はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

とうとう息子も社会人

2015年04月07日 | 家族のことつれづれ
 息子が就職先の企業の地方にある事業所で行われた入社式と研修から戻って来た。

 この後、2日間の休暇を挟んで、1か月半程都内の関連事業所での研修があり、その後は再び長期研修で地方に行ってしまう。その時がいよいよ息子の我が家からの巣立ちの時となる。

 入社式の行われた4月1日は息子の24歳の誕生日でもあった。

 今回、息子と共に入社式に臨んだ新入社員は中途採用者も含め数百人に及んだらしい。内、大卒・院卒は400人弱と聞いている。息子曰く「結構あっけなかった」入社式は30分ほどで終わったらしいが、息子は10数列ある中の、なんと最前列で入社式に臨んだそうだ(入社式にしても研修にしても予め席は指定されていたらしい)。間近にマスメディアの写真や映像でしか見たことのない社長をはじめとした来賓の面々を目にして、内心ドキドキだったらしい。一生に一度あるかないかの機会で、こういう経験は貴重だね。エイプリルフール・ボーイはラッキーボーイか(笑)。

 約1週間の研修中、滞在先のホテルでは、東大院で専攻を首席卒業したと言う秀才君と同室だったそうだ。やはりいかにも賢そうな人だったらしく、息子は終始その存在感に圧倒されながらも、博士課程に進学してもおかしくない、こんな学業エリートがどうして学歴や学閥などあまり重視しない気風の会社になんか入ったんだろうと不思議に思ったらしい。おそらく、我々凡人には思いもつかない深慮遠謀があっての入社なのだろう。側で話を聞いていた夫も「(我が息子の社長への道のりにおいて大きな壁となりそうで)まったくもって迷惑な話だな」とぼやいた(←もちろん、冗談です・笑)

 息子が秀才君との会話の中で漏れ聞いたところでは、秀才君の家は親兄弟共に秀才揃いの高学歴一家らしい。

 どうも自分の知っている(例えば美術館ボランティアスタッフは良家の夫人が多い)高学歴家庭も、東大京大レベルとなると、親や祖父、さらにその上の代を遡って東大卒、京大卒と言う家庭が多い。既に何代にも渡って連綿と高い教育レベルが続いている家系が多いのだ。おそらく、件の秀才君もそういった家系の出身者なのだろう。親の代から漸く大卒レベルの我が家のような家庭では到底太刀打ちできない教育レベルだ。

 まあ、そういう人々と出会うチャンスを持てたのも、私も息子も努力して自分の世界を広げたからと言えるのかもしれない。彼らとの圧倒的な差は自分の代ではどうにも縮めようがないけれど、少なくとも「教育」が、ひとりの人間の人生の可能性を大きく広げることは確実なようだ。だから、「教育」は重要なのだ。

 しかし、「教育」の重要性は言わずもがなの事実でありながら、これに気付いていない、或いは、気付いていながら敢えて向き合わない親も少なくないのが現実だ(特に私の兄弟oni)

 何も全員が東大京大を目指せとは言わないが、今のような変化の著しい時代には、子どもの人生における可能性を広げるだけでなく、時代の変化に柔軟に対応する力を養う為にも、高校止まりの教育では不十分である。せめて専門学校で技能を磨いたり、大学で専門性や教養を深めたり、学業以外での様々な体験を通して見聞を広めることが必須だと思う。我が子に対して、その為の支援を惜しまないのが、親としての務めではないだろうか?(親として経済的支援が無理な場合も、端から進学を諦めさせるのではなく、各種奨学金制度、学資ローン等、進学の為の方策を子どもと一緒に立てることはできるはずだ)

 もちろん、最後は、子ども自身の"自ら伸びようとする向上心"常に学び続けることを怠らない強い意志が鍵だけれども。 


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