はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

(14)ラスベガスをぶっつぶせ(原題:21)

2008年06月02日 | 映画(2007-08年公開)

ケイト・ボスワースはすんごくカワイイんだけどね…

 天才的な数学の才能を持つMITの学生。ハーバード医科大への入試にパスしたが、母子家庭で家計は楽でない為、30万ドルにも及ぶ学費が工面できない。そこで迷いつつも、彼の数学の才能に目をつけた教授の怪しげな誘いを受けてしまう。教授は彼をプレーヤーとして迎え、他4人の学生メンバーとチームを組ませて、カードゲームのブラックジャック必勝法を指南して、大儲けしようと企んでいた。他のチームメンバーとラスベガスへと乗り込んだ主人公は…

【感想】
 どうして最高レベルの教育を受けられる機関が、30万ドルもの学費を要する私学なんだ?というのが正直言って納得行かない(米国ではハーバードを筆頭に、世界的に著名な大学の殆どは私学である)。その辺から躓いてしまった私は、本作を心から楽しめなかった。奨学金制度が日本以上に充実していると言われても、経済的に恵まれない学生のハードルの高さを思うと、やりきれない。米国にはヨーロッパのような身分差階級社会はないが、経済的格差は他国以上に激烈だと思う。所得移動が激しく?、階層間移動も多いから、ヨーロッパよりはフェアだとは聞くが、そのぶん常に競争に晒され、緊張を強いられる社会という印象だ。想像するだけで疲れそう(競争から降りれば、そういうこともないんだろうけれど。それでどれだけの生活レベルが維持できるのだろう?米国映画にしばしば出てくるWinner,Loserって言葉は嫌いだ)。日本は米国の後追いをせずに、共生社会を目指して欲しい。現実には、日本は米国の後をひたすら追っているように見えて、不安でしかたない。そもそも国の”柄”が違うだろう?”地力”が違うだろう?
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