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はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

人を馬鹿にするにも程がある

2012年06月03日 | はなこのMEMO
You-Tubeより「番組名:サンデー・ジャポン、テーマ:生活保護費不正受給問題」

ネット上で紹介されている上記リンクの映像を見てみた。

最近、生活保護費不正受給問題が巷間を賑わせている。発端は、ある人気お笑い芸人の親族数人(実母、姉、伯母2人、さらに最近、妻の母も発覚)が、何年にも渡ってそれぞれ生活保護を受けており、その受給総額が1億円近くにも及ぶことが、週刊誌によって暴露されたことによる。

長きに渡る不況の影響もあって、近年、生活保護受給者が増加傾向にあり、今や支給総額は年間3兆円超!で、国家税収の1割強に達していると言われている。本当に援助を必要としている人々への支給なら、国民も納得するだろうが、どうやらあの手この手で不正受給している者も少なくないらしい。その一方で、申請しても受給が叶わず、餓死してしまった人もいる。この不公正感に、多くの国民が疑念と憤りを感じているのだろう。

1年位前だろうか?近所を歩いていた時、私も耳を疑うような話を偶然、耳にしたことがある。

アパートから赤ん坊を抱えて、友人と出て来た若い女性。その女性が友人と別れ際に、「実はダンナと離婚したんだ」と言うと、友人が「え?離婚したの?」と驚いていた。さらに続けて、「それで、今、生活保護受けてるの。離婚して母子家庭になると、生活保護受けやすいんだよ」と言って、その女性は屈託なく笑った。

どうも離婚後も夫とは同居を続けているらしく、偽装離婚を匂わせていた。白昼、路上で、赤ん坊を抱えながら、あっけらかんと離婚を告白する (近くにいた私の存在など無視するかのように…まるでカボチャ扱いやね)、その神経にまず驚いたが、今にして思えば、これは生保の不正受給を告白したも同然ではないか?その後、その若い女性を1度も見かけたことがないので、今はどうしているのか知る由もないが…

上記リンク映像は、芸人の不正受給問題を国会で取り上げた議員をスタジオに招き、レギュラーコメンテーターらと議論して貰う主旨の番組のようだが(当番組は今回初めて見たので、どういった位置づけの番組なのか詳細は不明)、見てみると人の話をきちんと聞かない人がいて、議員が解説している側で喚きちらし、フリップを取り上げるなど、明らかな妨害行為が見苦しい。

仮にも、その人物は元国会議員である。こういう人がたとえ一期でも国会議員であったことが、国民の1人として恥ずかしい。さらに番組のMCがお笑い芸人のせいか、真面目な話題を茶化すことに終始して、不快この上ない。結局、議員はマトモに話をさせて貰えず、視聴者は知りたかったことが聞けず、イライラだけが募るいただけない内容だった。

番組内のコメンテーター陣は、議員支持派と反対派で、意見が2分されているようだ(中には特に考えがないのか、立場的に何も言えないのか、ダンマリを決め込んでいる人もいるが)。反対派はイコール芸人擁護派とも取れ、制度の限界を衝いて受給にこぎつけた、道義的には正しいとは言えない芸人とその家族を、彼らが庇い立てする理由は、「業界内部の都合」としか思えない。おそらく、私達一般人の知り得ない何かが、その背景にはあるのだろう。 

そもそも既存のマスメディアの、生保不正受給に関する一連の報道は一様に及び腰で(なぜ、多様な意見が出ない?なぜ、こうも足並みが揃っている?)、この問題について、これ以上の追及も、真剣な議論もする気がないように見える。特に金儲け(一部スポンサーへの配慮?)の為に社会正義に反することにも口をつぐむなら、テレビ・メディアは「報道」の看板を潔く下ろすべきではないか?

一方、一般視聴者の意見を反映していると思われる、映像に対するYou-Tubeのコメント欄の大勢は、議員支持だ。そして、なぜか至極真っ当な意見が、数多くスパム扱いで隠されていて不思議だ。

どう見ても、マスメディア側と視聴者の側には、大きな意見の隔たりがあるようだ。戦後長らく、特にテレビ・メディアは世論誘導に大きな力を発揮して来たが、今ではテレビ・メディアに対して懐疑的な国民が増えているように見える。多くの人がテレビ・メディアが発信する情報や論調を信じなくなっている。私もニュースと言えば、最近は殆どネット・ニュースをまず最初に見るようになっている。テレビ報道で頼りにしているのは、地震速報くらいか?(ネットの影響力を恐れるテレビ・メディアは、ネットを快く思っていないに違いない。そのせいかテレビではネット叩きの意見が多く目に付く)

こうなったのも、全てはテレビ・メディアが視聴者(国民)を見くびっていたからだろう。視聴者はテレビ業界が思っているほど、無知じゃないし、愚かでもない。

国民からの信頼を失いつつあるテレビ・メディアに未来はあるのだろうか?
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