はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

人の振りみて、我が振り直さんばね♪

2016年03月10日 | はなこ的考察―良いこと探し
 近所にある3つのシネコンにはそれぞれに長所短所があり、状況に応じて使い分けています。

 109シネマズはひとつの劇場に一般のシートに混じって、限られた数ながらエグゼクティブシートなる、前後のピッチが少しゆったり目でリクライニング機能と右側にミニテーブルの付いたシートがあり、会員なら通常価格で利用できる為、私も109に行く時はそのシートを利用することが多いです。特にひとりでレディースデイの時に行く時は、通常のシートより隣席との間隔が開いているので快適。

 しかし、当の109シネマズ。駅に直結したショッピングモールに併設しているせいか、とにかく利用客が多い。おそらく現在は近所のシネコンの中でトップの集客数だと思います。そうなると必ずしも映画好きの人ばかりが来るわけではないので、マナーの悪い客が比較的多いような気がします。トイレの使い方も汚い人が多いのか、或は利用客が多すぎて清掃が追い付かないのか、他のシネコンに比べるとトイレもあまりきれいではありません。

 昨日も、家族との軋轢がありながらも個人の生き方を貫いた女性の姿を描いた映画を109シネマズで見たのですが、なかなか感動的な作品なのに、隣席の人のマナーの悪さでテンションも急降下horori

 まず、映画が始まっても暫く外から持ち込んだお菓子の袋の開閉にガサガサと大きな音を立て、上映中には何度もスマホの画面を覗いて光害をまき散らし、揚句の果てに(エンドロールの途中にその人は退出したのですが)、場内が明るくなった時、私の目に飛び込んで来たのは、その人のシートに散らかったままのゴミと寒さ除けに映画館が貸し出しているブランケット。

 ブランケットは映画館の出入り口付近に返却ボックスがあるので、帰り際そこに返却するのがマナーです。その人はそこに返却しないどころか、畳むことさえせずにシートの上にとっ散らかしたまま帰っていたのでした。

 これには呆れを通り越して、悲しくなりました。私と同世代(ちょっと上?)の女性で、連れの方もいたのですが、いい年した大人がマナー違反を重ねて、それで平気でいられる神経が理解できません。連れの方も友人として注意しないのでしょうか?結局、「類は友を呼ぶ」だから、似た者同士で気にならないのかもしれませんね。

 これまでの経験を振り返っても、私より少し上の世代の女性のマナーの悪さが目立ちます。思い余って注意すると逆ギレされる始末(だから最近はもう注意するのも面倒臭くて我慢することが多い)。自分より年下に注意されるのが気にくわないのか、或は年齢を重ねてオバタリアン化(死語?若い人は知らないでしょうね)して、もう怖いものなしなのか?若い人の方がよっぽど素直で、悪意もない。まだ改善の余地があり、救いもあります。

 その人がもし人の親なら、いったい我が子をどのように育てたのだろうと、暗澹たる思いがしました。マナーは、大勢の人が帰属する社会の中で、互いが気持ち良く過ごす為に、個人が行うべき心遣いだと思うのですが、身勝手な人がいるものですね。そんな親のもとで育てられた人も、マナーの何たるかを知らずに育ったが為に、親同様に心ない行為で周囲の人に不快な思いをさせているのかもしれない。残念ながら、このような負の気風も、親がわが子に「自分の背中<生き様>を見せる」と言う"教育"によって連綿と受け継がれて行くのです。

 もちろん私とて清廉潔白、完全無欠な人間ではありませんから、自分でも気づかないうちに周囲の人に迷惑をかけているかもしれません。だからこそ、「他人を鏡に、常に自分の行為を省みることが大切」だなと胆に銘じています。

【蛇足】

 そう言えば、飛行機から降りる時、エコノミー席から上のクラスの通路を通ると、その散らかりようにビックリします。ブランケットなんて床に落ちているのはザラ。そもそもエコノミークラスは狭いから散らかしようがないのかもしれませんが、プレミアムエコノミーやビジネスクラスの散らかりようには、そのクラスの客の傲慢さの顕れ、或は謙虚さの欠如とでも言いますか、しばしば見られる映画館のエグゼクティブシートの客のマナーの悪さに通じるものがあるような気がします。 
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