シアトル・マリナーズのイチロー選手の9年連続200安打記録は、108年ぶりに米大リーグの「連続200安打/年」記録を塗り替え、日本では新聞の号外も出たほどの「大記録」であるはずなのに、下記の記事によれば、米国では殆ど評価されていないらしい。それが事実だとすれば残念な限りだ。
◆イチロー“金字塔”も…米での評価「ほとんど」ナシ
イチローの大リーグ記録更新より、大リーグきっての人気チームであるNY・ヤンキースのチーム内記録更新の方が、米マスコミでは大きく取り上げられていると言う。
ワールド・シリーズと殆ど縁のない弱小チーム(失礼m(_ _)m)に所属しているが故の悲哀(ハンディキャップ?)なのか?それとも、記事中のワカマツ監督の発言にあるように、彼が遠いアジアから来た「外国人選手だから」関心を呼ばないのか?
◆「ジーターほど騒がれないのは“外国人”だから」イチロー理解者ワカマツ監督
…"Work ethics"って良い言葉ですね。これに関して高い評価を得たと言うことは、職業人として最上級の褒め言葉を貰ったに等しいのかもしれません。
日本でも、以前ほどあからさまではないが、マスコミ報道における「巨人」と「その他のチーム」との扱いの差は未だにある(選手の年俸格差だって大きい)。外国人選手が日本のプロ野球記録を塗り替えても、日本人選手ほど騒がれないだろう。ことほどさように、どこの国でも、どんな分野でもアンフェアなことは存在する。
イチロー選手が特に気の毒なのは、他の日本人大リーガーで、「たまたま所属したチームがワールド・シリーズに進出し、優勝」と言う経験をした人が少なくないことだ。これは本人の能力とは殆ど関係なく、「勝ち馬に乗る運」が左右している(イチロー選手が常に安定した成績を残している為、放出リスト上に載らないことも、ある意味不幸か?本人のマリナーズへの帰属意識は別として)。攻・走・守何れでも一流のパフォーマンスを見せる傑出した大リーガーであるイチロー選手が、マリナーズにいる限り(たぶん)味わえないであろう、ワールド・シリーズ勝利の美酒。
その悔しさをWBCでの優勝で代替しようにも、野球の本場米国では、自国が優勝に絡めないからWBCはさほどの関心も集めないし、その価値を正当に評価しようという機運も生まれない。かくしてイチローは超一流の野球人、大リーガーでありながら、その実力が正当に評価されず、彼自身のプライドは傷ついたままだ。ジャーナリストの竹田圭吾氏(NewsWeek誌日本版編集長)も「そんな中で、9年間モチベーションを保ったことが凄いですね」と、半ば同情を交えた賞賛の言葉を寄せた。
何とも言い難いアンフェアな状況下で、イチローは「記録」に挑む他なく、日々の徹底した体調管理と鍛錬で、結果的に野球”道”を極めようとしている。まさに「孤高のサムライ」である。そして不幸中の幸いと言うべきか、その傍らには宮本武蔵におつうがいたように、弓子夫人がいる。
…と言うようなことを、昨日から今朝にかけてのマスコミ報道を見て、私は思ったのでした。
◆イチロー“金字塔”も…米での評価「ほとんど」ナシ
イチローの大リーグ記録更新より、大リーグきっての人気チームであるNY・ヤンキースのチーム内記録更新の方が、米マスコミでは大きく取り上げられていると言う。
ワールド・シリーズと殆ど縁のない弱小チーム(失礼m(_ _)m)に所属しているが故の悲哀(ハンディキャップ?)なのか?それとも、記事中のワカマツ監督の発言にあるように、彼が遠いアジアから来た「外国人選手だから」関心を呼ばないのか?
◆「ジーターほど騒がれないのは“外国人”だから」イチロー理解者ワカマツ監督
…"Work ethics"って良い言葉ですね。これに関して高い評価を得たと言うことは、職業人として最上級の褒め言葉を貰ったに等しいのかもしれません。
日本でも、以前ほどあからさまではないが、マスコミ報道における「巨人」と「その他のチーム」との扱いの差は未だにある(選手の年俸格差だって大きい)。外国人選手が日本のプロ野球記録を塗り替えても、日本人選手ほど騒がれないだろう。ことほどさように、どこの国でも、どんな分野でもアンフェアなことは存在する。
イチロー選手が特に気の毒なのは、他の日本人大リーガーで、「たまたま所属したチームがワールド・シリーズに進出し、優勝」と言う経験をした人が少なくないことだ。これは本人の能力とは殆ど関係なく、「勝ち馬に乗る運」が左右している(イチロー選手が常に安定した成績を残している為、放出リスト上に載らないことも、ある意味不幸か?本人のマリナーズへの帰属意識は別として)。攻・走・守何れでも一流のパフォーマンスを見せる傑出した大リーガーであるイチロー選手が、マリナーズにいる限り(たぶん)味わえないであろう、ワールド・シリーズ勝利の美酒。
その悔しさをWBCでの優勝で代替しようにも、野球の本場米国では、自国が優勝に絡めないからWBCはさほどの関心も集めないし、その価値を正当に評価しようという機運も生まれない。かくしてイチローは超一流の野球人、大リーガーでありながら、その実力が正当に評価されず、彼自身のプライドは傷ついたままだ。ジャーナリストの竹田圭吾氏(NewsWeek誌日本版編集長)も「そんな中で、9年間モチベーションを保ったことが凄いですね」と、半ば同情を交えた賞賛の言葉を寄せた。
何とも言い難いアンフェアな状況下で、イチローは「記録」に挑む他なく、日々の徹底した体調管理と鍛錬で、結果的に野球”道”を極めようとしている。まさに「孤高のサムライ」である。そして不幸中の幸いと言うべきか、その傍らには宮本武蔵におつうがいたように、弓子夫人がいる。
…と言うようなことを、昨日から今朝にかけてのマスコミ報道を見て、私は思ったのでした。