虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

ジャーナリストは真実を伝えられなければ無力である

2022年05月11日 | パワーかフォースか

先月、連休前に少し下書きしていたものですが、そのままになってました。
遅ればせながら、メモのために、アップしておきます。


3月ロシア国営放送の職員が、テレビの生放送中に戦争反対の紙を掲げて辞職しました。
抗議のロシアTV局員「プロパガンダを許した自分を恥じている」

こちらも、ロシアのタス通信の元カイロ特派員ルスラン・スレイマノフ氏(27歳)が同じ時期に辞職した件。

批判する者は、政敵でもジャーナリストでも殺す。自分以外の人の命をなんとも思わず、恐怖によって人々を支配するプーチン。
特派員として海外から自国を見たとき、国家の異様さ、不自然さ、不自由さも見えてしまったのではないでしょうか。

インタビュー記事です。東京新聞から。


「ロシアでは戦争反対と言う自由もない」 ロシア国営タス通信元記者 本紙取材に語る 抗議の辞職後:東京新聞 TOKYO Web

【カイロ=蜘手美鶴】ロシアのウクライナ侵攻に抗議して3月中旬に辞職したロシア国営タス通信の元カイロ特派員ルスラン・スレイマノフ氏(27...

東京新聞 TOKYO Web

 


(以下全文)

【カイロ=蜘手美鶴】ロシアのウクライナ侵攻に抗議して3月中旬に辞職したロシア国営タス通信の元カイロ特派員ルスラン・スレイマノフ氏(27)が本紙の取材に応じ、「ロシアでは『戦争反対』と言う自由もない」と訴えた。

 スレイマノフ氏は侵攻開始直後から各国メディアの取材を受け、戦争反対を訴えてきた。3月初旬、仏ニュース専門局「フランス24」のアラビア語番組で、「戦争には反対です。ロシア自身も滅ぼすことになる」と断言した。

 侵攻開始後、「特別軍事作戦」とする政府の方針通りに記事を書くことが義務づけられ、政府の発表をそのまま伝えてきた。死傷者数すら言及しない一方的な報道に、疑問を抱き続けてきたという。

 メディア出演を知った上司からは「今すぐ止めるように」と注意を受けたが、「戦争反対の自分に正直でありたい」と辞職を決意した。同僚からは「同じことができなくてごめん」「戦争反対を訴えてくれてありがとう」などと共感の言葉が返ってきた。

スレイマノフ氏は「タスの同僚の多くも本音は戦争に反対していると思う」と話す。

 ロシアでは政権を批判するジャーナリストや活動家が数多く殺害されたり迫害を受けており、言論の自由はないに等しい。タスの上司からは「自身の行動に気を付けた方がいい」と心配されたという。

 政治家や議員は「全て政権にコントロール」され、スレイマノフ氏は「ロシアには公平な選挙も政治の自由もない」と嘆く。テロリストの攻撃で多くの市民が亡くなっても、政府が「なぜ事件が起きたのか」の説明責任を果たすことはない。「ロシアを愛しているからこそ、この凶暴な政権は支持できない」と語気を強めた。


 スレイマノフ氏の祖父はウクライナ西部リウネ出身で、旧ソ連時代にシベリアに強制移送された。同氏もシベリアで生まれ、4年前に初めて祖父の故郷を訪れ、「ウクライナは自分の一部だ」との思いを強くしたという。
 今回のウクライナ侵攻ではリウネもミサイル攻撃を受け、「ウクライナ人が受け入れてくれるなら、国の再建を手伝いたい」と同氏。自身のようにウクライナに親戚や友人がいるロシア人は、「きっとみんな同じ思いのはず」と話す。

 タス辞職後の3月下旬、アフガニスタンメディアの取材を受けた。政権の圧力を受けることなく、自由に自分の考えや分析結果を話したという。「人生で初めて味わった甘美な『自由の味』だった」と振り返る。今後は親類のいるアゼルバイジャンを拠点に、ロシア問題などを発信していく予定だ。

ーーーーーーーーーーーーーーー


ロシアのウクライナへの侵攻に関して、情報戦と言うけど、真実の情報とフェイクの情報を見極めなければなりませんね。
国を愛するロシアの発信側の人たちが、やむにやまれぬ思いで辞職してしまうのはなぜか、ということを考えると、自ずと答えは出てくるのではないかと思います。


付記 
★関連サイト
【解説】サイバー戦組織 ロシアのトロール・ファクトリーとは (油井'sVIEW) - 国際報道 2022

【解説】サイバー戦組織 ロシアのトロール・ファクトリーとは (油井'sVIEW) - 国際報道 2022

ウクライナ政府に都合の悪い情報をネット上に大量に書き込み拡散させることを組織的に行う拠点「トロール・ファクトリー("偽情報"工場)。その実態とは。解説です...

