続・こころレッスン

うつ病(双極性障害Ⅱ型)と診断されています。こころのことを中心に、いろんな思いを綴っていく予定です。

ないものねだりのダダッ子ですね

2010-08-07 04:32:29 | 今日の具合
相手のことが、本当に好きで、結婚したら、次、この人との間に、子供が生まれたら、どんなに素敵だろう、と思う人が圧倒的多数でしょう。

どんな顔になるんだろう?名前は何にしよう?
勉強なんてできなくていい、ただ幸せをいっぱいあげたい。
「楽しい子供時代だった」とだけ、言ってほしい。
そう強く思ってしまっていた花舞妓でしたが、2つ刺激を与えられてしまいました。

ひとつは、M君の弟さんの家族。子供は3人。
小学4年生から幼稚園まで、かわいいさかり。

もうひとつは、ある人から、花舞妓の前夫がとっくに再婚し、もう二人目が生まれたと聞いてしまったこと。
「母親にはなれないよ」と高飛車に言っておきながら、自分はささっと父親に・・・。

動揺しました。
前夫には、未練はこれっぽっちもないのですが、ただ、父親になった、子供を育てられる環境にある、ということが、腹立たしかった。

花舞妓は、病気の症状からして、育児ができる状態ではありません。
実家が近かったりしたら、また別でしょうけれど、遠方です。
それに、花舞妓も三十路後半です。
輪をかけるように、M君は、アレルギーがひどく、ひどい時期は、身体がしんどくて、働けないくらいまでになってしまうとのこと・・・。

お互いこれ以上家族を増やしては、共倒れとなりかねません。

そんなの百も承知で、ただ悔しくて、誰かにきいてほしくて、M君のおとうさんにメールをしました。
そして、返ってきた言葉が、タイトルの言葉です。

おとうさんのいわれていることは、すべて正論、文句のつけようがありませんでした。
でも、それは、60歳を過ぎ、子育てもとうに終わった人の、冷静なる目線での言葉で、花舞妓の想いは、なにひとつ届きませんでした。

もちろん、子供は持ちませんし、育てられません。
でも、病気のせいで、いろんな夢・・・働きたかったこと、子育てしたかったこと、いろいろ諦めざるをえなくて、いったい何が残ったというのでしょう?

「夫が働きやすい環境づくりに努めるのが妻の役目」
それはそうですが、こちらも病気です。
それがすんなりできたら、子供も持てるでしょう。

うつ病、詳しくは双極性障害は、元気なときと、ウツの時があるので、非常に人の目からわかりづらく、勝手に病気を理解されたりしがちです。
とても悔しさを覚えます。

医者に相談しようと思い、翌日の夜診に遠くまで行くとM君に言ったら、ダメだと否定され、代わりに全部、話を聞いてくれました。
ちょっと楽になれました。

みんなみんな、リスクはあるんです。
「高齢出産で、障害児が生まれたときのこころ構え」
「自分ひとりで育てられないのなら、持つべきではない」

でも、障害を持った子供は、年齢関係なく生まれていますし、早くに父親を亡くした家庭もあります。障害年金と、生活保護で、なんとか生きていくことはできますが、そういう大きな選択は、おとうさんにはないのでしょう。

別に、いいですけど。
なんだか、M君のおとうさんなら、正論を伝えつつも、もう少し気持ちに寄り添ってくれるのではないか、という花舞妓の判断ミスでした。

もう、忘れます。
諦めます。
その分、姪っ子をかわいがってやるしか、なさそうです。