素人なりに感じたことを。
浅田真央選手が順当に(世界ランキング1位の実力で)金メダルに輝きましたね。エキシビションのショパン作『別れの曲』はいつみても流麗なスケーティングと女性らしい柔らな表現が素敵です。17歳の彼女らしい、今だからこそできる可憐なパフォーマンスだなと思う。
しかし…
フィギュアスケートに限らず、採点競技の公正性には常に疑問符が付きますね。ホームタウン・ジャッジなるものがあるようで。イタリアのカロリーナ・コストナー選手のあの大味な演技で銀メダルとは、どうも納得が行きません。3位か4位辺りが妥当と言うか、得点が高すぎる印象。中野友加里選手の演技が今回付いた点差ほどコストナー選手より劣ったとは思えない。採点方式に詳しい方の話では、厳密にひとつひとつの技やプログラム構成の難度を数値に置き換え計算した結果らしいですが、演技を見て、数値化するのは人間である審判ですからね。何らかの作為が働く余地はあるわけです。やはりヨーロッパ開催だから、アジア人に表彰台を独占させるのは嫌だと思う審判がいたのでしょうか(逆にアジア開催ではアジア選手に有利に働くことも…?)。スケーティングのスピードは女子選手中ピカ一と言うコストナー選手ですが、その身体能力と、長身で長い手足の見栄えの良さを差し引いたら、彼女のパフォーマンスはあまり記憶に残りそうにない。(競技としての演技と観客に感動を与える演技はまた別、という意見もありますが)それでも銀は銀なのです。彼女には銀メダリストの称号が与えられたのです。
キム・ヨナ選手は昨年の世界選手権もそうでしたが、今回も故障を抱えての出場。2年続けて万全の状態で臨めないのは、体調管理の不味さの表れではないでしょうか?キム選手というより彼女を指導監督する側の問題。それだけ無理な負荷を彼女の身体に与えているから故障が起きるのではないか、という素朴な疑問を禁じ得ません(キム選手自身は故障の多さを「体力」と「柔軟性」の不足と自己分析しているようです)。昨年でしたか、キム選手の故障について記者からコメントを求められた浅田選手は「私は特に丈夫なのかな」とキム選手を気遣うような返答でしたが、まだ身体が出来上がっていない十代でこれほどの故障続きでは、彼女の選手生命はそれほど長くないのかなと心配になってしまいます。キム選手は練習の拠点をカナダに置き、カナダ人監督による指導、衣装もカナダ人デザイナーに依頼と、バンクーバー・オリンピックにピタリと照準を合わせた周到な環境作り(=国のバックアップ体制?)は凄いと思いますが、それだけに国家の期待を一身に背負っている悲壮感も漂う。とにかく彼女の体が心配です。
2年連続で世界女王を生んだ日本の女子フィギュア・スケート界ですが、それで喜んでばかりもいられないようです。次代を担うジュニア育成は練習環境の不備等、問題山積だとか。次代はキャロライン・ジャンや長洲未来を抱えるアメリカ勢の時代になるのかな、という印象です(2007、2008年の世界ジュニア選手権は米国が表彰台を独占世界ジュニア選手権)。長らくフィギュア・スケート王国の名を欲しいままにしたロシアが、今やかつての勢いを失ってしまったように、国情の変化も絡んで、王国の冠を戴く国は移ろい易い。次期オリンピックの地元開催で強化著しいカナダもベテラン、ジェフリー・バトルが男子で金をもぎ取るなど、虎視眈々と王国の座を狙っています。栄枯盛衰の理はどんな分野にも当てはまるようです。
浅田真央選手が順当に(世界ランキング1位の実力で)金メダルに輝きましたね。エキシビションのショパン作『別れの曲』はいつみても流麗なスケーティングと女性らしい柔らな表現が素敵です。17歳の彼女らしい、今だからこそできる可憐なパフォーマンスだなと思う。
しかし…
フィギュアスケートに限らず、採点競技の公正性には常に疑問符が付きますね。ホームタウン・ジャッジなるものがあるようで。イタリアのカロリーナ・コストナー選手のあの大味な演技で銀メダルとは、どうも納得が行きません。3位か4位辺りが妥当と言うか、得点が高すぎる印象。中野友加里選手の演技が今回付いた点差ほどコストナー選手より劣ったとは思えない。採点方式に詳しい方の話では、厳密にひとつひとつの技やプログラム構成の難度を数値に置き換え計算した結果らしいですが、演技を見て、数値化するのは人間である審判ですからね。何らかの作為が働く余地はあるわけです。やはりヨーロッパ開催だから、アジア人に表彰台を独占させるのは嫌だと思う審判がいたのでしょうか(逆にアジア開催ではアジア選手に有利に働くことも…?)。スケーティングのスピードは女子選手中ピカ一と言うコストナー選手ですが、その身体能力と、長身で長い手足の見栄えの良さを差し引いたら、彼女のパフォーマンスはあまり記憶に残りそうにない。(競技としての演技と観客に感動を与える演技はまた別、という意見もありますが)それでも銀は銀なのです。彼女には銀メダリストの称号が与えられたのです。
キム・ヨナ選手は昨年の世界選手権もそうでしたが、今回も故障を抱えての出場。2年続けて万全の状態で臨めないのは、体調管理の不味さの表れではないでしょうか?キム選手というより彼女を指導監督する側の問題。それだけ無理な負荷を彼女の身体に与えているから故障が起きるのではないか、という素朴な疑問を禁じ得ません(キム選手自身は故障の多さを「体力」と「柔軟性」の不足と自己分析しているようです)。昨年でしたか、キム選手の故障について記者からコメントを求められた浅田選手は「私は特に丈夫なのかな」とキム選手を気遣うような返答でしたが、まだ身体が出来上がっていない十代でこれほどの故障続きでは、彼女の選手生命はそれほど長くないのかなと心配になってしまいます。キム選手は練習の拠点をカナダに置き、カナダ人監督による指導、衣装もカナダ人デザイナーに依頼と、バンクーバー・オリンピックにピタリと照準を合わせた周到な環境作り(=国のバックアップ体制?)は凄いと思いますが、それだけに国家の期待を一身に背負っている悲壮感も漂う。とにかく彼女の体が心配です。
2年連続で世界女王を生んだ日本の女子フィギュア・スケート界ですが、それで喜んでばかりもいられないようです。次代を担うジュニア育成は練習環境の不備等、問題山積だとか。次代はキャロライン・ジャンや長洲未来を抱えるアメリカ勢の時代になるのかな、という印象です(2007、2008年の世界ジュニア選手権は米国が表彰台を独占世界ジュニア選手権)。長らくフィギュア・スケート王国の名を欲しいままにしたロシアが、今やかつての勢いを失ってしまったように、国情の変化も絡んで、王国の冠を戴く国は移ろい易い。次期オリンピックの地元開催で強化著しいカナダもベテラン、ジェフリー・バトルが男子で金をもぎ取るなど、虎視眈々と王国の座を狙っています。栄枯盛衰の理はどんな分野にも当てはまるようです。