はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

Rest In Peace

2022年09月15日 | 国内旅行(旅の記録と話題)
9月9日(金)から2泊3日の日程で、息子夫婦の住む栃木県に夫婦で行って来ました。

婚約後間もなくコロナ禍になり、予定していたハワイでの挙式(栃木で出会ったお嫁さんのたっての希望。私は今まで行ったことがありません。果たしていつ行けるのやら…)もやむなくキャンセル。とりあえず入籍だけ済ませた息子のお嫁さんは、コロナ禍で何かと自制を求められた医療関係者です。

と言うことで、息子達が結婚して2年半ですが、彼らの新居を訪ねたのは今回が初めてです。お嫁さんに会ったのも、この3年で今回含めて5回かな(笑)。

海外赴任中の社員所有の戸建て住宅を社宅として借り受けた2人の家は、夫婦2人暮らしには十分過ぎるほどの広さです。

一応宇都宮市内ではありますが、近くにコンビニどころか、周囲に街灯すらない。日中は蝶🦋やバッタやトンボが飛び交い、夜にはカエルの鳴き声が聞こえると言う長閑な田園地帯の一画にあります。 

お嫁さんのお母さまには「あまりの田舎にびっくりされたでしょう?」と言われましたが、都会育ちの息子には、こうした自然に囲まれた環境は新鮮だろうし、現在日々激務だと言う彼の心身の健康にも良いのかも。

聞けば2人はいつでも引っ越せるよう、極力モノを増やさないようにしているらしく、家の中はガランとしていました。

もう少し新婚らしい甘い雰囲気のインテリアを想像していたから、彼らの堅実で慎ましい暮らしぶりはちょっと意外でした。

息子が当地に来て7年近くになるのですが、息子を訪ねたのは私が今回で2度目、夫は初めてです。息子夫婦と栃木の観光地を巡るのも実は初めて、と言うか息子に栃木を案内して貰うこと自体が初めてです。

息子は、当地に来て間もない頃に大学の先輩から7万円(笑)で譲って貰った2人乗りの軽スポーツカーHONDA BEATに結婚直前まで乗っていたので、両親を観光案内するなんて物理的に無理でした😅

正直なところ、(結婚話も何の前触れもなく突然だったし)どんだけ自分本位なんだよ~と思わなくもないですが(笑)、私達夫婦も息子が一旦親元を離れれば、本人の責任のもとに自立して暮らせば良いと思っているし、独立した息子には(よほどのことがない限り)あれこれ口出しもしないと決めているので、これが私達親子の程よい距離感と言えますかね。まっ、彼も大人ですから。

こう言う設えって素敵なのよね♪ ティールームにて。

今回、日光の中禅寺湖を案内してくれたので、TVCMでも知られた湖畔にある旧英国大使館の別荘を初めて訪問しました。

今は記念館として一般公開され、併設のティールームでは焼き立て?のスコーンと紅茶をいただけます(あの金谷ホテルが監修?)。優雅なひととき~😍 


ポットとカップが一体型になっていました😊 

英国ゆかりの施設と言うことで、此の度のエリザベス女王陛下(以下、エリザベス女王)ご逝去のアナウンスもありました(見出し写真)

エリザベス女王のご逝去に纏わる一連の報道を見ていると、21歳にしてご自身の生涯の長短に関わらず国に奉仕し続けると誓われた女王が、老若男女を問わず英国の国民にいかに崇敬(敬愛)されていたのかが分かります。国民の実に3人にひとりが女王にお会いしたことがあり、国民の誰もが希望すれば、棺の安置されたウエストミンスター・ホールで最期のお別れが出来る、現在の開かれた英王室の在り方には驚きます。

70年にも及ぶ在位期間は驚嘆すべき長さ。忍耐と覚悟を持って亡くなる2日前まで公務をされた、まさに21歳で自ら誓われた通りに女王としての責務を全うされた生涯でした。世界史にその名を刻む名君でしたね。

どうぞ安らかにお眠りください。


旧別荘からの眺めは、前日までの曇天が嘘のように晴天に恵まれたこともあり、とても素晴らしいものでした。中禅寺湖の湖面は透き通るような美しさ。



木立ちを吹き抜ける風は涼やかで肌に心地良かったですさすが高原だなあ。辺りに充満する草の匂いも無性に懐かしく、周りに人がいないのを確認してマスクを外し、思い切り深呼吸をしてみました。

空気が美味しかったあ〜


そう言えば、NHKの朝ドラや大河ドラマでディーン・フジオカが演じて「五代ロス」と言う言葉まで生まれた、明治の実業家五代友厚の肖像写真もありました。

実際の五代氏はこんな顔をしていたのですね。ディーン・フジオカとは造作は違いますが、精悍で理知的な面立ちですね。


これは隣にある旧イタリア大使館別荘から見える中禅寺湖の眺め。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ステキなご家族! (ミューズ林田ピアノ)
2022-09-20 12:26:25
こんにちは。
ステキなご家族に思わずコメントを!
エリザベス女王の式典も本当に「本物」を見せて頂いたと感じます!
これからもぜひ 発信を継続下さいませ!
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Unknown (hanakonoantena20220612)
2022-09-20 17:26:00
ミューズ林田ピアノさん、こんにちは。

素敵な家族とお褒めいただき恐縮です。どうしたら程よい距離感を保ちながら家族として付き合い続けられるのか試行錯誤の毎日です。

特に息子が結婚してからは、お嫁さんや婚家との関係に心を砕くことが多くなりました。そうやって、人間として成熟して行くのかもしれませんね。

エリザベス女王も国母としての役割を果たしつつ、ご自身の家族のことでは悩みも多かった生涯とお見受けします。本当にご立派に天命を全うされましたね。葬儀の中継には深い感動を覚えました。
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