国際報道 2022 - NHK

 

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アルバイト感覚で偽情報を拡散したロシアのネットサポーターズの存在がばれた


まあねぇ、日本のマスコミも、mRNAワクチンに関しては、ロシアとたいして変わらない。ダブルスタンダードではある。


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4 コメント

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ギガジンで (ひろみ)
2022-05-11 23:36:28
ジャーナリズムが機能しなくなってしまったのは、いつからでしょう?
興味がある業界でしたが、結局、真実を伝えられない柵が大きそうで、進路として考えるのを辞めてしまいました。

地域情報を出すとかスペインの文化というジャーナリズムなら、スペインで暮らし始めて、ある程度落ち着いた2005年ごろからずっとやっていますけれど(笑)

先ほど、facebookで見つけた記事です。

ロシアのテレビがハッキングされ全番組名が「あなたの手はウクライナの子どもの血で汚れている」に
https://gigazine.net/news/20220510-hackers-russian-tv-rutube/
ロシアで対独戦勝記念日の軍事パレードが行われた2022年5月9日に、ハッカーがロシアのテレビ局の番組表を改ざんし、ウクライナ侵攻やロシア政府によるプロパガンダを非難するメッセージが表示される事件が発生しました。

ロシアの戦勝記念日でプーチン大統領が演説している最中に、ロシアのオンラインテレビの番組表がハッキングにより書き換えられました。

記事作成時点では、ロシアのテレビ番組を改ざんしたり、動画共有サイトをダウンさせたりした者の正体は不明です。この一件を報じたニュースサイト・BleepingComputerは「これまでのところ、どのハクティビスト集団も名乗り出ていないため、ハッキングがロシア国外からのものなのか、国内の反体制派のものなのか、あるいはその両方なのかは分かっていません」と述べました。

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返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2022-05-12 19:19:03
ほのぼのとした地域のニュースは和んでいいですよね。
しかし組織が大きいほど、国や巨大スポンサーがバックにいるほど、ゆがんできてしまいますね。
資本主義国ではスポンサーの力が、独裁国家体制では、国の力が、報道をゆがめてしまうように感じます。

>ハッキングがロシア国外からのものなのか、国内の反体制派のものなのか、あるいはその両方なのかは分かっていません

新ロシア派のハッカー集団もいるらしいですし、入り乱れていますね。
ますます情報が怪しい世界になってきているような気がします。
返信する
こんな報道も (ひろみ)
2022-05-12 21:06:08
ロシアのプロパガンダメディアが戦勝記念日に「反戦記事」を1面に掲載した理由
https://courrier.jp/news/archives/287844/

会員限定(無料)記事で、登録していないので、途中までしか読めませんでしたが・・・。

英ガーディアン紙の、上記記事の執筆者の一人がインタビュー記事
‘Paranoid dictator’: Russian journalists fill pro-Kremlin site with anti-war articles
Articles published on Lenta.ru on Victory Day accuse Putin of waging ‘bloodiest war of 21st century’
https://www.theguardian.com/world/2022/may/09/russian-journalists-pro-kremlin-site-lenta-anti-war-articles

ロシア国内でも、動きは出てきているようです。

TVで、反戦を訴えたアナウンサーもいらっしゃいましたしね!

9916
返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2022-05-12 21:38:22
いろいろありがとうございます。見ました。
最後まで読めなかったのは残念ですが、良かった。
ロシア人のジャーナリズムの良心に救われます。
巻き込まれてばかを見る人々がいる反面、彼のおかげで意識のエネルギーが上がっていく人々もいる。
マイナスフォースは、ある意味、すごい反面教師ですね。
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