はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

ドラマ『不信のとき~ウーマンウォーズ』最終回

2006年09月22日 | 日々のよしなしごと


あくまでも最終回を見ての私的な雑感です。
評価の低さは、私の理解力のなさに起因する可能性もあり。

松下由樹と米倉涼子の取り合わせに興味があって見続けたけど、
昨夜の最終回には???だった。なんだろう?プロットの破綻?
杉田かおる演じるベビーシッターが「真実は藪の中」って
言っていたけど、最後まで思わせぶりな台詞が続き、
散々ここまで引っ張っておいて、この結末は何なの?
という消化不良感だけが残った。
昨夜の1本で、これまでのすべてが台無しだと思った。

放送も回が後半になるに従い、
加速度的に時間の経過は早くなるし、
物語は目まぐるしく展開するしで、
最終回は結果的に時間が余ってしまったのか、
前半と後半では似たような台詞が繰り返されていた?!
間にいた男が死んでも、相変わらず女の戦い(意地の張り合い?)
は続くってことなのか。

石黒賢演じる浮気夫は、最後は不治の病に冒され、
数多の小説が描くが如く、死の床で改心するのだけど、
何を今さらと思った。彼の末路に何の同情も感じなかった。
途中から彼の優柔不断さには嫌悪感すら覚えていたからね。
個人的に石黒賢のルックスが好みでないことも、
嫌悪感を増長させていたと言えなくもないけど。

(私的には『複合汚染』の)有吉佐和子の原作小説は、
昭和40年代に日本経済新聞で連載された小説らしいけど、
お堅い経済記事の間にちょこっと挟み込まれた艶話、
こんな男女のドロドロとした愛憎劇を毎朝読んでから、
高度経済成長時代の企業戦士達が会社に向かったのかと思うと、
そのギャップに何だか笑えてしまう(微笑ましいと言うべきか)。
物語の結末(女の逆襲)にはギョッとしたかもしれないけど。

それからすると近年の渡辺淳一の『失楽園』『愛の流刑地』は、
ひたすら男性の願望を充たす甘美な物語で(イマドキそんな女は
いないぞって世の女性は思っていると思う)、あくまでも癒し系?
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