーク時には一日最大千三百~千七百台に上ると見込まれている。JR東海は集落を迂回(うかい)する作業用道路を設ける予定だが、その完成は来年度末。村外への土砂搬出は迂回路完成後になるとしても、着工により早速、保育所や小学校が面する生活道路を資材運搬車両などが走ることになる。
「性急すぎる」と反発の声も上がり、生活環境への不安は、むしろ、深まっているように見える。
着工同意に先立ち、村議会は全員協議会でJR東海と交わす確認書を承認したが、賛成四、反対三という僅差だった。賛成した議員からも「国家事業に対し、この小さな村では反対しきれぬ」というぼやき声が漏れ、村役場から「JR東海は大きな組織で、村が現場の担当者と話をしても上層部まで届いているのか疑問がある」という声が聞こえもする。
中間駅のできる南信地方では、地域の活性化につながる、とリニアへの期待が大きく広がる。だからといって、地元の人々の不安を軽んじていいわけがない。
長期に及ぶ難工事だからこそ、拠点となる村に味方になってもらわねば。JR東海は、もっと地元の人々に歩み寄り、村とともに歴史的な工事に臨んでほしい。
リニア中央新幹線計画で最難関とされる南アルプストンネルの掘削が長野県側でも始まる。開業予定の二〇二七年を見据えた長期間の作業となる。地元住民から歓迎されぬ工事にしてはなるまい。
長野、静岡、山梨の三県にまたがる南アルプストンネルは総延長二十五キロに及び、トンネルに覆いかぶさる土砂の厚さを指す「土(ど)かぶり」が国内にこれまで例のない最大千四百メートルに達する。東京・品川-名古屋間二百八十六キロの中で最大の難所と目される。
昨年末着工の山梨工区に続き、長野県側八・四キロの工区でも今月一日、トンネルの出入り口となる大鹿村で起工式が開かれた。
JR東海は大鹿村で計六回の住民説明会を開き、村は先月二十一日、着工への同意を表明した。同社は「住民の理解を得た」としているが、果たして、村の人たちの懸念は解消されたのだろうか。
トンネルの掘削で、大鹿村にはナゴヤドーム二個分近い三百万立方メートルの土砂が運び出されることになる。JR東海は、発生土を村内に仮置きした後、最終処分先に運ぶ方針だが、これまでに三カ所の仮置き場が確保できただけで、最終処分先は決まっていない。
人口千人余の村の中を走る工事車両は、ピーク時には一日最大千三百~千七百台に上ると見込まれている。JR東海は集落を迂回(うかい)する作業用道路を設ける予定だが、その完成は来年度末。村外への土砂搬出は迂回路完成後になるとしても、着工により早速、保育所や小学校が面する生活道路を資材運搬車両などが走ることになる。
「性急すぎる」と反発の声も上がり、生活環境への不安は、むしろ、深まっているように見える。
着工同意に先立ち、村議会は全員協議会でJR東海と交わす確認書を承認したが、賛成四、反対三という僅差だった。賛成した議員からも「国家事業に対し、この小さな村では反対しきれぬ」というぼやき声が漏れ、村役場から「JR東海は大きな組織で、村が現場の担当者と話をしても上層部まで届いているのか疑問がある」という声が聞こえもする。
中間駅のできる南信地方では、地域の活性化につながる、とリニアへの期待が大きく広がる。だからといって、地元の人々の不安を軽んじていいわけがない。
長期に及ぶ難工事だからこそ、拠点となる村に味方になってもらわねば。JR東海は、もっと地元の人々に歩み寄り、村とともに歴史的な工事に臨んでほしい。
社説氏は、住民への説明不足だけの点に絞り、リニアの地域の活性化への期待など、肯定的な部分も認めているけれど、意識レベルの視点では、原発と同じ。その期待は、一瞬の夢になるだけだと思います。
先日、福岡の街なか、市営地下鉄の工事現場で、突然道路が陥没し、大騒ぎになりました。幸いなことに、道路の下だったので、人的な被害はなく、その後の復旧も滞りなく進みました。
ブログ「リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?」によりますと、一般的に地下鉄は、地上の土地所有者への補償や交渉を避けるために、道路に沿ってルート設定される傾向にあり、東京でもどこでも、地下鉄はグネグネ曲がっているのだそうです。
しかし、リニア新幹線は、大深度地下法という法律が適用され、建物の密集地の地下も貫抜く予定です。その上には人々の多く集まる幼稚園、学校や大病院などもあります。
いろいろな意味で、リスクだらけの見切り発車の乗り物です。
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