はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

嚙み合わない議論から起きた、ちょっとした恐怖体験?!

2023年03月30日 | 日々のよしなしごと
前提として、"一般的に"人は他人に多少の影響を与えることは出来るかもしれないが、他人を変えることは出来ないし、人が変わる(ないし、変われる)のは本人が変わろうと決意した時だと思う。だから、他人に対して過度な期待はしないし、誰かに意見を述べたとしても、それが常に受け入れられるとも思っていない。


ウチの近所は昔ながらの住宅街で、自然発生的に出来たであろう区画に比較的小規模な戸建てや集合住宅が林立している。その住宅群の間を縫うように無数の路地がある。

バス通りも路上駐車されようものなら運転手が通り抜けに神経を使うほど狭い一方通行路だ。バス停も住宅脇の路肩に設置されているものが多い。

私が普段利用するバス停も例に漏れず路肩に設置されたもので、地元の中堅企業の建物の脇にある。

こういうバス停脇にある建物の所有者を最も悩ませるもののひとつが、バスを待っている間に喫煙する一部スモーカーによる吸い殻のポイ捨てである。私が利用するバス停にもJT社から提供された灰皿スタンドが設置されている。そのこと自体は窮余の策で仕方ないと思う。

問題なのはその配置である。企業経営者の善意でバス停に隣接したその企業の駐車スペースに一台のベンチが設置されているのだが、そのすぐ傍に灰皿スタンドが配置されているのだ。まるで、こちらで喫煙してくださいと言わんばかりの配置なのだ。バス停の目と鼻の先で、2mと離れていない。

だから勘違いした喫煙者が時々、ベンチに腰掛けながら悠々と紫煙をくゆらせている。その傍らにはバスを待つ人の列が出来ているのに。そうなるとバス停前でバスを待つ人々は否応なく副流煙を吸わされることになる(吸っている本人より、周囲の人間に健康被害をもたらすと言われる副流煙)。

元々バスの便が良かった当地もコロナ禍と常態化したバスの運転手不足で、コロナ禍以前より運行回数が激減しており、20分近くバス停でバスを待つこともある。その間、副流煙を吸わされては溜まったものではない。

言うまでもなく、バス停は乳幼児から年配者まで、さらに通院する傷病者など、不特定多数の人々が利用する場所である。こういう公共性の高い場所でわざわざ喫煙場所を設けるのは、喫煙しない大多数のバス停利用者への配慮を欠くものと言わざるを得ない。

と言うのも、灰皿スタンドはバス停から数メートル離れた建物の角を曲がった辺りにもひとつ設置されているのだ。そこに側溝があって、吸い殻を捨てられては側溝が詰まる恐れがある為、設置したと言う。

たかだか長さ数メートルのスペースに2つも灰皿スタンドが要るのか?

それである時、私の夫がバス停のベンチでたばこを吸っている若い男を見咎めて(その時、バス停には乳幼児もいた)、灰皿スタンドを設置している経営者にもベンチ脇の灰皿スタンドの撤去もしくは配置変えをお願いしたのだが、経営者は「たばこの煙が嫌なら、このバス停を使うな」とけんもほろろの対応であった。

自分たちの主張がすんなり通るとはもちろん思っていなかったが、存外に高飛車な態度で「そんなことを言うのはおかしな奴」呼ばわりまでされ驚いた。

どうしてバス停を利用するだけで、ここまで不快な思いをしなければならないのだろうと思った。一緒にバス停に並んでいた年配男性には「分からねえ奴は分からねえよ。言っても無駄だよ。」と、慰めにもつかないことを言われた…


と言うのは、実は2年近く前の話なのだが、なぜか、昨日、バス停でバスを待っていたら、突然、件の経営者が夫に食って掛かってきた。バス停には長い行列が出来ていて、私達はちょうど建物の角の辺りにいたのだが、経営者は居丈高な口調で「ここに灰皿スタンドを置いているのは側溝に吸い殻が落ちたら詰まるから、役所に相談して置いて貰ったんだよ。あんたは(頭が?)おかしいんだよ。」と。

それ、以前も聞きました。しかも、私の夫が以前言及したのはこの灰皿スタンドではなくて、バス停すぐ横のベンチ脇に喫煙所よろしく置かれた灰皿スタンドです…夫もその場でそのことを言ったのだが、年配の経営者は耳を貸そうともせず自分の主張を繰り返すばかり。

しかも、あろうことか、詳しい経緯を知らない、たまたま近くにいた年配男女が経営者に同調して夫を非難する始末。

一体全体、どうなっているの?なぜ、こちらもとっくに忘れていた2年も前のことを今さら蒸し返すの?おかげで、当時の嫌な記憶が蘇ってしまった。件の経営者男性の執念深さには恐怖すら覚えた(身に覚えのないご近所<から恨みを買う?>トラブルは、こんな些細なことから起こるのかと)。

そもそも経営者男性の記憶違いだし…諸悪の根源は所構わず喫煙したり、吸い殻をポイ捨てする一部のマナーの悪いスモーカーだし…

私の前に並んでいた年配女性が振り返って小声で「でも実際、このバス停たばこ臭いんだよね」と言っていたのが、せめてもの救いと言うかなんというか…

久しぶりの外出のルンルン気分がすっかり萎えてしまった😩

夫の何が件の経営者の癇に障ったのか未だに釈然としないが、公衆の面前での一方的な咎めだては嫌がらせ行為にも思えた。

でも、経営者にどう思われようが、何を言われようが、バスに乗る為にはこのバス停を使うしかないんだよね。嘆息😒

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